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第二十四話 白銀の愛しい人
「リュシー、無事か⁉」
エドゥアールが振り返り、手を差し出してくれた。しかし、手を取っても立ち上がることができなかった。怪我とヒートのためだ。
「酷い怪我だ。これを飲んでくれ」
彼は首から提げていたものを取り出した。小瓶の中で、緑色の液体が揺れる。自分が彼に贈ったポーションだ。
「これは、エドが怪我したときのために……!」
「私はこれを、私の大事な人のために使いたいと思っている」
彼は真剣な顔で言った。
彼はいつもまっすぐだ。そんな風に言われたら、断れるわけがない。
「わかった。飲ませてくれ」
彼が小瓶の蓋を開けたので、口を開けて待った。
小瓶の縁が唇に当たり、口の中に液体が流し込まれた。リュシアンは液体をごくりと嚥下した。腕の傷口が光り輝いたかと思うと、たちどころに塞がっていった。血が足りなくて少し寒いような感覚も、収まった。
「すごい、本当にすぐに傷が治るんだな」
残念ながら、ヒートまで収まることはないようだ。身体の疼きは止まらない。
くん、と彼が鼻を鳴らす。
「この匂いは……ヒートなのか⁉」
「誘発剤を盛られちまったみたいなんだ……」
「なんだと⁉ こうしている場合ではない、すぐに離宮へ帰るぞ」
答えるなり、彼はリュシアンの身体を慌てて抱きかかえた。
横抱きにされると、リュシアンは馬車に乗せられた。どうやらエドゥアールはこの馬車でやってきたようだ。馬車は二人を乗せ、走り出した。
「すっかり雨に濡れて、寒いだろう」
エドゥアールはハンカチを取り出すと、リュシアンの顔を拭き始める。
「傷はもう治ったから。むしろ熱いくらいだ」
傷が癒えたことで、体力の消耗よりもヒートの疼きが上回っている。
「それよりもエド、どうしてここに……? 外交使節は?」
未だにエドゥアールが隣にいることが信じられない。リュシアンは実在を確かめるように、隣の彼を見つめた
「外交使節など、君に比べれば重要なことではない。愛しき人の一大事だからと断って、放り出してきた」
「放り出してきた……⁉」
外交使節を放り出したなんて。王になるためには、必要なことではなかったのか。なんて仕様のない人だ。
けれども、理由を聞いて現実を認識できたからだろうか。どっと涙が溢れ出てきた。彼が自分を選んでくれたことが、言い表しようのないほど嬉しかった。
だってあの責任感のあるエドゥアールが、父親の言いつけに背いてまで、助けに来てくれたのだ。どれほど大切に思われているのか、強く実感した。
馬車に揺られながら、リュシアンは事情を説明した。父の邸宅に赴き、誘発剤を盛られ、すんでのところで悍ましい目に遭うところだったのだと。
「無理やり番わされそうになっただと……⁉ あの古狐、そこまでやるのか!」
事情を聞いたエドゥアールは、怒りに顔を歪めた。
「エドは気をつけろって言ってたのに、のこのこ家まで行くなんて、馬鹿だよな俺」
「決して君のせいじゃない。実の父親がそこまでするなんて、誰が思う」
「……ありがとう」
熱い身体のまま、彼に体重を預ける。芳しい香りが、隣の彼から漂ってくる気がした。アルファのフェロモンだろうか。
本能のままに彼と一つになれたら、どんなにいいだろうか。けれどもそれは叶わない願いだ。
先ほどは伴侶とか王太子妃とか幻聴のような単語が聞こえたが、きっとベルンハルトを捕らえるための方便に違いない。
「大丈夫だ。ベルンハルトも古狐ももう捕らえられた。君は安全だ」
「ああ……」
安堵を感じると、身体の疼きが増すようだった。なるべく熱を意識しなくて済むよう、目を閉じて眠ったふりをした。
馬車が止まると、エドゥアールはすぐにリュシアンの身体を担いで運んだ。離宮に着いたのだ。
「まあ、リュシアン様⁉ ご実家におられるはずでは⁉ そもそもなぜ殿下が⁉」
侍女が驚いているのが聞こえる。
「ヒートだ」
エドゥアールは短く説明すると、夫婦の間にリュシアンを運んだ。
リュシアンの身体は、寝台の上に優しく横たえられた。
これからエドゥアールは人を呼んで、リュシアンに抑制剤を飲ませ、そして去っていくのだろう。仕方のないことだと諦めていたら、なんと彼は寝台の横に座り、リュシアンの手を握ってくれた。
「早く、行けよ……」
リュシアンがどんなに望んでも、王家の、それも王太子がオメガと番うなんてありえない。なのに傍にいられたら、期待してしまう。
けれども、彼は真剣な目でリュシアンを見つめた。
「先ほどは順番が前後してしまってすまない。本来ならば、先に君の意思を確認したかったのに」
「順番……?」
欲で茹だった頭では、何のことだか理解できない。
「私は……私はもう、誰にも君を取られたくない。君の想いを知った以上は、それこそ神にも」
「エド? 何を言っているんだ?」
「傲慢にも私は、君に一生傍にいてほしいと思ってしまっている。修道院になど、行ってほしくはない。もちろん、ベルンハルトのような輩に君が狙われるのも、二度とごめんだ。だから――うなじを噛ませてくれないか」
時が止まったように感じられた。一度、二度と瞬きをする。
銀青色の瞳がまっすぐにリュシアンを射抜く。月のような瞳に、リュシアンの姿が揺らがず写っていた。それで、彼が真実を口にしているのだと理解出来た。
「ただ番になるだけではない。君を私の伴侶だと、王太子妃だと公表し、正式な契りを改めて交わしたい。君さえ頷いてくれれば、私は父や母や国民全員を説得して、君を私の伴侶だと認めさせよう」
「そんなの……」
――自分も望んでいたことだ。
ぱち、ぱちと瞬きをすると、涙の粒が零れ落ちた。覚悟に満ちた視線と、はっきりと目が合う。彼は本当に自分を王太子妃にするつもりなのだ。
信じられない。でも、彼は嘘を言わない。本気を感じ取って、胸が熱くなる。
しかし懸念事項はまだある。
「でも、王太子妃選びをしていたんじゃないのか?」
「知っていたのか。……すまない。君に伝えておくべきだった。君の契約条件を変更する際、代わりに見合いをするよう父上に言われていた。たしかに何人かの女性には会った。けれども、伴侶になってほしいと思えたのは、君だけだ」
王太子妃選びをしていたのは、彼の本意ではなかったのだ。
裏切りなどなかったとわかっている。だって彼は外交使節の役目を放り出してまで、助けにきてくれたのだから。大方、傷つくだろうと思って、余計な気を回して秘密にしていたに違いない。
「助けにきてくれたから、許してやるよ。秘密にしてたこと」
くすりと笑いながら涙を拭うと、彼はほっと安堵したように肩の力を抜いた。
「じゃあ、俺も傲慢にも言わせてもらうけど」
それから、リュシアンはほとんど睨むように真剣な視線を返した。
「俺はエドと番になりたい。王太子妃になりたい。修道院には行かない、ずっとエドの傍がいい! オメガ差別がどうした、そんなもんクソくらえだ!」
リュシアンははっきりと言い放った。初めて全てを取り払って、自らの望みを口にすることができた。
「じゃあ……二人の傲慢な望みは一緒、というわけだな」
彼の問いかけに、こくりと頷いた。
もう、離別することを考えなくていいのだ。皆を説得すると、彼が言ってくれた。オメガでも愛しい人と結ばれることを望んでいいのだと、彼が教えてくれた。
エドゥアールが振り返り、手を差し出してくれた。しかし、手を取っても立ち上がることができなかった。怪我とヒートのためだ。
「酷い怪我だ。これを飲んでくれ」
彼は首から提げていたものを取り出した。小瓶の中で、緑色の液体が揺れる。自分が彼に贈ったポーションだ。
「これは、エドが怪我したときのために……!」
「私はこれを、私の大事な人のために使いたいと思っている」
彼は真剣な顔で言った。
彼はいつもまっすぐだ。そんな風に言われたら、断れるわけがない。
「わかった。飲ませてくれ」
彼が小瓶の蓋を開けたので、口を開けて待った。
小瓶の縁が唇に当たり、口の中に液体が流し込まれた。リュシアンは液体をごくりと嚥下した。腕の傷口が光り輝いたかと思うと、たちどころに塞がっていった。血が足りなくて少し寒いような感覚も、収まった。
「すごい、本当にすぐに傷が治るんだな」
残念ながら、ヒートまで収まることはないようだ。身体の疼きは止まらない。
くん、と彼が鼻を鳴らす。
「この匂いは……ヒートなのか⁉」
「誘発剤を盛られちまったみたいなんだ……」
「なんだと⁉ こうしている場合ではない、すぐに離宮へ帰るぞ」
答えるなり、彼はリュシアンの身体を慌てて抱きかかえた。
横抱きにされると、リュシアンは馬車に乗せられた。どうやらエドゥアールはこの馬車でやってきたようだ。馬車は二人を乗せ、走り出した。
「すっかり雨に濡れて、寒いだろう」
エドゥアールはハンカチを取り出すと、リュシアンの顔を拭き始める。
「傷はもう治ったから。むしろ熱いくらいだ」
傷が癒えたことで、体力の消耗よりもヒートの疼きが上回っている。
「それよりもエド、どうしてここに……? 外交使節は?」
未だにエドゥアールが隣にいることが信じられない。リュシアンは実在を確かめるように、隣の彼を見つめた
「外交使節など、君に比べれば重要なことではない。愛しき人の一大事だからと断って、放り出してきた」
「放り出してきた……⁉」
外交使節を放り出したなんて。王になるためには、必要なことではなかったのか。なんて仕様のない人だ。
けれども、理由を聞いて現実を認識できたからだろうか。どっと涙が溢れ出てきた。彼が自分を選んでくれたことが、言い表しようのないほど嬉しかった。
だってあの責任感のあるエドゥアールが、父親の言いつけに背いてまで、助けに来てくれたのだ。どれほど大切に思われているのか、強く実感した。
馬車に揺られながら、リュシアンは事情を説明した。父の邸宅に赴き、誘発剤を盛られ、すんでのところで悍ましい目に遭うところだったのだと。
「無理やり番わされそうになっただと……⁉ あの古狐、そこまでやるのか!」
事情を聞いたエドゥアールは、怒りに顔を歪めた。
「エドは気をつけろって言ってたのに、のこのこ家まで行くなんて、馬鹿だよな俺」
「決して君のせいじゃない。実の父親がそこまでするなんて、誰が思う」
「……ありがとう」
熱い身体のまま、彼に体重を預ける。芳しい香りが、隣の彼から漂ってくる気がした。アルファのフェロモンだろうか。
本能のままに彼と一つになれたら、どんなにいいだろうか。けれどもそれは叶わない願いだ。
先ほどは伴侶とか王太子妃とか幻聴のような単語が聞こえたが、きっとベルンハルトを捕らえるための方便に違いない。
「大丈夫だ。ベルンハルトも古狐ももう捕らえられた。君は安全だ」
「ああ……」
安堵を感じると、身体の疼きが増すようだった。なるべく熱を意識しなくて済むよう、目を閉じて眠ったふりをした。
馬車が止まると、エドゥアールはすぐにリュシアンの身体を担いで運んだ。離宮に着いたのだ。
「まあ、リュシアン様⁉ ご実家におられるはずでは⁉ そもそもなぜ殿下が⁉」
侍女が驚いているのが聞こえる。
「ヒートだ」
エドゥアールは短く説明すると、夫婦の間にリュシアンを運んだ。
リュシアンの身体は、寝台の上に優しく横たえられた。
これからエドゥアールは人を呼んで、リュシアンに抑制剤を飲ませ、そして去っていくのだろう。仕方のないことだと諦めていたら、なんと彼は寝台の横に座り、リュシアンの手を握ってくれた。
「早く、行けよ……」
リュシアンがどんなに望んでも、王家の、それも王太子がオメガと番うなんてありえない。なのに傍にいられたら、期待してしまう。
けれども、彼は真剣な目でリュシアンを見つめた。
「先ほどは順番が前後してしまってすまない。本来ならば、先に君の意思を確認したかったのに」
「順番……?」
欲で茹だった頭では、何のことだか理解できない。
「私は……私はもう、誰にも君を取られたくない。君の想いを知った以上は、それこそ神にも」
「エド? 何を言っているんだ?」
「傲慢にも私は、君に一生傍にいてほしいと思ってしまっている。修道院になど、行ってほしくはない。もちろん、ベルンハルトのような輩に君が狙われるのも、二度とごめんだ。だから――うなじを噛ませてくれないか」
時が止まったように感じられた。一度、二度と瞬きをする。
銀青色の瞳がまっすぐにリュシアンを射抜く。月のような瞳に、リュシアンの姿が揺らがず写っていた。それで、彼が真実を口にしているのだと理解出来た。
「ただ番になるだけではない。君を私の伴侶だと、王太子妃だと公表し、正式な契りを改めて交わしたい。君さえ頷いてくれれば、私は父や母や国民全員を説得して、君を私の伴侶だと認めさせよう」
「そんなの……」
――自分も望んでいたことだ。
ぱち、ぱちと瞬きをすると、涙の粒が零れ落ちた。覚悟に満ちた視線と、はっきりと目が合う。彼は本当に自分を王太子妃にするつもりなのだ。
信じられない。でも、彼は嘘を言わない。本気を感じ取って、胸が熱くなる。
しかし懸念事項はまだある。
「でも、王太子妃選びをしていたんじゃないのか?」
「知っていたのか。……すまない。君に伝えておくべきだった。君の契約条件を変更する際、代わりに見合いをするよう父上に言われていた。たしかに何人かの女性には会った。けれども、伴侶になってほしいと思えたのは、君だけだ」
王太子妃選びをしていたのは、彼の本意ではなかったのだ。
裏切りなどなかったとわかっている。だって彼は外交使節の役目を放り出してまで、助けにきてくれたのだから。大方、傷つくだろうと思って、余計な気を回して秘密にしていたに違いない。
「助けにきてくれたから、許してやるよ。秘密にしてたこと」
くすりと笑いながら涙を拭うと、彼はほっと安堵したように肩の力を抜いた。
「じゃあ、俺も傲慢にも言わせてもらうけど」
それから、リュシアンはほとんど睨むように真剣な視線を返した。
「俺はエドと番になりたい。王太子妃になりたい。修道院には行かない、ずっとエドの傍がいい! オメガ差別がどうした、そんなもんクソくらえだ!」
リュシアンははっきりと言い放った。初めて全てを取り払って、自らの望みを口にすることができた。
「じゃあ……二人の傲慢な望みは一緒、というわけだな」
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小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。