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第一部 リューナジア城編
第三十三話 『金』と『カガク』の世界に
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「ハハハ、この世界が剣と魔法の世界ですか! 言い得て妙ですな!」
僕の啖呵に、マクシミリアンは本当に愉快なことを聞いたとばかりに哄笑を漏らした。
「お二方とも大した傑物のようだ! それで殿下の発明品の数々、『カガク』と言いましたかな? 既存の世界を壊すほどの代物……よろしい、気に入りました!」
彼の素を剥き出しにした口が裂けたような笑みが浮かべられる。
「我々で『剣』と『魔法』の世界を『金』と『カガク』の世界に塗り替えてやりましょうぞ!」
マクシミリアンは高らかに僕たちのパトロンになることを宣言したのだった。
そもそもこのマクシミリアンという男は根っからの商人だ。
あくまでも商売ではなく行商が好きな僕とは少し方向性が違う。
彼は頭から爪の先まで金を稼ぐことしか考えていない。
そんな彼にとって僕たちのパトロンになる理由など「金が稼げる」の一点だけで充分な筈なのだ。
実際、設計図を見せた段階で完全に餌に食らい付いた顔を見せていた。
あの時点で既にマクシミリアンの頭の中では僕たちに出資することは決定事項になっていた筈だ。
であるにも関わらず彼が「もう既に稼業が安定しているのでパトロンになる理由はないです~」みたいなことを宣っていたのは、交渉の為だ。
『ですがどうしてもパトロンになって欲しいというのであればこちらの条件を呑んでもらいましょうか』、とか何とか言ってあちら側に有利な条件で契約を締結させる為だろう。主に利益の分配などに関して。
まったく、つくづく食えない男だ。
こちらが強気に「じゃあ他のパトロンにする」と言い出しかねないリスクのある危険な一手だが、そこはマクシミリアンのことだ、最初僕たちを侮っていたのだろう。舌先三寸でどうにでも僕たちを丸め込めると思っていたに違いない。
僕だけではマクシミリアンの興味をそそることは出来なかったし、お兄ちゃんだけでもいいように食い物にされていただろう。
これは僕たち二人で勝ち取った勝利だ。
「カレンの言っていたことの真偽を確かめた後でなくていいのか?」
ウィルフリートが片眉を上げて尋ねる。
「それはそれとして調査は行います。しかしその結果がどうあれ、貴方がたとは是非手を組みたい。私、貴方がたの事が気に入ってしまいましたので!」
マクシミリアンは呵々と大笑する。
こうして僕たちはマクシミリアンをパトロンにすることに成功したのだった。
僕の啖呵に、マクシミリアンは本当に愉快なことを聞いたとばかりに哄笑を漏らした。
「お二方とも大した傑物のようだ! それで殿下の発明品の数々、『カガク』と言いましたかな? 既存の世界を壊すほどの代物……よろしい、気に入りました!」
彼の素を剥き出しにした口が裂けたような笑みが浮かべられる。
「我々で『剣』と『魔法』の世界を『金』と『カガク』の世界に塗り替えてやりましょうぞ!」
マクシミリアンは高らかに僕たちのパトロンになることを宣言したのだった。
そもそもこのマクシミリアンという男は根っからの商人だ。
あくまでも商売ではなく行商が好きな僕とは少し方向性が違う。
彼は頭から爪の先まで金を稼ぐことしか考えていない。
そんな彼にとって僕たちのパトロンになる理由など「金が稼げる」の一点だけで充分な筈なのだ。
実際、設計図を見せた段階で完全に餌に食らい付いた顔を見せていた。
あの時点で既にマクシミリアンの頭の中では僕たちに出資することは決定事項になっていた筈だ。
であるにも関わらず彼が「もう既に稼業が安定しているのでパトロンになる理由はないです~」みたいなことを宣っていたのは、交渉の為だ。
『ですがどうしてもパトロンになって欲しいというのであればこちらの条件を呑んでもらいましょうか』、とか何とか言ってあちら側に有利な条件で契約を締結させる為だろう。主に利益の分配などに関して。
まったく、つくづく食えない男だ。
こちらが強気に「じゃあ他のパトロンにする」と言い出しかねないリスクのある危険な一手だが、そこはマクシミリアンのことだ、最初僕たちを侮っていたのだろう。舌先三寸でどうにでも僕たちを丸め込めると思っていたに違いない。
僕だけではマクシミリアンの興味をそそることは出来なかったし、お兄ちゃんだけでもいいように食い物にされていただろう。
これは僕たち二人で勝ち取った勝利だ。
「カレンの言っていたことの真偽を確かめた後でなくていいのか?」
ウィルフリートが片眉を上げて尋ねる。
「それはそれとして調査は行います。しかしその結果がどうあれ、貴方がたとは是非手を組みたい。私、貴方がたの事が気に入ってしまいましたので!」
マクシミリアンは呵々と大笑する。
こうして僕たちはマクシミリアンをパトロンにすることに成功したのだった。
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