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第1章 グリム編
第17話 極めろ早撃ち! 魔法の特訓とギルド受付嬢の受難
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さて、次は魔法だ。
部屋に戻って魔法の特訓を始めることにする。
俺の魔法はまだまだだ。
まずはアイスバレットを極めよう。
早速アイテムボックスの暗黒空間に入って、自分の周りに空気と光を纏わせる。
自分を中心にペットボトル位の大きさの炎を等間隔で並べておく。
こうすると真っ暗な中でも距離感がつかめるからな。
「『アイスバレット!』」
自分の周囲に次々と氷弾を作っていく。
コンマ1秒でも早く作れるようになる練習だ。
目の前を氷弾で埋め尽くしたら全力で発射する。
ここなら全力を出しても誰にも迷惑をかけることはない。
俺は大気中の魔素を使って魔法を作り出すことができる。
大気中の魔素はそこら中に充満しているから、使っても使っても周りから魔素が補充される。
仮に自分を中心に半径3メートルの魔素が枯渇したとしても、すぐに周りの魔素が押し寄せてくる。
実質的に無限に近いほど魔法を振るえるってことだ。
もちろんアイテムボックス内の暗黒空間も非常に魔素が濃いから問題ない。
氷弾を作り続けて発射する訓練を延々と繰り返す。
精神疲労で氷弾の幻影が見えてくる。
頭がおかしくなりそうだ。
と思ったら、ヒールを入れる。
頭がシャッキリする。
そしてまたアイスバレットの繰り返しだ。
単純な繰り返しではなく、一つ一つの動作に全力投球だ。
――特訓7日目。
俺は何も考えない。
無心になってひたすらアイスバレットを早撃ちするだけの簡単なお仕事だ。
もし頭が狂いそうになってもヒールが何とかしてくれる。
アイスバレットを撃ち続けて、喉が渇いたから水を飲んで、アイスバレットを撃ち続ける。
俺はアイスバレットを撃ち込む。
何のためにやっているのか分からなくなってもだ。
――特訓8日目。
もうアイスバレットの早撃ちは極めたと思う。
2日間それだけしかやっていないんだ。
目の前に氷弾を50個展開するのに、もはや数秒とかからない。
氷弾1つだけならコンマ1秒もかからず発射することができる。
威力は試していないが、かなり上がったと思う。
もうそろそろアイスバレットは卒業して次のステップに進もう。
自分の魔法が何かを考える。
俺の魔法は万能じゃない。試してみたが複雑なものを作ることはできなかった。
コーラを出したいと思ったって無理だし、ハンドガンを作ろうと思ったってできない。
俺の能力は何かを創造する魔法ではなかった。
火・水のような元素を作り出すことはできるようだ。
既に存在している元素を動かすんじゃない。
作り出すというところがポイントだ。
作り出した現象を動かすことができる。
例えば、自然に燃えている炎に干渉して動かすなんてことはできない。
あと他には、この世界の魔法も使うことができる。
キュアがそうだな。
恐らくヒールもこの世界に存在するんじゃないか?
次は、新しい魔法を開発していくか。
どんな敵がいるか分からんからな。
複数の攻撃手段を持っておきたい。
あと大事なのは防御魔法だ。
今はアイテムボックス頼りだからな。
まずは攻撃魔法の開発だ。
最初は火属性だ。
火に弱い敵は多いだろう。
ファイアボール。
これは簡単だった。
サッカーボール大の火球を作り出して発射していく。
次にファイアアローだ。
形を作るのが難しい。
長さ2メートルの炎の矢を作って飛ばしていく。
ファイアボールよりも飛距離と威力もありそうだ。
――特訓9日目。
次は風属性の攻撃魔法を開発する。
風は見えないからな、敵に気づかれ難いだろう。
ウィンドカッター。
これも比較的に簡単だ。
細く鋭い風の刃を生み出して超高速で発射する。
それとエアハンマーだ。
圧縮した巨大な空気の塊を飛ばして衝撃を与える。
咄嗟に相手を突き飛ばしたい時に便利そうだ。
――特訓10日目。
最後は防御魔法の開発だ。
アイスシールドだ。
もうアイスバレットをマスターしているから素早く氷を作成できる。
自分の周囲に分厚い氷の防御壁を構築する。
アイスシールドを選ぶのには他にも理由がある。
これを併用すれば巨大な火魔法を放っても、自分が焼かれることはない。
集団との戦いを想定した防御魔法でもある。
こうして俺の10日間に及ぶ特訓は終了した。
どの魔法も瞬時に発動できるまで持っていくことができた。
――翌朝。
宿屋で朝飯を食って満腹になった俺は冒険者ギルドへ向かう。
受付にはいつもの少女がいた。
俺はそいつ―――には話しかけない。
この小娘は天然もののバカだからな。
隣の受付に行く。
「え……リューイチさん?
ええ!? リューイチさんですよね!?」
俺の変わりようを見て早速叫んでいるが、無視して隣の受付に話しかける。
「やあ、ちょっといいかい。
聞きたいことがあるんだが」
「ちょっと! 無視しないで!
リューイチさんですよね!?
あの! ポイズンスネークの!!」
「おい!
……静かにしてくれないか。
俺はこっちの人に話があるんだ」
「え、いや……はい……すみませんでした」
小娘がしょぼくれているが、それでいい。
このバカには学ばせないとな。
隣の受付に話を続ける。
こっちは大人しそうな女だ。
小娘を呆れ顔で見ている。
「ちょっと聞きたいんだが」
「はい。何でしょう?」
「実は文字の読み書きが苦手でね。
どこかに文字を教えてくれる所はないか?」
「文字の読み書きですか。
教えている場所はありませんね」
「そうか。
――では例えば、俺がギルドに依頼を出して、教えてくれる人を探すというのはできるのか?」
「それは可能ですが……字の読み書きをできるのは主に商人です。
相当な高額でもなければ、わざわざ依頼を受けるとは考えにくいですね。
商人は皆忙しいですから」
「商人以外には読み書きできる人間はいないのか?」
「他には私たちのようなギルド職員や教会関係者、あとは手工業者の一部くらいのものでしょうか」
「なるほどな。参考になった」
すぐに文字を習うのは難しそうだな。
今は諦めて追々考えるとするか。
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『 おっさん異世界物語 』
と検索してください。
(※作者名『眠れる森のおっさん』で検索しても見つかります)
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ここなら全力を出しても誰にも迷惑をかけることはない。
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大気中の魔素はそこら中に充満しているから、使っても使っても周りから魔素が補充される。
仮に自分を中心に半径3メートルの魔素が枯渇したとしても、すぐに周りの魔素が押し寄せてくる。
実質的に無限に近いほど魔法を振るえるってことだ。
もちろんアイテムボックス内の暗黒空間も非常に魔素が濃いから問題ない。
氷弾を作り続けて発射する訓練を延々と繰り返す。
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もし頭が狂いそうになってもヒールが何とかしてくれる。
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俺はアイスバレットを撃ち込む。
何のためにやっているのか分からなくなってもだ。
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もうアイスバレットの早撃ちは極めたと思う。
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もうそろそろアイスバレットは卒業して次のステップに進もう。
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コーラを出したいと思ったって無理だし、ハンドガンを作ろうと思ったってできない。
俺の能力は何かを創造する魔法ではなかった。
火・水のような元素を作り出すことはできるようだ。
既に存在している元素を動かすんじゃない。
作り出すというところがポイントだ。
作り出した現象を動かすことができる。
例えば、自然に燃えている炎に干渉して動かすなんてことはできない。
あと他には、この世界の魔法も使うことができる。
キュアがそうだな。
恐らくヒールもこの世界に存在するんじゃないか?
次は、新しい魔法を開発していくか。
どんな敵がいるか分からんからな。
複数の攻撃手段を持っておきたい。
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最初は火属性だ。
火に弱い敵は多いだろう。
ファイアボール。
これは簡単だった。
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次にファイアアローだ。
形を作るのが難しい。
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ファイアボールよりも飛距離と威力もありそうだ。
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