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番外編 転生したら悪役王太子コンスタンだった件
第二話 白鹿のプロポーズ
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『殿下に耳寄りな話がございます。
実を言うと、我が主君の領地に第二王子殿下が嫁いでくることになったのです。
辺境伯閣下と第二王子殿下を陥れた暁には、私を次の辺境伯にするとお約束いただきたいのです』
数週間後、エヴラールから僕に届いた手紙にはそう書かれていた。
前とまったく同じだ。
エヴラールは遠方の地にいながら、僕の嫉妬心を見抜いていたのだろうか。
僕のことを、見てくれた。
そのことが嬉しくて、前の僕はあんなに差別していた獣人相手でありながら、手を組んでしまった。
ここまでは、前の世界と同じだ。
ここから僕は、世界を変えていくのだ。
僕はこう返事を書いた。
『非常に興味深い話だ。書面だけで済ませるには、惜しい。王家秘伝の転移魔法陣を使って辺境伯領に赴くから、一度顔を合わせて話し合わないか』
前の世界では、手紙だけでやり取りしていた。
エヴラールを止めるためには、手紙だけでは無理だろう。実際に会って、なんとかするのだ。
転移魔法陣は、王とその後継者しか使えない魔術で、この国の中ならばあらゆるところに一瞬で移動できる代物だ。
前の僕は、アンリが転移魔法陣を使えず、僕は使えることに優越感を覚えていた。愚かだったなあ。
それから僕は、エヴラールからの返事がくるまで、数週間待った。
今頃、アンリは辺境伯領まで辿り着いているころだろうか。
やっと来た返事には、「ぜひお会いしたいです」と書いてあった。
よし、エヴラールに会って、ガツンと言ってやるんだ!
僕は夜に転移魔法陣を使い、辺境伯領の街に転移した。
街に出た僕は、深くフードを被っている。
王太子がこんなところにいるのがバレたら、とんでもないことになるからな。
それなりのグレードの酒場に入ると、個室を取り、辺境伯領城に勤める騎士団長を呼んでくるよう、店員に銀貨を投げた。店員は大喜びで銀貨を受け取ると、城に飛んでいった。
僕はエールを飲み、チーズをつまみながら、エヴラールが現れるまでの時間を潰した。
普段は葡萄酒ばかり飲んでいるが、エールもなかなか悪くないものだと感じた。
「殿下……いえ、コンスタンさま。まさかこんなに早くお越しいただけるとは、幸甚に存じます」
現れた獣人に、僕は息を呑んだ。
煌めくような純白の毛皮に、天使の羽根のように広がった頭上の二本の角。整った顔立ちの真ん中で細められた、黒曜石のような瞳。
こんなに美しい獣人が存在するだなんて、知らなかった。
獣人なんて、みんな醜いと思っていた。いや、正確には美醜なんて概念が関係ある存在だとは思っていなかった。
それが、こんなに……。
いやいやいや、美しいからなんだっていうんだ。こいつは極悪人だぞ。……僕の方が極悪人かもしれないけど。
「お前が、エヴラールか」
僕は鋭く現れた獣人――エヴラールを睨みつけてやった。
「ええ、私がエヴラールと申します。席に座らさせていただいて、よろしいでしょうか」
「勝手にしろよ」
僕が向かいの席を顎でしゃくって示すと、彼はそこに腰かけた。
「それにしても、まさかコンスタンさまがこんなにお可愛いらしい方だとは思いにも寄りませんでした」
「はあ? 可愛いだと?」
エヴラールの言葉に、僕は眉を吊り上げた。
僕は常にアンリと比べられてきた。
そんな僕に向けられる「可愛い」という言葉の意味は、アンリより背が低くてちんちくりんだという意味だった。
「ええ、愛らしいとすら言えます」
彼はにこにこ顔で頷いた。
「その気位の高そうなところも、絶対に懐かない猫のような態度も――一度懐いたら、人の手の中でとろりと蕩けてしまいそうなところも、全て愛らしいです」
薄く、薄く、細められた視線にぞわりとした。
まるで実際に、肌を撫で上げられたかのようだった。
本当に愛らしいと思っているどころか、性的対象にすらしていそうな視線だ。なんで、こんな……。
不気味な視線に混乱にしかけたところで、これも手練手管なのだとハッとした。
エヴラールのやつはどういうわけだか、こちらの劣等感を把握している。こちらの優越感を擽って、取り入ろうとしているのだ。
前の僕だったら、嬉しく感じたのだろうか。
こんなに美しい獣人が僕に性的興奮を催していると優越感を覚えて、奴の手の中で蕩けることに悦びを覚えるような、薄暗い関係に耽溺したのだろうか……。
理由を悟れば、困惑は消失した。
僕は据えた目を、エヴラールに向けた。
「僕が誰だかわかってて、言っているのか?」
睨みつけられると、彼は意外そうに目を丸くさせた。
それから表情をにこりと微笑に戻した。
「申し訳ございません。玉顔の美しさに、思わず欲が漏れ出てしまいました。平にご容赦願います」
「ふん」
チョロい男だと思われていただなんて、屈辱だ。
怒りで顔が赤くなりそうだ。
そうだ。今思えば誰も彼も、にこにこ顔でぼくに取り入りながら、笑顔の下では僕を侮って見下していたんだ。悔しい。
けど、今はそんなことはどうでもいい。
アンリを守るのが、僕の贖罪だ。
「それでは本題に入りましょう。全ては私が行います。コンスタンさまには、そのあとの私の立場さえ保証していただければ、それでよいのです。いかがでしょう、このご提案は?」
全てというのは、アンリを賊に襲わせたり、よからぬ噂を吹き込んだり、濡れ衣を着せたりといったことのことだろう。
論外だ。僕はそれを止めるために来たのだ。
「お前はわかっていないな」
「はい?」
「僕は、お前の提案の内容を聞きに来たんじゃない。お前の提案を蹴りに来たんだ」
「……と、言いますと?」
にこりとした顔のままだが、毛皮の上からでもエヴラールの表情筋が硬直したのが、よく見て取れた。
「アンリとテオフィルと、あとその伴侶のグウェナエルには決して手を出すな。傷つけたら、容赦しない」
はっきり言い放ってやると、彼の顔から完全に表情が抜け落ちた。
「王太子が第二王子に対抗心を燃やしているというのは、有名な話だったのですがね」
ぼそりと呟かれた言葉に、鋭く胸を貫かれた。
前の僕はアンリを虐め、アンリは自分よりも遥かに劣った存在なのだと思おうとしていた。取り巻きは誰もが、アンリなど取るに足らない存在だと頷いてくれた。
だが、なんのことはない。周囲から見れば、僕の嫉妬心は丸見えだったのだ。秘密でもなんでもない、公然の話だった。
「そ……それは、デマを掴まされたんだな。僕とアンリは仲良しさ。こうして弟の行く末を案じるくらいにはな」
嘘を吐くことで、僕はなんとか矜持を保とうとした。
「どうやら、そのようですね」
エヴラールは背もたれに体重を預けると、長い足を組んだ。
「それで、貴方は私にどんな利を提示してくれるのです?」
「へ?」
彼の言っている意味がわからず、間抜けな声が出てしまった。
「だって、そうでしょう。第二王子殿下に手を出すな。辺境伯閣下に手を出すな。それだけでは、私に何のメリットもないではないですか。てっきり、コンスタンさまが代わりの利益をご提示くださるのだと思っていました」
「え、えと……それは、僕が王太子だから……」
「はい、王太子としての権限を使って、何をして下さるのです?」
彼はわざとらしい笑みを浮かべた。
くそ、こんなはずじゃなかった。僕が命令すれば、ひれ伏して従うと思ったのに。まさか代償を求められるだなんて、思ってもみなかった。
考えろ、考えろ。
なにかないか……!
「し、従わなければ逮捕するぞ!」
「へえ、それは。一体何の罪で、私は捕らえられるのですか?」
しまった。
啖呵を切ってみたものの、この時点ではエヴラールは何の罪も犯していない。これでは捕らえられない。
「ええと……反逆罪だ! 反逆の意思を示した手紙が、僕の手元にある!」
「ならば私は、貴方が協力者であると告発しましょう。貴方の手元に手紙があるのが、なによりの証拠です」
「な……!?」
彼に告発されたら、僕は信じてもらえるだろうか。
父に手を払われたときのことが、嫌でも思い出される。
もう一度処刑されるのは、嫌だ。
一度目は自業自得だとしても、せっかくやり直そうと思った二度目の人生までもなんて、絶対に嫌だ……!
「え、ええと……」
狼狽えていると、エヴラールが椅子から立ち上がった。
ここから去ってしまうのかと思いきや、彼は僕の背後に回り込み、背もたれに手をかけた。
頭上から彼の視線が突き刺さってくるのを、感じる。
「実を言うと私、人間という種族に興味がありまして……私を貴方の伴侶にしていただけませんか?」
上から伸びてきた手が、そっと僕の頬を撫でた。
「は……はあ!?」
実を言うと、我が主君の領地に第二王子殿下が嫁いでくることになったのです。
辺境伯閣下と第二王子殿下を陥れた暁には、私を次の辺境伯にするとお約束いただきたいのです』
数週間後、エヴラールから僕に届いた手紙にはそう書かれていた。
前とまったく同じだ。
エヴラールは遠方の地にいながら、僕の嫉妬心を見抜いていたのだろうか。
僕のことを、見てくれた。
そのことが嬉しくて、前の僕はあんなに差別していた獣人相手でありながら、手を組んでしまった。
ここまでは、前の世界と同じだ。
ここから僕は、世界を変えていくのだ。
僕はこう返事を書いた。
『非常に興味深い話だ。書面だけで済ませるには、惜しい。王家秘伝の転移魔法陣を使って辺境伯領に赴くから、一度顔を合わせて話し合わないか』
前の世界では、手紙だけでやり取りしていた。
エヴラールを止めるためには、手紙だけでは無理だろう。実際に会って、なんとかするのだ。
転移魔法陣は、王とその後継者しか使えない魔術で、この国の中ならばあらゆるところに一瞬で移動できる代物だ。
前の僕は、アンリが転移魔法陣を使えず、僕は使えることに優越感を覚えていた。愚かだったなあ。
それから僕は、エヴラールからの返事がくるまで、数週間待った。
今頃、アンリは辺境伯領まで辿り着いているころだろうか。
やっと来た返事には、「ぜひお会いしたいです」と書いてあった。
よし、エヴラールに会って、ガツンと言ってやるんだ!
僕は夜に転移魔法陣を使い、辺境伯領の街に転移した。
街に出た僕は、深くフードを被っている。
王太子がこんなところにいるのがバレたら、とんでもないことになるからな。
それなりのグレードの酒場に入ると、個室を取り、辺境伯領城に勤める騎士団長を呼んでくるよう、店員に銀貨を投げた。店員は大喜びで銀貨を受け取ると、城に飛んでいった。
僕はエールを飲み、チーズをつまみながら、エヴラールが現れるまでの時間を潰した。
普段は葡萄酒ばかり飲んでいるが、エールもなかなか悪くないものだと感じた。
「殿下……いえ、コンスタンさま。まさかこんなに早くお越しいただけるとは、幸甚に存じます」
現れた獣人に、僕は息を呑んだ。
煌めくような純白の毛皮に、天使の羽根のように広がった頭上の二本の角。整った顔立ちの真ん中で細められた、黒曜石のような瞳。
こんなに美しい獣人が存在するだなんて、知らなかった。
獣人なんて、みんな醜いと思っていた。いや、正確には美醜なんて概念が関係ある存在だとは思っていなかった。
それが、こんなに……。
いやいやいや、美しいからなんだっていうんだ。こいつは極悪人だぞ。……僕の方が極悪人かもしれないけど。
「お前が、エヴラールか」
僕は鋭く現れた獣人――エヴラールを睨みつけてやった。
「ええ、私がエヴラールと申します。席に座らさせていただいて、よろしいでしょうか」
「勝手にしろよ」
僕が向かいの席を顎でしゃくって示すと、彼はそこに腰かけた。
「それにしても、まさかコンスタンさまがこんなにお可愛いらしい方だとは思いにも寄りませんでした」
「はあ? 可愛いだと?」
エヴラールの言葉に、僕は眉を吊り上げた。
僕は常にアンリと比べられてきた。
そんな僕に向けられる「可愛い」という言葉の意味は、アンリより背が低くてちんちくりんだという意味だった。
「ええ、愛らしいとすら言えます」
彼はにこにこ顔で頷いた。
「その気位の高そうなところも、絶対に懐かない猫のような態度も――一度懐いたら、人の手の中でとろりと蕩けてしまいそうなところも、全て愛らしいです」
薄く、薄く、細められた視線にぞわりとした。
まるで実際に、肌を撫で上げられたかのようだった。
本当に愛らしいと思っているどころか、性的対象にすらしていそうな視線だ。なんで、こんな……。
不気味な視線に混乱にしかけたところで、これも手練手管なのだとハッとした。
エヴラールのやつはどういうわけだか、こちらの劣等感を把握している。こちらの優越感を擽って、取り入ろうとしているのだ。
前の僕だったら、嬉しく感じたのだろうか。
こんなに美しい獣人が僕に性的興奮を催していると優越感を覚えて、奴の手の中で蕩けることに悦びを覚えるような、薄暗い関係に耽溺したのだろうか……。
理由を悟れば、困惑は消失した。
僕は据えた目を、エヴラールに向けた。
「僕が誰だかわかってて、言っているのか?」
睨みつけられると、彼は意外そうに目を丸くさせた。
それから表情をにこりと微笑に戻した。
「申し訳ございません。玉顔の美しさに、思わず欲が漏れ出てしまいました。平にご容赦願います」
「ふん」
チョロい男だと思われていただなんて、屈辱だ。
怒りで顔が赤くなりそうだ。
そうだ。今思えば誰も彼も、にこにこ顔でぼくに取り入りながら、笑顔の下では僕を侮って見下していたんだ。悔しい。
けど、今はそんなことはどうでもいい。
アンリを守るのが、僕の贖罪だ。
「それでは本題に入りましょう。全ては私が行います。コンスタンさまには、そのあとの私の立場さえ保証していただければ、それでよいのです。いかがでしょう、このご提案は?」
全てというのは、アンリを賊に襲わせたり、よからぬ噂を吹き込んだり、濡れ衣を着せたりといったことのことだろう。
論外だ。僕はそれを止めるために来たのだ。
「お前はわかっていないな」
「はい?」
「僕は、お前の提案の内容を聞きに来たんじゃない。お前の提案を蹴りに来たんだ」
「……と、言いますと?」
にこりとした顔のままだが、毛皮の上からでもエヴラールの表情筋が硬直したのが、よく見て取れた。
「アンリとテオフィルと、あとその伴侶のグウェナエルには決して手を出すな。傷つけたら、容赦しない」
はっきり言い放ってやると、彼の顔から完全に表情が抜け落ちた。
「王太子が第二王子に対抗心を燃やしているというのは、有名な話だったのですがね」
ぼそりと呟かれた言葉に、鋭く胸を貫かれた。
前の僕はアンリを虐め、アンリは自分よりも遥かに劣った存在なのだと思おうとしていた。取り巻きは誰もが、アンリなど取るに足らない存在だと頷いてくれた。
だが、なんのことはない。周囲から見れば、僕の嫉妬心は丸見えだったのだ。秘密でもなんでもない、公然の話だった。
「そ……それは、デマを掴まされたんだな。僕とアンリは仲良しさ。こうして弟の行く末を案じるくらいにはな」
嘘を吐くことで、僕はなんとか矜持を保とうとした。
「どうやら、そのようですね」
エヴラールは背もたれに体重を預けると、長い足を組んだ。
「それで、貴方は私にどんな利を提示してくれるのです?」
「へ?」
彼の言っている意味がわからず、間抜けな声が出てしまった。
「だって、そうでしょう。第二王子殿下に手を出すな。辺境伯閣下に手を出すな。それだけでは、私に何のメリットもないではないですか。てっきり、コンスタンさまが代わりの利益をご提示くださるのだと思っていました」
「え、えと……それは、僕が王太子だから……」
「はい、王太子としての権限を使って、何をして下さるのです?」
彼はわざとらしい笑みを浮かべた。
くそ、こんなはずじゃなかった。僕が命令すれば、ひれ伏して従うと思ったのに。まさか代償を求められるだなんて、思ってもみなかった。
考えろ、考えろ。
なにかないか……!
「し、従わなければ逮捕するぞ!」
「へえ、それは。一体何の罪で、私は捕らえられるのですか?」
しまった。
啖呵を切ってみたものの、この時点ではエヴラールは何の罪も犯していない。これでは捕らえられない。
「ええと……反逆罪だ! 反逆の意思を示した手紙が、僕の手元にある!」
「ならば私は、貴方が協力者であると告発しましょう。貴方の手元に手紙があるのが、なによりの証拠です」
「な……!?」
彼に告発されたら、僕は信じてもらえるだろうか。
父に手を払われたときのことが、嫌でも思い出される。
もう一度処刑されるのは、嫌だ。
一度目は自業自得だとしても、せっかくやり直そうと思った二度目の人生までもなんて、絶対に嫌だ……!
「え、ええと……」
狼狽えていると、エヴラールが椅子から立ち上がった。
ここから去ってしまうのかと思いきや、彼は僕の背後に回り込み、背もたれに手をかけた。
頭上から彼の視線が突き刺さってくるのを、感じる。
「実を言うと私、人間という種族に興味がありまして……私を貴方の伴侶にしていただけませんか?」
上から伸びてきた手が、そっと僕の頬を撫でた。
「は……はあ!?」
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