推しの幸せをお願いしたら異世界に飛ばされた件について

あかね

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歓迎されますか? 3

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 ものすごくよそよそしく、服が脱がされました。下着姿、一歩手前ですね。品定めするみたいに見られるのが大変、不快です。表面上は困ったような顔を維持してましたけど。
 あまり歓迎って感じではありませんね。魔導師ってところが影響しているのか、あちこちの野郎が浮き足立ってるのが悪いのか、なんかわからず気に入らないのか。
 ま、わかりませんけどね。
 早く仕事しろ。
 ……おっと、荒ぶる何かが、出てきてしまいました。ちょっとこう、癒しが不足しているので短気になっている気はしてます。はい。

 そんな状態で、目の前にばさーっとドレスを並べられました。

「持参した服があるはずなんですけど」

 主張はしておきます。リリーさんが王城に着いたあとに誰かに預けていたのは確かにみました。
 Aライン系でスカートはあまり膨らませないものです。生地は秋という季節を意識してか、分厚い手触りの良いものでした。裾は青で上の方が白いものです。揃いの長い手袋も同じように指先が青く、徐々に白くなっていました。そこにビーズのようなものが縫われていて動くと少しきらきらします。

 ただ、胸元はあくのはデザイン上、仕方ないそうです。そこそこ量がないとすかすかになりそうな大変辛い服装です。足りないときはなんか詰めるの?

「あちらは似合いません。こちらの方がずっと良いですよ」

 別のドレスをにこりともせずにおすすめされました。淡い花の意匠は昨日着ていたワンピースと同じです。それに飛ぶ蝶が美しい。
 すとんとした形で動きやすそうな気はします。ただし、背中がぱっくりと開いております……。あー。下着とか付けられない系……。
 ものすっごいえろい感じしますね。

「こちらのような明るい色はどうでしょう? 可憐さが引き立ちます」

 押しのけるようににこにこ顔で、別のメイドさんが割って入ってきます。
 パステルカラーのピンクは可愛らしく、胸元は開いているのですが、代わりにレースで首元まで覆っています。プリンセスラインとか言う感じですね。
 ただ、裾にひっそり剣の意匠がびっしりと刺繍されています。か、かわいさを台無しにする暴挙です。

「いいえ、こちらの豪奢なほうがずっとお似合いです」

 ひっそりと近寄られてびくっとしました。
 黒に近いような青に煌めく石が縫い付けてありました。ホルターネックで同色の手袋をつけるようです。マーメイド系で歩み寄りやすいデザインではあります。
 ひっそりと一角獣が描かれていますね。

 ……ええと。リリーさんが渋い顔でこれは断れと言った柄なんですけど。リリーさんの実家の公爵家以外に、有力貴族は三つほどありまして。どれも血統の古さ、領地の広大さ、現在の発言力など申し分ない。その上、適齢期の男子が運良く婚約者がおらず、取り立てて言うほどの傷もないので最有力候補とされている、らしいですよ。
 目をつけられると面倒でもあるし、誰かを贔屓すると揉めると。

 今、絶賛、揉めてますけどね。他のメイドさんがおろおろしてます。それぞれの家の息がかかった人なんでしょう。
 しかしまあ、こう言ったときに田舎ものとか成金とか血だけは立派とか色々嫌味が出てくるものなんですね。呆れます。
 ……心底、めんどくさいです。人を勝手に嫁候補にするなと思いますねっ!
 あたしは既に人妻ですけど。旦那様に会えなくて少々、しょんぼりしてますよ。どこかの何かが振り切れて、自由行動し始める前にお会いしたいんですけど。

「わかりました。魔導師の正装でいきます」

 最終手段と言われてたのですが、さっさと使ってしまいましょう。
 ぎょっとしたような顔をされたのは気のせいじゃないですね。あ、え? みたいな慌てている間にさくさくっとワンピースを着直します。
 クルス一門の紋章が描かれたものなので、これでも正装です。その上にケープを羽織り直せば完成。少々の化粧はしたいですが、それはリリーさんと一緒にしてもらいましょう。

「リリーさん、終わりました。このままいきます」

 さっさと宣言しますよ。なにか丸め込まれる前に行動です。なにせ、圧力かけられたら流されそうですからね。
 彼女たちが、後々お叱りを受けるであろう事は仕方ないと割り切りましょう。親しくもないので、そこはそれ、かわいそーになーと他人事です。
 親しいとか、しがらみのある相手にやられたら最悪ですけどね。

 リリーさんはすぐに衝立からこちらをのぞき込んできました。ちらっとドレスを観察しています。メイドさんそれぞれおすすめのドレスを見て、なにかを察したようですね。

「殿下たちのおすすめはどれなの?」

 リリーさんはにこりと笑って、おろおろしていた方のメイドさんたちに問いかけます。
 びっくりするほど安心しない笑顔でした。あ、圧力……。

「ひっ。ございませんっ!」

「来訪者の方には自由に選んでもらうように揃えるよう命じられました」

 メイドさんの二人がびくびくしながら答えましたけど、リリーさんはある一角に視線を止めてます。あたしも見れば、理解出来るような露骨さでした。

「そう。殿下たちは異郷の血が入っているからか、特徴的な目の色をしているのよ。ウェスリア殿下は緑、ジェルシア殿下は青緑なの。宝石みたいっていわれているわ」

 装飾具の一角は緑と青緑の宝石だけでしたね。意図的ではありますが、もうちょっと隠したらいかがでしょうか。

 推定、あたしが侍らすであろう男性の意図がすでにここに揃ってるわけですか。基本的に相手の家の紋章が含まれた服などはかなり親しくなければ送らないそうです。つまりは求婚レベルに近いと。
 同じ色の装飾具については好意の表れとして軽い方です。が、宝石のサイズが大きくて重いですよ。

 不注意でもなんでも選んでしまったらおしまい感があります。保護者(リリーさん)がいて本当に良かったですよ。

「エル。私、こんなくだらない事に付き合いたくないの。使えないなら他の使える子を用意してちょうだい」

 衝立の向こうにリリーさんが声をかけました。

「お待ちください。すぐにご用意しますっ!」

 まあ、慌てますよね。リリーさんのことは直接知らない可能性もありますが、エルさんがそれなりの立ち位置にいることはわかっているでしょう。
 で、そのエルさんに簡単に命じることが出来る立場、ってことですよ。不快に思ったというだけで簡単に追い出せますね。ってことに思い至ったんでしょう。目先の色んな事に翻弄でもされているんでしょうか。

 そこからは迅速でしたね。いやぁ、権力ってっ! と思いました。リリーさんが味方で良かったですね。ご令嬢? と疑惑を持っていましたが、身についたものはあります。
 迫力とか圧力とか。

 ……つくづく、ゲイルさんはすごいなと思いますね。胃が痛くなったりしないでしょうか。

 さて、メイドさんのチェンジもなく、無言で予定通りのドレスを着て、髪を結い上げられます。こんな感じで問題はあったものの騒動にはならなかったんです。
 あたしは。

 騒動になったのはローゼの方で……。そっちは想定していなかったのかリリーさんが介入するのが遅かったようです。自分の分の着替えもありますからあたしたちを気にしてばかりはいれません。

 騒動の原因はもちろんユウリがらみですよ。

「……あらら」

 あたしがようやく覗いたときには惨劇は既に起きたあとでした。
 遠くから色々聞こえてはらはらしてました。けど、あたしも髪を結われたりしていて移動出来なかったんですよね。

 ローゼは泣くものか唇を引き結んでいますが、涙がこぼれそうです。
 せっかく用意してもらったドレスが汚されては確かに泣きたいでしょう。髪をまとめるように用意されたオイルを手が滑って、こぼしてしまったと。
 染みこんで今から染み抜きは難しいでしょうね。

「男装でも構いませんか?」

 気丈に言うあたりが痛ましい感じがしますね。あたしがやられたら? もちろん、ぶち切れますね! こんな大人しくしませんよ。

 リリーさんがすごく困ってます。

「んー。これは、どうしたものかしらね」

 故意ではなく事故と言われれば、追及しがたいようです。もちろん叱責はしますけど、それ以上のなにかがあるかというのは問い詰めがたいと。
 もし、これがあたしだったら大問題に発展するそうですよ。王家から送られたものなので、事故でも許されないだろうと。
 衝立の向こう側でがたがたっと音が聞こえましたけど。なにかしようと思っていたんでしょうか。

 ユウリなら事故なら仕方ないと許すだろうとローゼは言ってましたけどね。
 それ、きっと、間違いです。本当に、事故なら仕方ないなと笑う気もしますけどね。
 それはないでしょう。悪びれていないメイドたちを見れば、わかります。反省してますポーズもなってませんよ。
 やりなれてきたあたしが言うんだから間違いありません。口だけの謝罪にしてももっと取り繕えばいいのに。

 クレーム対応なんて慣れたくはありませんねー。

 さて、ユウリがこの事態を想定してたかというと、保険くらいかけていたのではないかと思うのです。本人が庇えば庇うほどに、風当たりが強くなることくらいは理解していたようなので。
 何でもない顔して、やってきますよ。内心大変気を揉んでいるのではないでしょうか。

「たぶんですね。ユウリのことだから、用意してるんじゃないでしょうか」

 ローゼが首をかしげてます。
 とりあえず、椅子を用意して落ち着かせるのが先決です。

 それからしばらくして扉を叩く音が聞こえました。
 ひとりのメイドさんが扉を開けてますが、せめて了承を……。
 案の定、悲鳴をあげたのがカリナさんです……。あちらはあちらで、盛ることについてお話してましたからね。着替え終わってないのでしょう。まあ、衝立で全く見えないから安心して欲しいですよ。こちらからアピール出来ませんけど。

「あれ? 着替え中? や、事故だしっ!」

 聞き慣れたユウリの声が聞こえましたよ。興味を引かれた風で衝立から向こう側を覗いてみます。

「やっぱりこっちの方がかわいいと思って。着替え済みだったらごめんね。同じ色のお揃いにしたかったし」

 などと新しい服を持ってきたりしてますね。どこまでが本音かわかりませんけど。
 リリーさんが着替え中だから本人がでれないことを伝え、受け取りをしてくれました。
 あたしは接触禁止中ですからね。近くにはいきません。

 それでもちょっと気にしたのは、一緒いないかなと期待したんですがっ!
 ユウリの背後を確認して絶句しました。

 全く心の準備もなくて、驚いたってもんじゃないです。
 なんで、エリックがいるんですかっ!
 そりゃあ、期待しました。しましたが、期待と心の準備は別モノですっ! いつもと違うのがまた、心臓に悪いですよ!

 前髪長めで肩までの銀髪とか。服のボタンは二つぐらい外しがちなのにきっちり上まで止めてるし、なにかの軍服っぽいのが似合ってます。お堅い軍人さん感があります。
 まあ、相変わらず、目元が特徴的なのでわかりますけど。妙に色気過剰な気がするのはなぜでしょうか……。
 あたしだけそう思うんでしょうか。

 あたしに気がついたのか、小さく笑って人差し指で唇を押さえるような仕草をされましたがっ!
 とりあえず、抱きついて良いでしょうかね?
 でも、いつも去って行く理性が人前だからっ! って止めてくるんですけど。

 いやいや、いまこそ、去って行くべきでしょう!? 禁断症状どこかで出てますよ。あれ? それともあの場所がいけなかったんでしょうか。

 いまは、まずい? いえ、確かにそうですけどね。目撃者多数とか避けた方がいいでしょう。
 気合いで我慢しますよ。
 ……それにしてもあたしって制服フェチも持ち合わせたんですね。知りませんでした。うっ、動悸息切れがっ!

 なぜ、エリックが銀髪とか近衛の制服着てるとか、そういう疑問を通り越えて刺された気がします。あ、なにか、別の扉が……。

「どうしたの?」

 さくっとユウリを追い出したリリーさんはあたしの様子を不思議そうに見てますね。
 エリックに全く気がつかなかったようです。澄ました顔していれば、別人っぽいですものね。印象とか雰囲気とか違います。

「な、なんでもありません」

 恐ろしいものを見た気がします。推しがあたしを殺しに来ているとしか思えません。死ぬ。よ、ようやくいつものエリックになれたのに。しばらく会わなくてあれとかもう、あたしをどうするつもりなんですかっ!

 挙動不審再びですよ。好みのど真ん中打ち抜かれた気がします。え、あれで着崩して俺とか言っちゃうんでしょ? 生真面目そうな顔、すぐ崩して甘い笑みとか浮かべちゃうんでしょ?

 ……ダメですよ。想像しただけでくらくらします。ああ、もう、刺激が強いったら。

 ああもうなんか、こう、ぎゅーって抱きしめられたいって言うのでしょうかね。可愛いとか言われたい。言われたら照れるのわかってるんですけど、甘いの希望です。駄々甘なのがいいですっ!

「おーい。戻っておいで」

 目の前でリリーさんが手を振ってました。見えていたのに意識してませんでした。
 大変呆れたような顔なんですけど。

「一目惚れでもしたの?」

「え? ち、ちがいますよっ!」

 慌てて否定するほど怪しいとは知ってますけどね。
 リリーさんが、困ったような顔をしていたのでひそひそ囁いておきました。誤解、ダメ、絶対。
 驚いた顔でほんと? と問い返されますが、うなずきます。少しなにか考えたように頬に手を置いて。

「そう、故郷の兄弟に似てたの」

 ……ねつ造されました。周りに人がいっぱいいたことをすっかり忘れて見惚れてましたから……。なにか他の理由が必要でしたよね。
 気がつけば周りの人も何事かと見てました。全く、意識の外でしたよ。

 少々どころじゃなくまずいですね。注目されていないといいですけど。

「黒髪って故郷じゃあ普通にいたんですよ。だからちょっとびっくりして」

 ユウリを見ていたことにしましょう。そうしましょう。皆が注目してたのはユウリの方でしょうし。その後ろまでは見てない、と思いたいです。しかし、格好良かったですね。城内で遭遇したらじっと見てしまいそうですよ。

 良いものをみました。そんなことを思いながら戻ったら涙目のローゼに睨まれたんですけどっ! 目撃されたようですよっ! そして盛大に誤解されてます。
 こ、これはいいわけがものすごい必要なのでは……。

 とらないからっ! 好きな人いるからっ! とここで言うわけにもいきません。先にも言ってるんですけどね。趣味じゃないとかも。

 困ったなぁと思いながらもローゼの側に行きます。びくっとされたのが、少々、心に痛いですね。

 事故を起こしたメイドさんたちはすでに部屋の隅に追いやられてました。ふて腐れたような顔をしているので、叱られてはいるのでしょうね。
 人員の管理ってどうなってるんでしょう? まあ、それはあとでリリーさんに聞いておきましょう。あまり信用に値しない人たちばかりでは、生活すら危ういです。

「弟に似てて対象外ですよ? 大人で、甘やかしてくれる人のほうがいいです」

 ローゼには否定しておきました。
 リリーさんはエルさんと服の確認をしていますね。あの二人に任せておけば、何かは起きないでしょう。
 で、ローゼは相変わらず涙目です。

「な、なにもいってないものっ!」

 かわいい。ローゼ、かわいい。
 なんで、ユウリがいいのでしょうか? 苦労しなくてもいいのに。

「ユウリだって優しいし、甘やかしてくれるし、年上じゃない?」

 惚気られた。どういったものか悩んでいる間に背後でカリナさんはむりーっと悲鳴が聞こえたんですけど、なんでしょうね? 胸元詰まった服がよいと無駄な抵抗をまだ続けているのでしょうか。あとで、ショールみたいなの肩掛けしてもらいましょう。
 あたしは、魔導師のケープを着ける予定です。きっちり首元まで隠す所存ですよ。誰が見せるか。

 まあ、それはさておき。
 ユウリですか。

「年上のはずなんですよね……。なぜでしょう。あの手のかかる弟感」

 初対面設定なので、ここで彼女に詳細を述べるわけにはいきません。しかしですよ、前世1個分年上なはずではあるのですが、どうにも年上に思えません。
 本の中ではありますが、小さい頃から見守っていたからでしょうか。ご近所のお姉さん的感覚なんですよね。
 あのちびっ子が大人になって! みたいな。でも、なんとも表現しがたいところですよね。

 濡らしたタオルを用意してもらいローゼに渡します。

「あたしの趣味じゃないんですよね」

 改めて言いますけど、疑惑のまなざしが痛いです。こ、これは早めに人妻とか言っておく必要があるのでは?
 恋人くらいじゃきっと納得しませんよ? いや、でも、リリーさんにも黙ってます。おそらく、カリナさんは教会で聞いててもおかしくないのでしょうけど、特に何か変わった感じはしません。

「着替えるわ。アーテルは座ってていいわよ。そうじゃないならカリナの様子を見てきて」

「はぁい」

 軽く手を振って、カリナさんのところに向かいます。……やっぱり着替えないで部屋の隅に追い詰められていました。なにしてるんでしょうか。

「なにがそんなに不満なんですか?」

「ないからっ!」

 ……切実ですね。なにがないのかと問えば確実に心を折ってしまいそうです。
 まあ、結論から申し上げますと現代知識活用して盛りました。あちらのメイドさんたちとは仲良くやれそうですよ。一体感がありました。
 代わりにカリナさんが、魂抜けたようでしたけど。いや、その、ごめん。
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