4 / 36
3.遠い記憶
しおりを挟む
スウェルがまだ年若い頃、兄の友人に一目ぼれした。美しいエルフの娘、リュウール。
金色の髪は日の光を受けて眩く輝き、深い紫の瞳は夜のとばりを思わせた。
どこか物憂い表情も、それに色を添えている。
館へ遊びに来た兄ソムニオの友人の中に、彼女がいたのだ。
兄は度々、知人友人を招き茶会を開く。茶会と言っても、茶を飲むばかりでなく、詩をそらんじる者もいれば、竪琴をつま弾く者もいる。
リュウールは唄を歌った。
透き通った声音。細いようでいて、それは時に太く深く広がり。辺りを別世界へと導いていく。
皆が聴き惚れた。スウェルもその一人。容姿だけでなく、その歌声にも強く惹かれたのだ。
会が終わると、すぐさま彼女のもとへ駈け寄る。兄は他の者たちと歓談していた。
彼女は一人少し離れた場所で、一息つくように色とりどりの花が咲き乱れる庭に置かれた椅子に座っていた。
スウェルは胸を高鳴らせつつも、おずおず近づくと。
「あの…、あなたのお名前は?」
するとスウェルに気づいた彼女は、ふうっと口元をほころばせ笑みを浮かべると。
「リュウール。あなたは…確か、ソムニオの一番下の弟さんね?」
話す声音はとても穏やかで凛としていた。紡がれる言葉はまるで歌っているようでもあり。
「…スウェルと言います。その、兄の友人で?」
リュウールは笑んだまま、
「そう、友人…ね」
一瞬、その表情に翳りが浮かんだものの、自分に言い聞かせる様にそう口にした。
「そう、ですか…。あの、さっきの歌。とても綺麗で、感動しました。あんな声、今まで聞いたことがない…」
「そうかしら。まだ未熟で…。それでも気に入っていただけたなら嬉しいわ」
「誰かに師事しているのですか?」
「いいえ。ただ、あなたのお兄様、ソムニオには良く聞いていただいているわ」
「兄に?」
「ええ。彼もはじめて私の歌声を聞いた時、とても気に入ってくれて…。その後も、せがまれて何度も。彼の歌声も素敵なのに、ちっとも歌ってはくれなくなってしまって」
「そう、兄が…」
兄とは頻繁に会っているらしい。そこに二人の親密さを垣間見た気がした。
もしかして、リュウールは…。
と、リュウールは視線を背後で歓談している兄へと向けた。
一番上の兄ソムニオは、美しい金糸に深い海の色の瞳を持つ、朝の光のような容姿だった。
美丈夫で今生きているエルフの中でもひと際輝く存在で。人望もあり、能力的にも父王に次ぐ存在だ。
勝ち目はない。
けれど、当時のスウェルはまだ若く。
その事実を感じ取っていても、自分の思いを止めることは出来なかった。
何とか気を引く為、エルフの里でも幾分、森の奥に住まうリュウールのもとへ懸命に通ったのだ。
当初はやや距離を持って接していたリュウールも、次第に心を開き、屈託ない笑顔を見せるようになった。
そんな時、兄に婚約の話が持ち上がったのだ。同じく王族の血筋の、美しい娘。父王の薦めであった。
それを知ったリュウールはショックを受け、うち沈んだ。兄の催すお茶会にも姿を見せなくなり。
兄ソムニオはそんな彼女を気遣い、幾度となく会いに来ては言葉をかけていたが、彼女は悲しみ暮れ、次第に兄とは距離を置くようになっていった。
彼女にとってそれは不幸であっても、スウェルにとっては好機であり。
弱った所につけこむようで気が引けたが、それでも、恋の熱を止めることはできず。
スウェルは日々彼女に会いに行き、うち沈む彼女の側に付き添った。
徐々に彼女にも笑顔が浮かぶようになったある日、山に住むオークの群れが人里を襲うという出来事があった。
それが頻繁に起こる様になり、ついにオークらを鎮めるための戦が起こったのだ。
兄たちもスウェルも例外なく戦へと狩りだされ。
出兵するスウェルを、見送りの為、訪れた館のテラスからいつまでも見送ってくれたリュウールの姿を、今でも思いだすことができる。
彼女にようやく受け入れられたのだと思った瞬間でもあった。
人も交え戦ったそれは、数か月に及び。
ただ、ひたすらリュウールを思い戦った。この戦が終われば思いを告げるつもりで。その為にも、無事に帰らなければならなかった。
そうして長い戦が終わり。
すっかり疲れ果て、汚れた身体を引きずりつつ、それでもリュウールに会う為、帰還した。
しかし、そこで見たのは、先に帰還した兄を見て泣きながら抱きつく、そして、それを優しく抱きとめる兄ソムニオの姿だった。
ああ、終わったと、その時に悟った。
自分は結局、兄に勝つことは出来なかったのだ。リュウールは自分に見せた笑顔の裏で、ずっと兄だけを思っていたのだと気づく。
兄はその後、婚約の話を辞退し、リュウールを妻に迎え入れた。
婚儀の際のリュウールの美しさは目を瞠るばかり。今は海を渡った、太古の美しいエルフが蘇ったかのようだった。
恋はすべての不都合を隠し去ってしまう。
自分に都合の良いところだけを選び、そこだけを繋ぎ合わせ。
スウェルは大事な、リュウールの心を見ようとしていなかったのだ。本当は気付いていたのに、気付かぬふりをして。
それから、スウェルは荒れた日々を送るようになった。
もう、どうでも良くなってしまったのだ。
道楽にばかりいそしみ、美しいと噂の娘があれば、すぐに行って手中に収め、飽きるとまた別の娘へと手を出す。それの繰り返しだった。
リュウール以降、真剣に誰かを愛したことがない。
そして、二度と愛するつもりもなかった。もう、疲れてしまったのだ。
それくらい、彼女、リュウールを愛していた。
遠い昔の記憶だった。
金色の髪は日の光を受けて眩く輝き、深い紫の瞳は夜のとばりを思わせた。
どこか物憂い表情も、それに色を添えている。
館へ遊びに来た兄ソムニオの友人の中に、彼女がいたのだ。
兄は度々、知人友人を招き茶会を開く。茶会と言っても、茶を飲むばかりでなく、詩をそらんじる者もいれば、竪琴をつま弾く者もいる。
リュウールは唄を歌った。
透き通った声音。細いようでいて、それは時に太く深く広がり。辺りを別世界へと導いていく。
皆が聴き惚れた。スウェルもその一人。容姿だけでなく、その歌声にも強く惹かれたのだ。
会が終わると、すぐさま彼女のもとへ駈け寄る。兄は他の者たちと歓談していた。
彼女は一人少し離れた場所で、一息つくように色とりどりの花が咲き乱れる庭に置かれた椅子に座っていた。
スウェルは胸を高鳴らせつつも、おずおず近づくと。
「あの…、あなたのお名前は?」
するとスウェルに気づいた彼女は、ふうっと口元をほころばせ笑みを浮かべると。
「リュウール。あなたは…確か、ソムニオの一番下の弟さんね?」
話す声音はとても穏やかで凛としていた。紡がれる言葉はまるで歌っているようでもあり。
「…スウェルと言います。その、兄の友人で?」
リュウールは笑んだまま、
「そう、友人…ね」
一瞬、その表情に翳りが浮かんだものの、自分に言い聞かせる様にそう口にした。
「そう、ですか…。あの、さっきの歌。とても綺麗で、感動しました。あんな声、今まで聞いたことがない…」
「そうかしら。まだ未熟で…。それでも気に入っていただけたなら嬉しいわ」
「誰かに師事しているのですか?」
「いいえ。ただ、あなたのお兄様、ソムニオには良く聞いていただいているわ」
「兄に?」
「ええ。彼もはじめて私の歌声を聞いた時、とても気に入ってくれて…。その後も、せがまれて何度も。彼の歌声も素敵なのに、ちっとも歌ってはくれなくなってしまって」
「そう、兄が…」
兄とは頻繁に会っているらしい。そこに二人の親密さを垣間見た気がした。
もしかして、リュウールは…。
と、リュウールは視線を背後で歓談している兄へと向けた。
一番上の兄ソムニオは、美しい金糸に深い海の色の瞳を持つ、朝の光のような容姿だった。
美丈夫で今生きているエルフの中でもひと際輝く存在で。人望もあり、能力的にも父王に次ぐ存在だ。
勝ち目はない。
けれど、当時のスウェルはまだ若く。
その事実を感じ取っていても、自分の思いを止めることは出来なかった。
何とか気を引く為、エルフの里でも幾分、森の奥に住まうリュウールのもとへ懸命に通ったのだ。
当初はやや距離を持って接していたリュウールも、次第に心を開き、屈託ない笑顔を見せるようになった。
そんな時、兄に婚約の話が持ち上がったのだ。同じく王族の血筋の、美しい娘。父王の薦めであった。
それを知ったリュウールはショックを受け、うち沈んだ。兄の催すお茶会にも姿を見せなくなり。
兄ソムニオはそんな彼女を気遣い、幾度となく会いに来ては言葉をかけていたが、彼女は悲しみ暮れ、次第に兄とは距離を置くようになっていった。
彼女にとってそれは不幸であっても、スウェルにとっては好機であり。
弱った所につけこむようで気が引けたが、それでも、恋の熱を止めることはできず。
スウェルは日々彼女に会いに行き、うち沈む彼女の側に付き添った。
徐々に彼女にも笑顔が浮かぶようになったある日、山に住むオークの群れが人里を襲うという出来事があった。
それが頻繁に起こる様になり、ついにオークらを鎮めるための戦が起こったのだ。
兄たちもスウェルも例外なく戦へと狩りだされ。
出兵するスウェルを、見送りの為、訪れた館のテラスからいつまでも見送ってくれたリュウールの姿を、今でも思いだすことができる。
彼女にようやく受け入れられたのだと思った瞬間でもあった。
人も交え戦ったそれは、数か月に及び。
ただ、ひたすらリュウールを思い戦った。この戦が終われば思いを告げるつもりで。その為にも、無事に帰らなければならなかった。
そうして長い戦が終わり。
すっかり疲れ果て、汚れた身体を引きずりつつ、それでもリュウールに会う為、帰還した。
しかし、そこで見たのは、先に帰還した兄を見て泣きながら抱きつく、そして、それを優しく抱きとめる兄ソムニオの姿だった。
ああ、終わったと、その時に悟った。
自分は結局、兄に勝つことは出来なかったのだ。リュウールは自分に見せた笑顔の裏で、ずっと兄だけを思っていたのだと気づく。
兄はその後、婚約の話を辞退し、リュウールを妻に迎え入れた。
婚儀の際のリュウールの美しさは目を瞠るばかり。今は海を渡った、太古の美しいエルフが蘇ったかのようだった。
恋はすべての不都合を隠し去ってしまう。
自分に都合の良いところだけを選び、そこだけを繋ぎ合わせ。
スウェルは大事な、リュウールの心を見ようとしていなかったのだ。本当は気付いていたのに、気付かぬふりをして。
それから、スウェルは荒れた日々を送るようになった。
もう、どうでも良くなってしまったのだ。
道楽にばかりいそしみ、美しいと噂の娘があれば、すぐに行って手中に収め、飽きるとまた別の娘へと手を出す。それの繰り返しだった。
リュウール以降、真剣に誰かを愛したことがない。
そして、二度と愛するつもりもなかった。もう、疲れてしまったのだ。
それくらい、彼女、リュウールを愛していた。
遠い昔の記憶だった。
23
あなたにおすすめの小説
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
聖者の愛はお前だけのもの
いちみりヒビキ
BL
スパダリ聖者とツンデレ王子の王道イチャラブファンタジー。
<あらすじ>
ツンデレ王子”ユリウス”の元に、希少な男性聖者”レオンハルト”がやってきた。
ユリウスは、魔法が使えないレオンハルトを偽聖者と罵るが、心の中ではレオンハルトのことが気になって仕方ない。
意地悪なのにとても優しいレオンハルト。そして、圧倒的な拳の破壊力で、数々の難題を解決していく姿に、ユリウスは惹かれ、次第に心を許していく……。
全年齢対象。
転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~
トモモト ヨシユキ
BL
魔物の国との和議の証に結ばれた公爵家同士の婚約。だが、婚約することになった姉が拒んだため6男のシャル(俺)が代わりに婚約することになった。
突然、オーガ(鬼)の嫁になることがきまった俺は、ショックで前世を思い出す。
有名進学校に通うDKだった俺は、前世の知識と根性で自分の身を守るための剣と魔法の鍛練を始める。
約束の10年後。
俺は、人類最強の魔法剣士になっていた。
どこからでもかかってこいや!
と思っていたら、婚約者のオーガ公爵は、全くの塩対応で。
そんなある日、魔王国のバーティーで絡んできた魔物を俺は、こてんぱんにのしてやったんだが、それ以来、旦那様の様子が変?
急に花とか贈ってきたり、デートに誘われたり。
慣れない溺愛にこっちまで調子が狂うし!
このまま、俺は、絆されてしまうのか!?
カイタ、エブリスタにも掲載しています。
世界を救ったあと、勇者は盗賊に逃げられました
芦田オグリ
BL
「ずっと、ずっと好きだった」
魔王討伐の祝宴の夜。
英雄の一人である《盗賊》ヒューは、一人静かに酒を飲んでいた。そこに現れた《勇者》アレックスに秘めた想いを告げられ、抱き締められてしまう。
酔いと熱に流され、彼と一夜を共にしてしまうが、盗賊の自分は勇者に相応しくないと、ヒューはその腕からそっと抜け出し、逃亡を決意した。
その体は魔族の地で浴び続けた《魔瘴》により、静かに蝕まれていた。
一方アレックスは、世界を救った栄誉を捨て、たった一人の大切な人を追い始める。
これは十年の想いを秘めた勇者パーティーの《勇者》と、病を抱えた《盗賊》の、世界を救ったあとの話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる