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第一部 リューナジア城編
第五十一話 お手紙のお返事
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「あの医者から返事が来たぞ」
「本当っ!?」
ある日の兄の言葉に僕は喜びに沸いた。
あの医者とはこの世界の住人にしては珍しく薬学に精通しているあのお医者さんのことだろう。
「それで、それで、何て書いてあったの!?」
僕はキラキラと目を輝かせるが、お兄ちゃんは反対にピクピクと眉を震わせていた。
それで芳しくない返事が返ってきたのだと察した。
「一度城に来て弟を診てくれませんかと丁寧に書いたのに、返事は『自分は下賤の者ゆえ城になど参れません』だとよ……!」
兄のそれは怒りの表情だった。
「まったく、こちらから頼んでいるというのに『下賤だから』来れないだと!? 不可解極まりない……!」
兄はぷりぷりと憤慨しながらソファにどっかり腰を下ろした。
「それは方便で、もしかして城に来たくない理由があったのかも。忙しいからとか」
「それならそうと書けばいい話だろう!」
怒り狂っている兄にあははと苦笑した。
そうは言っても、いきなり城から手紙が来て赤裸々に断る理由を書くのも難しいだろう。
僕だったら何か事情があるんだなと思って諦めるところだが、生憎と兄の辞書に諦めるという言葉はない。
「よし、直接乗り込むぞカレン!」
「直接っ!?」
案の定兄はとんでもないことを言い出した。
「城に来れないというのであれば、こっちから訪ねていってやればいい。どうだ完璧な道理だろう!?」
「う、うん、確かに僕もちゃんとしたお医者さんに診てもらえるならその方がいいけれど……」
手紙のやり取りをしたくらいだから、当然兄は相手の住所を知っている。
こうして僕たちは二日後に馬車でその医者の所へと訪ねていくことになってしまったのだった……。
「本当っ!?」
ある日の兄の言葉に僕は喜びに沸いた。
あの医者とはこの世界の住人にしては珍しく薬学に精通しているあのお医者さんのことだろう。
「それで、それで、何て書いてあったの!?」
僕はキラキラと目を輝かせるが、お兄ちゃんは反対にピクピクと眉を震わせていた。
それで芳しくない返事が返ってきたのだと察した。
「一度城に来て弟を診てくれませんかと丁寧に書いたのに、返事は『自分は下賤の者ゆえ城になど参れません』だとよ……!」
兄のそれは怒りの表情だった。
「まったく、こちらから頼んでいるというのに『下賤だから』来れないだと!? 不可解極まりない……!」
兄はぷりぷりと憤慨しながらソファにどっかり腰を下ろした。
「それは方便で、もしかして城に来たくない理由があったのかも。忙しいからとか」
「それならそうと書けばいい話だろう!」
怒り狂っている兄にあははと苦笑した。
そうは言っても、いきなり城から手紙が来て赤裸々に断る理由を書くのも難しいだろう。
僕だったら何か事情があるんだなと思って諦めるところだが、生憎と兄の辞書に諦めるという言葉はない。
「よし、直接乗り込むぞカレン!」
「直接っ!?」
案の定兄はとんでもないことを言い出した。
「城に来れないというのであれば、こっちから訪ねていってやればいい。どうだ完璧な道理だろう!?」
「う、うん、確かに僕もちゃんとしたお医者さんに診てもらえるならその方がいいけれど……」
手紙のやり取りをしたくらいだから、当然兄は相手の住所を知っている。
こうして僕たちは二日後に馬車でその医者の所へと訪ねていくことになってしまったのだった……。
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