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第一部 リューナジア城編
第三十四話 何だかドキドキする……?
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「カレン、疲れてないか?」
「ちょっと疲れた……」
マクシミリアンとの会合が終わると、どっと疲労が押し寄せてきた。
「お前の部屋まで送ろう。今日は早く寝た方が良さそうだな」
「うん」
ぽてぽてと歩いて地道に自室まで戻ろう。
そう思っていたら不意に兄の手が伸びてくる。
「わっ」
足が地面から浮いたかと思うと、兄の顔が目の前にあった。
一拍遅れて、お兄ちゃんにお姫様抱っこされたのだと気が付いた。
「おにーちゃん……っ!?」
「疲れたんだろう?」
何を驚くことがあるのかと兄は眉を顰める。
兄からすれば幼い弟を抱っこしてあげただけという感覚なのだろう。
だが僕はお姫様抱っこされるという初めての体験にすっかりビックリしてしまった。
何だかドギマギとしてしまう。
それにしてもこうして近くで見ると、お兄ちゃんはやっぱり顔がいい。
切れ長の瞳を長い睫毛が縁取っている。氷のような碧い瞳が綺麗だ。
今はまだ顔立ちが少し幼いが、これからどんどんイケメンへと成長していくのだろう。
「……よくやったな」
お兄ちゃんが出し抜けに口を開いた。
「?」
「今日の交渉の事だ。素晴らしかった」
マクシミリアンとの協力を取り付けたことを兄は褒めてくれたのだ。
「堂々たる態度だった。オレより落ち着いていたくらいだったな」
「前世の記憶があるから……」
「だとしてもだ。大人でもああも円滑に事を運ぶのは並大抵のことではないだろう。お前には才がある」
「え、えへへ」
お兄ちゃんの真っ直ぐな褒め言葉に照れ臭くなってしまった。
胸がドキドキとしてしまう。
顔が熱い気がする。熱が出てきたのかな?
部屋に着いたら早く休まなければ。
でもずっとお兄ちゃんにお姫様抱っこされていたいな、とも思ってしまうのだった。
なんでだろう?
ふわふわと妙な心地だった。
「ちょっと疲れた……」
マクシミリアンとの会合が終わると、どっと疲労が押し寄せてきた。
「お前の部屋まで送ろう。今日は早く寝た方が良さそうだな」
「うん」
ぽてぽてと歩いて地道に自室まで戻ろう。
そう思っていたら不意に兄の手が伸びてくる。
「わっ」
足が地面から浮いたかと思うと、兄の顔が目の前にあった。
一拍遅れて、お兄ちゃんにお姫様抱っこされたのだと気が付いた。
「おにーちゃん……っ!?」
「疲れたんだろう?」
何を驚くことがあるのかと兄は眉を顰める。
兄からすれば幼い弟を抱っこしてあげただけという感覚なのだろう。
だが僕はお姫様抱っこされるという初めての体験にすっかりビックリしてしまった。
何だかドギマギとしてしまう。
それにしてもこうして近くで見ると、お兄ちゃんはやっぱり顔がいい。
切れ長の瞳を長い睫毛が縁取っている。氷のような碧い瞳が綺麗だ。
今はまだ顔立ちが少し幼いが、これからどんどんイケメンへと成長していくのだろう。
「……よくやったな」
お兄ちゃんが出し抜けに口を開いた。
「?」
「今日の交渉の事だ。素晴らしかった」
マクシミリアンとの協力を取り付けたことを兄は褒めてくれたのだ。
「堂々たる態度だった。オレより落ち着いていたくらいだったな」
「前世の記憶があるから……」
「だとしてもだ。大人でもああも円滑に事を運ぶのは並大抵のことではないだろう。お前には才がある」
「え、えへへ」
お兄ちゃんの真っ直ぐな褒め言葉に照れ臭くなってしまった。
胸がドキドキとしてしまう。
顔が熱い気がする。熱が出てきたのかな?
部屋に着いたら早く休まなければ。
でもずっとお兄ちゃんにお姫様抱っこされていたいな、とも思ってしまうのだった。
なんでだろう?
ふわふわと妙な心地だった。
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