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第五十一話 おしおき*
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「それでは魔王様、その服を脱がせますので壁に手をついて下さいませ」
「セバスチャン、服を脱がすのに壁に手をつく必要はあるのか?」
王子にプレゼントされた服をもう着ないと言ったので、着替えることにした。なのでセバスチャンが服を着せ変えてくれることになった。
「いい体勢ですね。では脱がせていきますからね」
「セバスチャン、壁に手をつく必要性は?」
セバスチャンは俺の問いを無視して、後ろから抱き着くようにして俺の衣服に触れた。
彼の暗褐色の手が見える。
「セバスチャン?」
彼がいつの間にか手袋を外していることに気が付いて、彼に声をかける。
彼がすぐ後ろにいるので、振り向いても彼の表情は見えない。
彼の手が服の下に潜り込んでくる。
服を脱がしてもらうのを待っていたら、彼の手が俺の素肌を弄り始める。
「ひゃっ!?」
思わず声が出てしまった。
「着替えさせているだけなのにそんな声を出すなんて、魔王様はえっちですね」
責めるような囁き声が耳元に降ってくる。
その低い声にすらゾワゾワと全身が熱くなってしまう。
「せ、セバスチャンが変な触り方するから……っ!」
「おや、私のせいにするのですか? 私は魔王様を着替えさせてあげているだけなのに……悲しいです」
「うぅ」
白々しいくらいの演技だとは分かっているけれど、そんな言い方されたら強く出れなくなってしまう。
「はい、バンザイして下さいね」
セバスチャンの言葉に従い、壁についていた手を上に上げる。
「あ……っ!」
服を上へと脱がせられた瞬間、彼の指が乳首を掠めて声が出てしまう。
「魔王様ったら、いつの間にこんなに敏感になったのですか?」
「あぁぅ……」
脱がせた服をそこら辺に放り投げると、セバスチャンは上半身裸になった俺の肌を責めるように撫でる。
「セバスチャンがっ、えっちの度に弄るから……っ」
「そうですね。魔王様をこんな風にえっちにしたのは私だということ、忘れないで下さいね」
彼の指がきゅっと乳首を抓る。
「あぁっ」
軽い刺激に甘い声を漏らしてしまう。
「おや?」
彼の黒い手が下へと向かう。
「これはどうしたことですか、魔王様」
「ひゃあっ!」
セバスチャンは服の上からそれを撫でた。
膨らんだ俺の下肢を。
「服を脱がせられるだけでこんな風になってしまうんですか? こんな有様では魔王様にズボンは早いですね。すぐに汚れてしまうではないですか」
下着の中に手を挿し入れられ、熱くなった中心を直接撫で回される。
「ひっ、あぁぁぁぁだめぇ……っ!」
布の下で自身を握り込まれ、半勃ち程度だったそれがあっという間にガチガチになってしまう。
彼の指が先走りでぬるぬるに汚れてしまったのが分かる。
「汚れないように全部脱いでしまいましょうね」
下半身も下着ごと全部脱がされてしまう。
ふぁさりとズボンと下着が足元に落ち、タイツが足の半ば辺りで止まる。
「ほら、壁に手をついて下さい」
「だからなんで壁に手をつくんだよ……っ!」
乱暴な口調で問い質したが、セバスチャンは答えない。
それでも俺が素直に従って再び壁に手をついて彼に尻を突き出す姿勢を取ってしまうのは、期待しているからだろう。彼からの悪戯を。
いや、悪戯というよりはお仕置きだろうか。
何故だかこれはお仕置きなのだと思った。呑気に王子の服を着て喜んでいた俺への甘美なお仕置きだ。
「セバスチャン、服を脱がすのに壁に手をつく必要はあるのか?」
王子にプレゼントされた服をもう着ないと言ったので、着替えることにした。なのでセバスチャンが服を着せ変えてくれることになった。
「いい体勢ですね。では脱がせていきますからね」
「セバスチャン、壁に手をつく必要性は?」
セバスチャンは俺の問いを無視して、後ろから抱き着くようにして俺の衣服に触れた。
彼の暗褐色の手が見える。
「セバスチャン?」
彼がいつの間にか手袋を外していることに気が付いて、彼に声をかける。
彼がすぐ後ろにいるので、振り向いても彼の表情は見えない。
彼の手が服の下に潜り込んでくる。
服を脱がしてもらうのを待っていたら、彼の手が俺の素肌を弄り始める。
「ひゃっ!?」
思わず声が出てしまった。
「着替えさせているだけなのにそんな声を出すなんて、魔王様はえっちですね」
責めるような囁き声が耳元に降ってくる。
その低い声にすらゾワゾワと全身が熱くなってしまう。
「せ、セバスチャンが変な触り方するから……っ!」
「おや、私のせいにするのですか? 私は魔王様を着替えさせてあげているだけなのに……悲しいです」
「うぅ」
白々しいくらいの演技だとは分かっているけれど、そんな言い方されたら強く出れなくなってしまう。
「はい、バンザイして下さいね」
セバスチャンの言葉に従い、壁についていた手を上に上げる。
「あ……っ!」
服を上へと脱がせられた瞬間、彼の指が乳首を掠めて声が出てしまう。
「魔王様ったら、いつの間にこんなに敏感になったのですか?」
「あぁぅ……」
脱がせた服をそこら辺に放り投げると、セバスチャンは上半身裸になった俺の肌を責めるように撫でる。
「セバスチャンがっ、えっちの度に弄るから……っ」
「そうですね。魔王様をこんな風にえっちにしたのは私だということ、忘れないで下さいね」
彼の指がきゅっと乳首を抓る。
「あぁっ」
軽い刺激に甘い声を漏らしてしまう。
「おや?」
彼の黒い手が下へと向かう。
「これはどうしたことですか、魔王様」
「ひゃあっ!」
セバスチャンは服の上からそれを撫でた。
膨らんだ俺の下肢を。
「服を脱がせられるだけでこんな風になってしまうんですか? こんな有様では魔王様にズボンは早いですね。すぐに汚れてしまうではないですか」
下着の中に手を挿し入れられ、熱くなった中心を直接撫で回される。
「ひっ、あぁぁぁぁだめぇ……っ!」
布の下で自身を握り込まれ、半勃ち程度だったそれがあっという間にガチガチになってしまう。
彼の指が先走りでぬるぬるに汚れてしまったのが分かる。
「汚れないように全部脱いでしまいましょうね」
下半身も下着ごと全部脱がされてしまう。
ふぁさりとズボンと下着が足元に落ち、タイツが足の半ば辺りで止まる。
「ほら、壁に手をついて下さい」
「だからなんで壁に手をつくんだよ……っ!」
乱暴な口調で問い質したが、セバスチャンは答えない。
それでも俺が素直に従って再び壁に手をついて彼に尻を突き出す姿勢を取ってしまうのは、期待しているからだろう。彼からの悪戯を。
いや、悪戯というよりはお仕置きだろうか。
何故だかこれはお仕置きなのだと思った。呑気に王子の服を着て喜んでいた俺への甘美なお仕置きだ。
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