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2章 夢を見ましょうか
25話 本性
しおりを挟む夕日が落ちるころ。
僕たちは血の香る家の前に到着していた。
今からの作戦をおさらいする。
僕たち4名が家の敷地に入った時点で、先輩が結界を張ることになっている。
そのまま部屋に入り、坂口くんを見つけ次第僕が彼と話し合う予定だ。
もちろんさとりの眼を使い、先輩もいろいろな質問をかけてくれるので、その時の彼の心を読む。
邪魔に入る山姥に対しては妖狐が相手をしてくれる。
サキュバスに関わる動きが見られた場合は、枕返しが対応するという段取りになっている。
「なにか問題はありませんか?」
「ないねぇ、とっとと入ろうじゃないか」
「行きましょう」
僕は眼鏡を外して、敷地内に入り込んだ。
先輩は速やかに結界を張り、相手がこの場から逃げることを封じた。
玄関に入ったが、物音ひとつ聞こえない。
奥にリビングがあるらしいので、そちらに向かった。
そこにはテレビやキッチンがあり、キッチンの前には4人掛けの大きなテーブルがあった。
そのテーブルの椅子に座り、坂口くんはこちらへ笑顔を向けて待っていた。
「お母さんのいったとおりだ。せっかく出られたのに本当にもう一度この家に来たんだね」
「坂口くん……」
「やぁ、火鳥くん」
聞きたいことがたくさんある。
でも、真実を知ることへの恐怖心もあった。
そこで先輩が口火を切った。
「ここには何人か子供たちが暮らしていたと思うのですが、今はひとりもいませんよね?」
「それがどうかしましたか、火鳥くんの先輩?」
「山姥とあなたで殺しましたよね?」
「……!」
なんてことだ。
先輩の言っていた通りだった。
彼は心の中で、先輩の質問にたいして動揺することもなく頷いている。
「あなたと山姥の関係も知りたいですね。どこで出会ったのか?なぜ一緒に暮らしているのか?」
「…………」
「そして、殺された子供たちはどうしてこの家へ来ることになったのか?」
「……」
彼の心の声は、僕の想像だにしなかった事実を語っていた。
信じられない事実。
僕は聞きたくないけれども、どうしても気になっていたことを質問した。
「知里ちゃんは……どこにいるの?」
「……知里は」
坂口くんは少し困った顔をした。
「冷蔵庫にあった頭部の遺体が……知里ちゃんですね?」
「……」
最悪の気分だ。
会話に良く出ていた、妹のような存在まで殺していた。
彼は本当に人間なのだろうか?
山姥という化け物に操られているだけではないのか?本当に彼の意思で子供を殺していたのか?
これじゃ本当の化け物はどっちなのか、わかったものではない。
「ほほう、思うたより早くに来たな、童や。今度はちゃんと殺してやろうな」
山姥のお出ましだ。
「人数が増えとるな、化け狐に枕返しか?なんちゅう面子かの。がはは!」
坂口くんは落ち着いた口調で山姥に話しかけた。
「お母さん、もういろいろとバレてるみたい。困ったなぁ。もう学校にいけないよ。あと施設からも新しい子供を預かることができなくなっちゃうね」
そうだ。
こいつらは施設から預かってくる子供を殺しては食べ続けてきた。
先輩の質問に対して、坂口くんの心は真実を語っている。
僕の知らない彼の人生と人間性について……。
――――――
山姥はその時々に場所を変え、顔を変え、名前を変え、里親登録を行い里子を迎え入れる準備をしていた。
里子を迎え入れて、頃合いを見ては殺して解体して食すを繰り返した。
定期的にある、市の職員の家庭訪問時には幻覚を見せれば問題なくやり過ごせた。
この方法で、迎え入れられるだけ迎え入れて残虐非道を続けた。
そしてその地域での活動の限界を感じれば、犯行は地域を変えて行われた。
あるとき里子として向かい入れられたのが、坂口宏樹だった。
山姥は数日一緒に過ごしただけで、坂口くんが化け物と近い思想を持っていることに気が付いた。
坂口くんは逆に自分と同じ考えを持つ山姥との出会いが、運命の出会いと感じるようになった。
誰にも言えなかった感性と思想。
虫や動物以外への殺傷欲望。
一度試してみたかった人体の解体。
どれもこれも山姥から、当たり前のことのように教わることができた。
そして、それができると誉めてくれた。
人間にもお前みたいな者がいたのかと喜んでくれた。
山姥の笑顔が彼の生きる糧となった。
里子を引き取れば、山姥と共に犯行を繰り返す。
それをこの家の地下室で行っていた。
幼少期から両親がいない彼は、山姥の愛ですら欲しかったのだろうか?
虐待を受けた子供たちの苦悶の思念がさとりの眼に写る。
今、僕の目の前にいる2人は人ではないと理解できた。
生かしていてはいけないのだろう。
右手に炎が灯った。
知里ちゃんは……。
どうしてあんな殺され方をしたのか。
冷蔵庫に頭部を残す、死者を冒涜した行為。
「知里ちゃんは、可愛がっているって言ってたよね?」
「……」
「何で殺して、頭だけ残したの?」
「……」
いや、もう何も聞くまい。
可愛かったから、殺してからも顔が見たかった……。
彼はもう人ではないのだろう。
愛した者を殺して食べるなど、人の愛し方ではないのだから。
「火鳥くん、いけませんよ。彼は人間です。もしも殺してしまえば、あなたは人殺しになります」
「彼は人ではありません」
「いいえ人です、冷静になってください」
坂口くんは無表情でこちらを眺めている。
おそらく、今起こっていることに理解が追いついていないのだろう。
一言も話していないのに、質問された内容の答えが僕に伝わっていることに驚いている。
「宏樹はさがっとれ、こ奴らはほんまもんの化け物よ。お前などすぐ殺される」
「うん」
坂口くんがリビングから出ていくのを確認すると山姥は両手に大きな包丁を持って構えた。
そこに妖狐が身体に狐火を巻き付かせて前にでた。
「こいつはわたしが貰うって話だったよね」
「年端もいかぬ化け狐が、おらに勝てるかい!」
山姥は妖狐に向かって飛び掛かった。
妖狐は狐火を爆ぜさせて、山姥を包み込もうとしたが、恐ろしい身体能力により空中で軌道を変えて避けた。
「狐のお家芸はみんな知っとるで、怖くもなんともないわ!」
山姥は着地した瞬間に再度飛び掛かる。
その瞬間床から突起した岩のような大きな氷が飛び出て、山姥の腹を射抜いた。
「ぎゃぁ!」
「勝負あったね」
氷が突き刺さった身体は宙に浮き、身動きが取れない山姥に対し妖狐は大玉の狐火を溜め始めた。
「氷花さん、待って!」
「!」
聞きたいことがまだあった。
どうして化け物が坂口くんと共同生活できたのか?
生き物を殺したいという価値感や目的が同じだっただけで、一緒に生活ができるものなのだろうか?
山姥は坂口くんを殺さずに我慢できたのはなぜなのか?を。
「山姥、お前に質問がいくつかある。答えなくてもいい。心で思うだけでいい」
「いっ痛えぇ!くそがぁ!」
「どうして、彼とともに生活ができた?どうして彼を殺さず愛でることができた?」
「くっ。下らねえ質問だなぁ、おい……そんなの決まってんだろうがぁ」
山姥が質問に答えようとした時、大きなノコギリのような物を手にしながら坂口くんが戻ってきた。
「お母さんから離れろぉぉー!」
「坂口くん!」
坂口くんは叫びながら、ノコギリを振り回した。
その顔は、大事な人を守るために戦う必死の形相だった。
「お母さん、大丈夫?」
「あぁ、お前は本当にいい子だ宏樹……こ奴ら殺したら旨いもん作ってやろうなぁ」
「うん」
彼が一瞬、笑顔で返事をした瞬間。
山姥は青い炎に包まれて燃え始めた。
「ぎゃあぁぁぁぁー!」
氷の岩に刺さった状態の山姥は焼かれ、断末魔の叫びをあげた。
「お母さん!お母さん!」
「ひっ……宏……きー」
山姥は彼の名前を一言つぶやき、青い狐火が確実に山姥を焼殺した。
「お、お母さん。嘘だ!なんで!」
坂口くんは山姥の姿を目にして錯乱状態に陥っている。
そしてノコギリを手にして僕たちを睨んだ。
「よくもお前らお母さんを!殺してやる、全員俺が殺してやる!」
僕たちのできることは、彼を警察に連れていくことだ。
そこで、彼の行いをすべて明るみにさせることだろう。
そうしないと、僕がこの場で彼を殺してしまうかもしれない。
このような感情を持つ僕も、疾うに人ではなくなったのだとつくづく思う。
「坂口くん、警察にいこう」
「黙れ!殺してやる!!」
「僕の言うことを聞いてくれよ、でないと僕が君を……」
「火鳥くん!いけませんよ!」
その時、僕たちの目の前に黒い渦巻のようなものが現れた。
その渦巻から突如現れたのは夢の番人。
夢の番人は彼の横に立ち、僕たちに向かって言った。
「山姥を殺ってくれたか。礼を言うぞ」
「夢の!なんでお前がここにいる?」
「この人間の意識を夢に飛ばす」
夢の番人はそう言うと、坂口くんの額に指をあて気を失わさせた。
それを見た枕返しが大きな声をあげた。
「おい、人間!追うぜ捕まれ!」
「氷花さん、僕の身体をお願いします!」
僕は枕返しの肩に触れ、坂口くんの夢に向かって意識を飛ばした。
――――――
朝にも来たばかりの真っ暗な夢遊空間にたどり着いた。
やはり彼の夢の中には入れないようにブロックをかけられているようだ。
目の前には夢の番人が立っている。
「夢のよ。もういいだろう。いい加減説明せい」
「坂口くんはどこにいった?」
夢の番人は一言も話さないが、マントから右手を出し、ある方向を指し示した。
そこには改札のようなものがあり、その奥にはいくつもの扉が見えた。
「すでに夢送りにしたのか?」
「現実世界に戻った方が良い。」
「どういうことだ?」
「あの男は息絶え山姥が生き返る。だから山姥をもう一度討て。戻ればわかる」
「夢の……お前なに言ってんだ」
坂口くんが息絶える?
そして山姥が生き返る?どういうことなんだ。
「本当によくわからんぜ!とにかくすぐ戻るぞ人間!」
僕の意識は光の見える方に引っ張っれて、現実世界に一瞬で戻ってきた。
夢遊空間の滞在時間が短かったこともあり、気力の消費もなさそうだ。
僕は飛び起きて周りを見た。
「火鳥くん、もどりましたか!」
「これは一体どうなってんだい、発情鬼?」
そこには焼死した山姥が生き返り、すでに息絶えた坂口くんを抱きかかえている姿が見えた。
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