Snow Leopard&Stray Cat

マン太

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その後2 アイレとセト

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「なんで、セルサス様はあんなのを傍に置くんでしょう? 見栄えもしないのに…」

 セルサスの執務室。エーリノスの傍らで、データ処理をこなしていたアイレは、一旦手を休め肘をつくとそう漏らす。
 エーリノスはざっと手にした資料に目を通しながら。

「見栄えで選んだ訳じゃありませんよ。それにここだけの話し──セトはかわいいですよ?」

「…あーやだな。エルも結局、それなんですから…」

 アイレは深々とため息を吐き出した。エルは口元に笑みを浮かべると、

「セトにしか、セルサス様の世話は務まりません。──恋人としてもね」

 その言葉に更にアイレはムスッとする。

「あー! セルサス様の趣味、申し訳ないけど疑っちゃいますよ。──俺の方が断然いいのに」

 するとエルは資料から目を外しアイレを見た。

「そこがだめなんです…」

「どこがですか?」

「私が一番、僕が一番! って。アピールが強いのはセルサス様は好きではありませんから。逆に、しおらしいふりも見抜きます。嘘も嫌いなんです」

「…だって。俺だってセルサス様が好きなんですよ? ここへ来た時、少し期待したんです。父の顔は知っていただろうし。俺は貴族の息子だし。見栄えもいいし腕も立って仕事もできる。──ぜったい、傍に置いてくれると思ったのに…」

「だから。その『自分が選ばれて当然』というのが、見え見えだともう拒絶反応を起こすんですよ。そんな人間ばかりに囲まれてきましたから。あれだけ地位もあって優れた美貌をお持ちで。それはモテましたよ? ひっきりなしにお誘いの嵐で。で、うんざりされたんです。寄ってくるのは皆、いい子の仮面を被り、自分を売り込む人間ばかり。はじめのころはそう言った相手とも付き合ってはいましたが──すぐに疲れてしまったようで」

「で、最終的に『あれ』なんですか?」

 アイレの視線の先には、まだ右足を引きずるセトがいた。セルサスの傍らで、何事か手伝っているよう。
 ついさっきも絨毯の端に足を引っかけ、手にしていた茶器を落としそうになり、先を歩いていたセルサスが気付きすぐに彼を支えていた。
 もちろん、茶器もセルサスが上手く取りあげて事なきをえる。

「あんな、そそっかしいの。落ち付かないし、妙に緊張して見せるし、目だって挙動不審な時があるし…。おかしいですよ。あいつ…」 

 するとエルは微笑んで。

「でも、自分をちっとも飾っていない。──それがセルサス様を安心させるんです。嘘は大嫌いですから」

「…わかんないなぁ」

「あなたが分かったら分かったで、それは怖いですけど」

「なんでですか?」

「あなたのように、大嫌いだと公言している人間が、セトの良さに気づいてしまって、逆に妙な関心を持たれても困りますから」

「は? はぁ? そんなこと、ありえません! って」

「──だといいですが。面倒はごめんですから。どうかそのままでいてください」

 エルはそう言って笑った。

 分からない。セトの良さなんて。

 この先、数百年経ったって、分かるはずがないと思った。



「あ…」

 アイレが資料の束を手に廊下を歩いていれば、階段の途中、踊り場で滑走路の良く見える窓辺に張り付くようにしてセトが立っていた。
 そこからはポートが良く見える。これから出発する、セルサスを乗せた軍用艇を見ているのだろう。
 珍しくセトが置いて行かれたのだ。ついて行ったのはエルのみ。
 どうやら、所用が出来て直ぐ近くの街まで行ったらしい。数時間の予定だ。午後には帰ってくる。
 セトはじっとそちらを見つめていたが、ふと目を閉じ何かを念じている風でもあった。

 なにしてんだ?

「暇ならこれ、運ぶのを手伝ってくれませんか?」

 アイレがそう声をかければ、驚いたセトが飛び上がる様にしてこちらを振り返った。

「…なんだ。びっくりするなぁ」

「そんな所で職務中にぼうっとして。暇なんでしょう? ほら、これ持って下さいよ」

 そう言って抱えていた束を差し出す。セトはひょこひょこやってきて、すぐにそれを抱えた。

「何していたんですか?」

「いや、何も──」

「だって、何か祈ってるみたいでしたよ?」

「…セルサス様の、ご無事を…」

 俯くと頬を染めて小さい声でそう口にした。

 うげ。何こいつ。頬赤くする柄じゃないっての。

「ふん。そんなの祈った所で変わりませんよ。迷信です」

「違う! 祈りは届く…。俺のばあちゃんがそう言っていた。俺はそれを信じている!」

「そんな目に見えないもの信じて。子どもだましですね。本当にどうしてそんなのでセルサス様の傍いられるのか…」

 恨みがましい目でセトを見る。しかし、セトは頭を掻きつつ。

「…俺だって知りたいよ。けど、俺はこれでいいらしいし。俺もこれ以上の何かにはなれないし。もう、諦めているんだ」

「諦める?」

「──アイレみたいな奴を羨むこと。俺はどうやったって、エルやアイレみたいにはなれない。元が違うんだ。それより、そんな俺でもいいって言ってくれる人がいるなら、俺は俺でいいんだなって、思うようになった」

「──それ、のろけ?」

「へ?」

「こんな俺でもセルサス様に好かれてるんですって、顔にかいてある…。ほんっと嫌な奴」

「…お前。綺麗な顔してんのに、案外性格悪いよな? それじゃあ、傍に置いてもらえないって」

「お前みたいに猫かぶれないからね? どうせ、裏じゃ違うこと考えているんだろ?」

「そんなこと──」

「いいこぶって、セルサス様に気に入られたんだ。そうに決まってる。エルがそうじゃないって言っても信じられないね。セルサス様は騙されているんだ。でなきゃ、お前みたいな奴が隣にいられるわけがない。顔も平凡、身体つきも貧弱。護衛官としても中途半端。そんな奴が隣にいて、あまつさえ、恋人だなんて──」

 と、そこまで言って、セトがすっかり消沈しているのに気付いた。うなだれ、足元を見つめている。

「俺だって、そう思ってる…。何度も間違いじゃないのかって思う。けど──これは現実なんだよ! アイレ!」

「な、なんだよ…」

「俺、やっぱり天国にいるのかな? これって現実? なあ、本当のこと、言ってくれよ!」

「ちょっと! くっついてこないでよ! 気持ち悪いな! どうしてお前みたいな──」

 すがってきたセトを振り払った拍子、セトが後方へよろめいた。
 そこで、まだセトの右足が回復していないのを思いだす。バランスを崩したセトの後方は──階段だった。

 やば──!

 流石にアイレも焦る。慌てて腕を伸ばし、セトを引っ張ったが後の祭り。
 二人ともども階段下まで転がり落ちた。その物音に、近くにいた士官たちが駆けつける。

「大丈夫か? 何があった?」

 一番に駆けつけた士官が、床に転がったアイレとセトを直ぐに起こそうと手を差し出してきた。アイレは軽く頭を振って、手を借りると体を起こす。

 俺としたことが。

 すっかり気を抜いていた。かろうじて受け身は取れたが。そうだとしても、たいして身体を打った記憶がない。

「俺が──」

 セトを突き飛ばして、そう言おうとして、自身の下敷きにセトがなっていたことに気付く。

「って…。あー、びっくりしたぁ」

 そう言うと、セトはアイレの下で伸びたまま。

「俺がアイレに飛びついて、コケて。助けようとしたアイレと一緒に階段から落ちたんです…」

「おいおい。気をつけてくれよ。セルサス様のいない間に何かあったら、顔向けできないんだからな? 怪我は?」

 士官はそう言ってセトの起きるのにも手をかした。

「あはは、俺って、身体は頑丈なんです。アイレは?」

「…俺も、どこも」

 アイレは眉間にしわをよせ、セトを睨みつける。士官はほっとすると、二人を見比べる様にして、

「セトはまだ脚が回復していない。十分気をつけるようにな?」

「はい! 有難うございました」

 他の士官が散らばった資料をアイレに渡してくれた。騒ぎが一件落着し皆が去ったあと、アイレはジロリとセトを睨みつけ。

「…なんで嘘ついたんですか?」

「嘘?」

「だって、俺が突き飛ばしたでしょ?」

「あー…。でもその前に俺が飛びついた。そりゃ、きらいな奴に飛びつかれたら、俺だって振り払うって。条件反射だ。よろけたのは俺の体幹がなってないだけで、そこにたまたま階段があっただけで──。嘘はついてないぞ」

 そう言ってケロリとして笑って見せる。──裏はないようだ。

「──俺は仕事にもどります」

 アイレはセトを置いてさっさとまた上階へと戻って行った。

 なんだよ。あのお人よし。

 どう考えても俺が悪いのに。
 まるで庇う様に士官に嘘をついた。流石に自分の口から、アイレが突き飛ばした、など言えないのだろう。
 けれど、それならもうちょっと自分よりに語ってもいいはずなのに。セトはそうしなかった。
 ふとエルの言葉が蘇りそうになって、慌てて頭をふってその考えを追いやった。



「アイレ、ちょっといいですか?」

 その日の夕食後、アイレの自室へエルが訪れた。部屋で明日の仕事に必要な情報を確認していてた所だった。

「はい、どうぞ」

 仕事時間以外で訪れるのは珍しい。入ってきたエルはいいですか? と言って、アイレの座っていた椅子の傍のベッドへ腰かけると。

「今日、階段の踊り場でちょっとした事故があったとか?」

「あ…はい」

 やっぱり、あいつが後で本当の事を報告したのか。やっぱり腹黒い。

 あの時は俺を庇ったふりをしておいて。

 アイレは視線を落とす。

「そうですか。あなた、怪我は?」

「…いいえ」

 肘をすりむいていたくらいだった。

「なるほど。なら、セトの言い分は本当だったのですね」

「え…?」

「セトがまた足をひねったようで。それに背中首に打撲も。それに気付いたセルサス様が問いただしたんです。──で、階段でこけたと」

「──」

「あなたにふざけて飛びついて、そのままセトが転んで、あなたを道連れにして二人して落ちたと。セトはそそっかしい所もありますから。あなたを巻き込んでしまい申し訳なかったですね。セトも黙っていたってバレるのに…。嘘をつくなんて珍しいこともあるものですね。その話しの裏を取りたかっただけなのです。──ではお邪魔しました」

 それでは、とエルが腰を上げかけた所で。

「違います…」

「え? 何がです?」

 エルは心底驚いた顔をして見せた。

「──俺が突き飛ばしたんです。飛びつかれたのは事実ですけど…。咄嗟にそうしてしまって。それで、階段を落ちかけたセトを捕まえたんですけど、そのまま──」

 エルは再びベッドに腰かけた。

「では、セトが転んだのはあなただと?」

 アイレはそこに立つと、深々と頭を下げた。

「──申し訳ありませんでした! 相応の処分は受けます…」

 すると、エルが笑った。驚いて顔を上げれば。

「…良かった。本当の事を言ってくれて。でないと、私は優秀な部下を一人なくすところでした」

「それって──」

「まあ、この庁内には、至る所にカメラがありますから。もちろん、直ぐに分からないように。──で、くだんの踊り場もばっちり映っていました。何が起こったのかはそれを見れば一目瞭然。でも、セトは自分が悪いと言い張るし。セルサス様は不機嫌になるし…。で、あなたが本当の事を言わないようなら、今の職を辞してもらうとおっしゃいまして──」

 はっとして顔をあげる。

「俺は──」

「大丈夫です。正直に話してくれましたから。セトはあなたを庇っていましたけど。階段を落ちた時もね。だからあなたはほとんど無傷です。ああ見えて、セトも護衛として成長している様ですね」

「──」

 エルはポンとアイレの肩を叩くと。

「明日、セトに一言お礼を。それでこれは解決です」

「…申し訳ありませんでした」

 するとすっかり気落ちしたアイレにエルは去り際、

「ああそうそう」

「はい?」

「──セトに惚れないでくださいね?」

「…は?」

 きょとんとしたアイレに、笑ったエルは部屋を辞していった。

 惚れるって。何を言っているんだろう。

 確かに──男気はあるのは認めるが。
 あの時、思い返せば、しっかりとその腕に抱かれていたのを思いだした。転がる自分をセトが庇っていたのだ。

 格好悪い…。

 あれだけ悪態をついたのにだ。

「てか。あの悪態も聞かれた?」

 今どきのカメラは音声も入る。ばっちり映っていたに違いない。
 アイレは今さらながら、バツが悪くなり顔を赤くした。



 朝一番。会議が行われる会場で、セルサスがエルと共に少し離れた所で打ち合わせをしている最中。
 アイレはセトと共に控えていたのだが、そのセトの傍に歩み寄り。

「昨日は──申し訳ない事をしました」

 言って頭を下げる。セトはキョトンとしたものの、

「え…? ああ? あ! あれかぁ…」

「突き飛ばしたの…。庇ってくれたと聞きました。それに、階段を落ちた時も…」

「庇ったって言うか、俺だって悪かったし…。階段のは、もう条件反射だし」

 頭をかきつつ答える。

「足は大丈夫なんですか?」

 そう問うと、セトは自身の右足を振り返り。

「だって、こっちの足、ずっとこうだからさ。ちょっとくらい何かあったって変わんねぇって」

 その言葉にアイレはムッとして。

「変わりあるだろ!」

 声を荒げた所為で周囲にいた士官が何事かとみてきた。アイレは咳ばらいをすると。

「…治りが遅くなる。俺の所為だ。不自由があれば言ってくれ。──力になる」

「うへぇ。こえー。アイレが俺の手助けって…。頭ぶったせいか?」

「おい! ふざけるな!」

「…わかったって。悪かった。だって、素直なお前って珍しいからさ。──ほら」

 そう言ってセトはアイレに向けて右手を差し出してくる。

「仲直り。な? これからもよろしくな?」

 そう言ってにかっと笑って見せた。アイレは渋々その手を握り返すと。

「…今回の件はな。けど、俺はまだお前を認めたわけじゃないからな」

「はは! 流石アイレ! やっぱそうでなくっちゃな?」

 笑ってもう一方の手でアイレの背中を叩いた。その瞬間、僅かに見えた首筋に青い痣があるのに気がつく。昨日打ったのだろう。
 間違えばもっと大怪我になったはず。思わず、体が硬くなった。

「アイレ?」

 急に黙ったアイレを不思議そうに見つめてくる。

 こいつ。

 それでも、こうして笑うのだ。
 エルが言っていたことを、信じないわけにはいかないようだった。

 でも、当分認めない。

 セルサスの隣に立つこと。嘘がないと言う事。それに──。

「…なんでもない。ほら、セルサス様が呼んでる…」

 ちょっと、その男気に惚れたこと。

 慌ててそのもとへひょこひょこかけていくセトの背を、今までとは違った目で見つめる自分がいた。



「あれ。きっとだめですよ…」
 
 打ち合わせが終わり、顔をあげたエルがそう呟いた。

「なにがだ? ──セト」

 セルサスは問いながらセトを呼ぶ。
 呼ばれたセトは昨日痛めた右足を引きずりながら駆けてきた。駆けてこなくともいいと言うのに、駆けてくる癖は一向に直らない。

「アイレです。セトに惚れた目です」

「──なんだと?」

「ふふ。面白くなりますねぇ」

「…面白がるな」

「あ、休憩ですね?」

 セトがたどり着いてセルサスを見上げてくる。セルサスはその背に腕を回すと。

「別室でな」

 しっしと目でエルを追い払う。そんなセルサスに笑みを浮かべ。

「二十分ですよ。セト、よろしくお願いしますね」

「はい!」

 半ばセルサスに強引に連れ去られるようにして、別室に用意した休憩室へとセトは向かった。
 昨日、セルサスはセトと自身の為に作った指輪を取りに行ったのだ。出会った記念日に渡すのだと言う。
 プラチナのそれは、セトのものには自身の瞳に合わせて紫水晶がはまっている。セルサスのものには、セトの目の色。トパーズだ。

 まったく。

 恋人の為に公務も放って強引に時間を作り、取りに行くのだから。
 
 しかし、とエルは悪戯っぽく笑むと、

「これは今後も目が離せませんね…」

 つぶやくエルに、傍にきたアイレが首をかしげて見せたのだった。
 これも、平和な日常のひとコマだった。


ー了ー
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