異世界転生した僕、実は悪役お兄様に溺愛されてたようです

野良猫のらん

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番外編 衣装合わせの日 前編*

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 僕らは衣装に袖を通した互いの姿を目にした。

「わあ……!」
「すごく美しいぞ、アン」

 結婚式の日までもうすぐ。
 今日は衣装合わせの日だった。
 ロベールと僕は互いに純白のタキシードを纏っている。

 同じタキシードでも僕の方は中性的な印象のものになっている。
 そして彼のタキシード姿は……ジャケットも白、シャツも白、ベストも白、スラックスも白、ついでに革靴も白の白づくめである。
 ジャケットの裾には光を反射した時だけ浮かび上がるように少し色味の違う糸で草花の紋様が刺繍されている。僕のヴェールの刺繍と同じ紋様に見える。
 菫色の前髪をすべて後ろに撫でつけてオールバックにした彼は……なんだかとても男らしく見えた。きゅんきゅんしてしまう。

「えへへ。ロベールも綺麗だよ」

 はにかみながら、僕の瞳は彼に釘付けになっていた。

 ギャップ萌えというのだろうか。
 しっかり着飾っていつもと違う髪型をしたロベールは特別素敵に見えた。
 衣装合わせが終わると、僕は彼を寝室に呼んだ。

「ねえロベール、その……お茶にしない?」

 あれから彼と僕は何度か夜を共にしていた。
 その中で「お茶をする」とは蜜を使うかどうかに関わらず行為を示す隠語になっていた。

「え、いや、しかしまだ明るい時間だぞ?」
「僕ね、ロベールの正装見てきゅんと来ちゃったの。今すぐしたいな……?」

 しなを作って上目遣いに見つめる。
 彼はすぐさま赤面して咳払いする。

「コ、コホン、まあそこまで言うなら……」

 彼も満更ではなさそうだった。
 従者に頼んでお茶を持ってきてもらう。

「あのね、今日はロベールのお茶にも蜜入れていい?」
「え、いやだがそれは……」

 これまで楽しんできた中では蜜を使わないで楽しんだこともあったし、僕のカップに蜜を入れたこともあった。
 だがロベールに蜜を使ってもらったことはなかった。

「今日は激しくしてもらいたい気分なの。駄目?」

 男らしいロベールを見て気分の上がっている僕はそういう気分なのだった。

「……分かった。二人で使おう」

 彼は赤面した顔で頷いてくれた。
 二人で蜜の入れたお茶を飲み、従者にティーセットを下げてもらった。
 僕は彼にお姫様抱っこされる前に自分からベッドの上に移動した。
 そして服をはだけて素肌を露出させる。

「ふふ。今日のアンは積極的だな」

 彼が微笑しながらベッドに上がってくる。

「いつも積極的だよ?」
「そうだったかな? いつだったかは怯えた兎のように淑やかにしていたじゃないか」

 彼に見下ろされながら顎に指を添えられ、ドキドキとしてしまう。

「そ、そんなこと、ひゃっ!」

 露出した胸元にすっと指を這わせられ、吃驚してしまう。
 なんだか今日のロベールはバリタチだ……!
 もう蜜が効いてきたのだろうか?

 そのまま胸元から服の下へと手を潜り込ませられながら、唇に接吻くちづけを落とされた。

「ん……っ」

 彼の舌が入ってくる。
 舌と舌が絡み合う感触を楽しみながら、彼の手によって僕の服が脱がされていく。恥じらう間もなく心地よい彼とのキスに夢中になる。

「んっ、はぁ……」

 とろんと蕩けた顔で僕は口を離した。

「私の理性が保っているうちに後ろ解してしまおう」
「うん」

 僕は一糸纏わぬ姿で四つん這いになって彼にお尻を向けた。
 彼がベッド脇に置いてあった瓶を手に取った気配がした。行為に備えて用意しておいたローションだ。スライムの体液を精製して作られているらしい。ほぼ透明だがほんの少し水色がかっている。

「あっ」

 ローションで湿り気を帯びた指で後ろの入口に触れられ、僕は思わず声を出してしまった。
 くちゅりと彼の指が沈む。彼の指が慣れた様子でナカを拡げ始める。

「あんっ、ぁ……っ」

 時折性感帯を掠めながらグチュグチュと音を立ててナカが解されていく。
 蜜の効果が効いてきたのか、身体の熱が上がってきた。
 早くロベールのが欲しくてたまらなくなってくる。

「ロベール、はやく……っ」

 チラリと彼を振り返って誘う。
 彼はいつも念入りに解すから急かしたところで無駄だと分かっているけれど、それでもねだらずにはいられない。

「……もう大丈夫そうなのか?」

 彼は真剣な顔で僕を見つめていた。
 あまり見ない眼差しにドキリとしてしまう。

 彼はそのまま指を引き抜いてしまう。
 そのまま彼は服を脱いでいく。

 あれ? もしかしてもうシてもらえるの?
 驚いている間に入口に熱いモノが充てがわれた。
 いつの間にかロベールにも蜜の効能が効き出していたようだ。それは熱く脈打っていた。
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