Innocent World

マン太

文字の大きさ
19 / 48
第四章 動乱

第十八話 王弟

しおりを挟む
 時は戻り、王都陥落後。
 朝を迎えたというのに、その日は太陽を分厚い雲が覆い、辺りは薄暗いまま。まるでこれからのヴェネレの未来を示すようだった。
 城の王の間で、躊躇う様にその玉座の傍らに佇む男に、黒いビロードの様に艶のあるフードを目深に被った男は声をかけた。
「これからどうなされます? 王都は陥落しましたが、まだその配下の者たちは生きております。全て処分いたしますか? …テネーブル様」
 昨日まで兄が座っていただろう、玉座を前にテネーブルと呼ばれた男は肩を震わせ。
「しょ、処分など…! だいたい、私は兄を少し脅すだけで良かったのだ! 何も殺せとは──!」
「…分かりました。配下の主だったものはひとまず地下牢に閉じ込めましょう。その間、城下に住む彼らの家族をこちらへ呼び寄せては? 城内には幾つか使っていない棟があります。そちらへ詰めさせてはどうでしょう?」
「そんなことをして何になる?」
 テネーブルは怯えた表情をしてフードの男を見返す。
「いわゆる人質です。大切な家族がここにいれば、そう簡単に歯向かうことはないでしょう。家族のいないものはその恋人を。それもいないものも、きっと大切な友人たちの家族や恋人を奪うような行動は慎むでしょう。…もし反乱の意があれば、城門前に吊るして見せしめに。または競技場でモンスターに襲わせてもいい。なるべく残虐な方が大人しくさせることができます。…いかがですか?」
「…好きにすればいい…」
 テネーブルは恐怖からなのか、震える二の腕を抱え玉座に背を向けた。そうしてその脚元に座り込む。
「なぜ…兄を殺した?」
 問われた男は深々と被ったフードの中から、忍び笑いを漏らす。
「私は貴方の心の声を聞き取ったまで──。それに…襲ったのは貴方でしょう?」
「あ、あれは…! あれは、私ではない! お前が作り出したモンスターだ!」
「ふふ。往生際が悪いですね…。あれは貴方の中にあるを私の力をつかって具現化したまで。私は──力を貸しただけ。王レーゲンを手にかけたのは貴方自身。その手はもう血に染まって一生消えることはないでしょう…」
「わ、私は──!」
 テネーブルの顔が蒼白になり、その口がわなわなと震える。
 四十半ばとなるこの男は年齢よりも老けて見えた。頬にしわが刻まれやせ細り、やつれ切っている。若い頃はそれなりの美貌を誇っていたようだが、今は見る影もない。
 フードの男はふわりと冷たい笑みを口もとに浮かべると。
「もう、引き返すことはできません…。貴方は新たな王となって、この国を治めたかったのでしょう? 嘘はいけません。さあ、大人しくそこへお座りなさい。でないとなにも始まりません…」
「!」
 テネーブルは言われて恐る恐る、傍らの玉座を見上げる。
 黒い大理石で出来たその玉座は、今のテネーブルにはひどく冷たいものに見えた。
 しかし、この男の言う通り、もう後戻りなどできないのだ。それに、一度は夢に見たその場所だ。たくさんのものを失って最後に残ったのがこれなのだ。それを失うことなどもう、考えられない。
 のそりと立ち上がり、その冷え切ったひじ掛けに手を乗せる。ぴりりと電流のようなものが走った気がした。
 それに力を得て、ゆっくりと玉座へ腰を落ち着かせると、そこからの景色を眺めた。
 ひときわ高い壇上にある玉座からの眺めは、思っていた以上にいいものだった。見えないはずの領地としている国々がここから見えるよう。 
「ああ、私はやっと手に入れたのか…。甥が生まれるまでは私が後継だったのだ。亡くした彼のものが望んだ地位…。それを漸く…」
 涙声になる。そして、ああ、と思いだしたように。
「して、その甥のソアレはどうなった? まさか──手を下したのか?」
「いいえ…。こちらとしても捕らえたかったのですが、レーゲンが手を回したらしく、既に王都を立った後でした」
「そうか。奴は生きているのか…。美しく心根の優しい少年ではあったが…。奴が反抗せずに傘下に下るというなら、私に知らせろ。快く受け入れてやるとな…。亡きエストレア様によく似ている…。幾らでもいいようにしてやろう…」
 何を思ったのか、その時だけテネーブルの表情に人ならざるものが浮かんだ。
 例えるなら闇の中から生まれでた醜い獣の様な表情。フードの男が植え付けた闇の種が、欲望に駆られたテネーブルに反応して芽を出したのだ。

 浅ましい──。

 ふとフードの男が言葉を漏らしたが、テネーブルには聞こえなかったようだ。玉座に座り、卑しい笑いを浮かべている。

 浅ましい──とは。人の事は言えないが。

 人の心の欲を掻き立て暴くのは心地よかった。どうせならレーゲンにもそうしてしまえば良かったと後悔する。いったい、どんな化け物が姿を現したのか。

 見ものだったな。

 結局は、モンスターと化したテネーブルの一撃に倒れた。
 その遺骸は二目と見られないほど損傷が激しかったが、それを残された部下が集め、いずこへと持ち去った。
 それくらいは見逃してやった。そのままテネーブルに食わせても良かったが、あまり後味がいいものでもない。

 無様だな。レーゲン。

 一太刀も浴びせることもせず、ただテネーブルを見つめていた。その視線はどこか遠くを見るようでもあり。

 相手が弟だったからか。

 幼い頃は仲の良い兄弟だったと聞く。
 身体を病に侵され病弱だったために、兄とは疎遠になった弟テネーブル。
 その後、とある事件により父を恨み兄を恨み、田舎に閉じ込められ、ただ無為な日々を送る。
 せめて後継とされたことを生きがいに生きてきたのに、それさえ、遅くに生まれた息子、ソアレに持っていかれてしまった。
 美しい妻に愛らしい息子。優秀な臣下に王を尊敬する人々。幸せの構図の中に、自分は含まれていなかった。
 それは思い込みであったのだが、一旦、闇にとりつかれればそう簡単には抜け出せない。
 兄を恨み美しい妻を妬み、無垢な息子をも疎んじた。

 その結果がこれだ…。

 玉座で今まさにモンスターと化そうとしている王弟テネーブル。

 これがお前の大切にした者たちの未来だとは。笑うね──。

 そして、これはまだ終わりではない。
 男は控えていた部下に何事かを告げると、恭しく頭をさげ闇に消えていった。
「ソアレ。君には無事国境を越えてもらわねば。もう──逃げることはできないのだよ…」
 ふと、風に煽られフードが男の肩に落とされる。
 現れたのは漆黒の髪。闇そのもののような色だった。黒い爪に紫の唇。瞳の色は赤く怪しく光る。それは既に人のものではなかった。
 男は夕闇に染まる空へと伸ばし、何かをつかむようなしぐさをした。
「君はもう、私のものだ──ソアレ」

+++

「ソアレ!」
 アステールに抱えられ城の門をくぐると、城の外に停めてあったジープ車の助手席から、カルドが身を乗り出す様にして手を振って見せた。
 その様子に思わず笑みが浮かぶ。
「良かった! 無事で…」
 アステールに手を借りながら車に乗り込むと、カルドが涙ぐみながら振り返る。
「ごめんな。…心配かけさせて」
 後部座席からカルドに声をかければ。
「おい! ソアレ──!」
 城から脱出してきたヴェントとグランツが駆けるようにしてこちらに向かって来る所だった。ヴェントの顔に笑みが浮かぶ。
「ヴェント、グランツも──」
 ヴェントは先に駆け寄って、開いたドアからアステール越しにソアレを覗き込む。
「前のソアレだな? 元に…戻ったか」
「…色々、ごめん」
 自分の行いを思い出して、バツが悪くなるが、そんなソアレの頭をヴェントの大きな掌が頭を撫でていく。
「気にすんな。元のお前に戻ればそれでいい」
 何故か涙が溢れそうになって、慌てて目をしばたたかせた。
 ヴェントはそれを見て満足げに口の端に笑みを浮かべると、もう一度、ポンと頭を叩いてからそのままソアレの更に後ろの席に乗り込む。
 そんなソアレの手を傍らに乗り込んだアステールが握った。指先が絡み、アステールの熱がじんわりと伝わってくる。
「ソアレ。何も気に病むな。──全て終わった事だ。それに今はここを出るのが先決だ」
 それを引き取ってヴェントが、後部座席から身を乗り出すと。
「ああ、だな。こんな所さっさと出ちまうに限る。お前達が無事脱出した途端、奴ら攻撃を止めてな。それを合図にこっちも引き上げたんだが、考えが変わらないうちに出ていった方が良さそうだ」
 そう口にした。
 グランツは早速運転席に乗り込み、カルドは同じく追い付いたブリエと席を入れ替わると、ヴェントの隣に乗り込む。
「ソアレ王子、無事でなにより。ただ、詳しい話は出発してからだ。ヴェスパを出る」
 言い終わらないうちに、グランツはハンドルを握ると、直ぐにエンジンをかけ車を発進させた。

+++

 その後、ヴェスパを二日がかり、ぶっ通しで走り倒しその領地を抜けた。
 そのまま南下し、王都ルークスに近い辺境の村へと向かう手はずになっていた。しかし、そこまではまだ遠く、陸路で行けば数週間はかかる。
「まあ、早ければいいってもんでもねぇしな。グランツ、味方はどうなってる?」
 運転中のヴェントの問いに、後部座席で休んでいたグランツは。
「王都の辺境の村や町にそれぞれ、潜伏させているが、直ぐ使える兵は千もいないな。結局は王都の中にいる奴らの力頼みになるだろう」
「テネーブルの手勢は多いのか?」
 同じく後部座席で横になって眠るソアレの頭を膝の上に抱えるようにして、アステールがグランツに顔を向ける。
 ソアレはすっかり身支度を整え、Tシャツに動きやすいパンツスタイルになっていた。
「いや。連れてきた兵はごく僅かだ。だが、そのフードの男が厄介でな…」
「厄介とは?」
 もともと、要注意人物として探ってきた相手だ。すると、助手席にいたブリエがため息を一つ付きそれに返す。
「…モンスターです。初めはそう大した量ではなかったのですが、今は城近くの森を切り開き、大型の施設を建設し、その中でモンスターを大量に生産しています。先ほど、庭にいた猟犬の様なモンスターと同質です。それに、もっと巨大なものも…」
「街中に放ってるのか?」
 驚いてヴェントが傍らに目を向ける。するとブリエは首を振って。
「いいえ…。ただ、来る決戦に備えて、準備していると言った所でしょうか。今はまだ各自檻等に入れて管理している様です。ただ、あれが放たれると厄介です。モンスターはどうやら敵味方の判別ができるようで。全てそのフードの男の力の様です」
「そのフードの男の正体は知れたのか?」
 膝の上のソアレが身じろぎしたのを気遣いながら、アステールが続ける。グランツは顎をかきながら。
「それなんだが…。やはりその後も奴の近辺は探れなくてな。代わりにテネーブルの身辺を探り奴との繋がりを調べてみた。で、分かった事だが、どうやらフードの男は元々、薬師としてテネーブルに雇われたらしい。各地を流れて生きている流浪の者たちの仲間だったらしいが、かなり腕の立つ薬師らしくてな。テネーブルはもともと身体が強くなかった。そこで有名なその男を召し上げたらしいが…」
「そこで繋がりができたと? しかし、たかが一介の薬師をどうしてそこまで?」
 首をかしげるアステールに、ブリエが答える。
「かなりの美貌の持ち主の様です。それで、テネーブル様が気に入り側に置くようになり、薬の他に怪しげな占いや魔法も使うその男の虜になったようで──。今は言うなりです」
「…ったく。情けねぇな。レーゲン様の弟とは思えねぇ」
 ヴェントがため息混じりに片手で髪をかき上げながら。
「そういや、ソアレにも一時期執着してたってな?」
「…ああ。そうだ。十五歳の成人式前にソアレに手を出しかけたことがあった。なんとか阻止できたが、あれは嫌な思い出だ」
 アステ―ルはそう言って苦い顔になる。ヴェントは深々とため息を吐くと。
「自分の甥にも手ぇ出すんだ。ったく、ろくでもねぇな…」
「しかし、ソアレも以前口にしていたが、テネーブルは小者だ。レーゲン様を討つなど、思っていたとしても、行動になど移せるような人間ではない。そのフードの男が全てを握っているのだな…」
 アステールの言葉に、グランツは頷くと。
「全ての元凶はそのフードの男だ。偶然見たものによると、黒い髪に赤い目を持つかなりの美丈夫だそうだ。いつもテネーブルの側に控えているわけではないらしいが、こっちが突っ込めば姿を見せるだろう。かなりの魔力を持つらしい。今まで歴代王のみが守ってきた星の石も扱えるらしいからな。厄介な相手だ…」
 星の石とは、遥かな昔、初代王が神から授かったとされる、星の源と繋がる石の事だった。
 魔力のあるものにしか扱えず、それは王の魔力と石の持つ力によってこのヴェネレを守ってきたものだ。
 しかし、今はそれを守るものは失われ、放置されるのみと思われていたのだが。
「確かに…それは厄介だ」
 石は星の力を源とするため、相当の魔力がなければ扱えない。
 それは国を守るためにも使われていたが、扱う魔力さえあればどんな力も発揮するという。
 国に繁栄をもたらすのも破壊に導くのも、力を持つ者の思うままと言うことになる。
 もし、それを悪用しようとすれば、できるのだ。それをそのフードの男はやってのけているのだろう。
 アステールは深いため息をつく。
 魔力を持つ者には同じく、魔力を持つもので対抗するしかない。
 アステールは視線を眠るソアレに落とした。唯一、その男に対抗できる魔力を持つのはソアレだけだろう。
 グランツも各地にいる魔法を扱える者を集めてはいるようだが、それでもソアレの力には匹敵しないだろう。
 それはそうだ。国を統べるために与えられた力なのだ。一個人の持つ力とは訳が違う。
 ソアレが見せた、新たな魔法の力。あれは、確かに攻撃を防いでいた。
 全ては守るために発動している様に思われる。あの力が確立しているならば、何らかの手だてにはなるだろうが。
 本人さえその力に気づいてはいない。
 そんな不確かな力で、フードの男に対抗できるのか。危険な賭けをソアレにさせたくはなかった。
 グランツにはまだそんな力があるとは伝えていない。もし、知るところとなれば、その力をフードの男へぶつけようとするだろう。それに、ソアレ自身もそれを買って出るに違いない。

 ああでも──。
 
 その前に、あのフォンセの力だ。ソアレにひっ敵するだろうあの魔力。
 彼の協力を得られれば、そのフードの男にも対抗出来るかもしれない。

 しかし──、それは無理だろう。

 あの男が協力するとは思えない。それに、個人的にも求めたいとは思わない。
 協力を求めれば、何らかの見返りを求めるだろう。それが何なるのか検討はつく。膝の上のソアレに目を落とす。

 もう、手放しはしない。

 ソアレはあの後、車の中でぽつりぽつりと皆と別れてからあった出来事を語りだした。
 フォンセにこの先待ち受ける暗い未来を、先が見通せるという石を通して見せられ、それを信じてしまったこと。
 それで怖くなり、先へ進むことができなくなったこと。けれど、アステールの説得によりもう一度、皆と行くことを決めた事。
 ソアレは、自身が見た景色を具体的に皆に語ることはしなかった。それは、伝えるには余りにも過酷で。
 ただ、辛い未来が待っていたと、それだけだった。
「…アステの言葉を受けて、未来は決まってはいないって、俺もそう思えたから…。確かに怖くはあるけれど、そうして逃げても結局は解決にはならない。俺は、皆が生きて幸せをつかむ未来を、必ず見つける…」
 それは、元々争いを好まないソアレにとって覚悟を持った言葉だった。
「でも、それにはきっと皆の力を借りないとダメで…。俺はまだ全然頼りないし未熟だ。それでもなんとか、光のさす未来を見つけたい。だから──力を貸して欲しい」
 すると、ヴェントが後部座席からソアレの頭をくしゃりと撫で。
「お前が行く先の露払いくらいできる。頼っていい…」
「俺だって、俺なりにソアレの役に立てるよう頑張る。そんな未来なんて、笑い話できるようにね?」
 カルドが明るい笑顔を見せる。グランツはブリエに目配せした後。
「俺は、お前が王として立たないなら、それでもいいと思った。だが、立ってくれると言うなら、これほど嬉しいことはない。…レーゲンもお前の決めた道なら喜んで応援するだろう。よろしく頼んだ」
「…ありがとう」
 皆の言葉を嚙みしめるように、ソアレは頷いて見せた。アステールはその傍らで、じっとそのソアレを見つめていた。
 皆を守るため。ソアレはきっとその命さえ、差し出す覚悟がある。
 けれど、そうはさせない為、自分はソアレの傍らにいようと決めていた。
 例え、その魔力に頼らざるを得ない状況になったとしても、ソアレを守り抜いて見せる。

 二度と側を離れない。

 今は健やかな寝息を立てるソアレに、アステールは決意を固めた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、 隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。 しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです… オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が なかたのでした。 本当の花嫁じゃない。 だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

もう一度言って欲しいオレと思わず言ってしまったあいつの話する?

藍音
BL
ある日、親友の壮介はおれたちの友情をぶち壊すようなことを言い出したんだ。 なんで?どうして? そんな二人の出会いから、二人の想いを綴るラブストーリーです。 片想い進行中の方、失恋経験のある方に是非読んでもらいたい、切ないお話です。 勇太と壮介の視点が交互に入れ替わりながら進みます。 お話の重複は可能な限り避けながら、ストーリーは進行していきます。 少しでもお楽しみいただけたら、嬉しいです。 (R4.11.3 全体に手を入れました) 【ちょこっとネタバレ】 番外編にて二人の想いが通じた後日譚を進行中。 BL大賞期間内に番外編も完結予定です。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

処理中です...