異世界転生者オレは男姫騎士である~男を姫として寵愛するな~

野良猫のらん

文字の大きさ
18 / 20

第十八話 彼と一緒なら

しおりを挟む
 彼の手が尻を撫で、その奥の大事な場所に触れる。

「おや」

 クチュリと響いた水音に、彼がほくそ笑む。

「準備してきたのか」

 かあっと顔が熱くなる。

「そんなに早く私としたかったのか?」

 あらかじめ解しておいたそこを、彼の指がクチュクチュと弄る。

「わ、分かってんなら、はやく……っ!」

 自分の下肢から卑猥な音が響いているのが恥ずかしくて堪らない。
 クソ、エリクの奴わざとやってんだろ……っ!

「少しは貴方の可愛い反応を楽しませてくれないか?」

 彼の長い指がある一点をコリ、と摩る。

「……ッ!?」

 ビクリと身体が跳ねる。
 性感帯を直接弄られる快感に、全身が熱くなる。

「あッ、ぁ、あぁッ!」

 彼が指を動かし続ける。
 グチュグチュと音は響き続け、快感が身体を駆け抜ける。

「はンっ、ぁ、だめ……っ!」

 このままではオレだけ気持ちよくなってしまう。
 エリクと一緒に気持ちよくなりたいのに――――。

「すまん、揶揄いすぎたな」

 ぬちゅり、指が引き抜かれる。

「は……?」

 代わりに何か熱いモノが充てがわれる。
 上体を起こして見下ろすと、それは彼自身だった。

(これを、挿入れるのか……っ)

 ごくりと生唾を飲む。
 もちろん、その先に訪れるであろう快感を期待して。

「大丈夫か?」

 彼が優しい声音で尋ねる。
 それにしっかりと頷きを返した。

「ああ」
「そうか。なら、挿入れるぞ」

 彼のモノが、ゆっくりと押し込まれた。

「く……っ」

 圧迫感がゆっくりとオレの内側を埋めていく。
 彼のモノの大きさを想像して後孔を解しておいたつもりだが、彼のそれは想像よりも大きかったようだ。
 生理的な涙がぽろぽろと眦から零れる。

「痛いか?」
「ううん、平気……っ」

 まったく痛くないわけではないけれど、それ以上に身体が熱くなっていくのが分かる。
 剛直が肉壁を擦り上げる動きに、確かに快感を覚えている。

「もっと、奥まで来て……っ!」

 涙で潤んだ瞳で彼を見つめた。

「っ、人を煽るのが上手いな」

 剛直が内側を押し拡げるように進み、また戻っていく。
 その小刻みな律動が、性感帯のしこりを擦り上げていく。

「ぁ、あぁッ、あァッ!」

 少しずつ大胆になっていくピストンに、女のような声で喘いでしまう。

「そそる声だな……っ!」

 それに彼は萎えるどころか、興奮したように律動を激しくさせる。
 肉と肉を打つ乾いた音が響く。

「あッ、ぁ、あぁっ! エリクぅ……ッ!」

 彼の表情からは余裕が失われつつある。
 その必死な顔が嬉しくて愛おしくて堪らない。

「アン……ッ!」

 彼がオレの手をぎゅっと掴んで握る。
 指を互い違いに組み直す余裕もなく、ぐちゃぐちゃのまま手を握り合う。

 剛直がオレの最奥を何度も何度も抉り、叩きつけられる。
 その度に悦びが全身を駆け抜ける。

「はぁッ、ぁ! あぁ……っ! エリク、イく……っ!」

 絶頂の予感を覚えて、必死で彼に訴える。

「ああ、一緒にイこう……っ!」

 腰を打ち付ける律動が一段と激しくなる。
 オレを絶頂に導こうと最奥を何度も穿つ。
 彼の手を一層強く握ったその瞬間――――

「――――――――ッ!!!」

 快感が弾け、頭の中が真っ白になった。
 勝手に仰け反る身体を押さえつけるように、彼が剛直を押し込む。
 深く深く繋がったその瞬間、熱いものが身体の内側を満たしていくのを感じた……

「はあ……はあ……」

 束の間、意識が途切れていたような気がする。

 すごく、ヨかった。

 荒い息を整えながら、エリクに笑いかける。
 彼は微笑みながらオレの左手を取り、接吻を落とす。
 接吻くちづけを落とされた薬指が熱くて、嬉しかった。

 ありのままのオレを受け入れてくれる彼となら、この世界にどんなバグが溢れていようと超えていける気がした。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました

ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載

悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで

二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

「その想いは愛だった」騎士×元貴族騎士

倉くらの
BL
知らなかったんだ、君に嫌われていたなんて―――。 フェリクスは自分の屋敷に仕えていたシドの背中を追いかけて黒狼騎士団までやって来た。シドは幼い頃魔獣から助けてもらった時よりずっと憧れ続けていた相手。絶対に離れたくないと思ったからだ。 しかしそれと引き換えにフェリクスは家から勘当されて追い出されてしまう。 そんな最中にシドの口から「もうこれ以上俺に関わるな」という言葉を聞かされ、ずっと嫌われていたということを知る。 ショックを受けるフェリクスだったが、そのまま黒狼騎士団に残る決意をする。 夢とシドを想うことを諦められないフェリクスが奮闘し、シドに愛されて正式な騎士団員になるまでの物語。 一人称。 完結しました!

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる

ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。 アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。 異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。 【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。 αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。 負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。 「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。 庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。 ※Rシーンには♡マークをつけます。

転移先で辺境伯の跡継ぎとなる予定の第四王子様に愛される

Hazuki
BL
五歳で父親が無くなり、七歳の時新しい父親が出来た。 中1の雨の日熱を出した。 義父は大工なので雨の日はほぼ休み、パートに行く母の代わりに俺の看病をしてくれた。 それだけなら良かったのだが、義父は俺を犯した、何日も。 晴れた日にやっと解放された俺は散歩に出掛けた。 連日の性交で身体は疲れていたようで道を渡っているときにふらつき、車に轢かれて、、、。 目覚めたら豪華な部屋!? 異世界転移して森に倒れていた俺を助けてくれた次期辺境伯の第四王子に愛される、そんな話、にする予定。 ⚠️最初から義父に犯されます。 嫌な方はお戻りくださいませ。 久しぶりに書きました。 続きはぼちぼち書いていきます。 不定期更新で、すみません。

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話

深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?

処理中です...