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31.ショール
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それから数週間。ただベッドに横になる日々が続いた。生きる気力を無くしたのもあるが、体調が優れないのもある。
ベッドを離れられないマレの為、ブルーナは食事を部屋まで持ってきてくれた。トレーの上には湯気の立つスープや、焼きたてのパンがある。
が、せっかくブルーナが作ってくれたスープも口にするのがやっと。スープの脇に添えられた一切れのパンも、半分ほど食べて、残りは窓辺に来る野鳥のエサとなった。
窓の外の景色はすっかり秋の気配を示している。
「──少し、散歩されてはいかがですか?」
朝食と昼食が一緒になった分の食器を、下げに来たブルーナがそう声をかけてきた。
「そうだね…」
ベッドに半身を起こしていたマレは外を眺める。風はそれなりにあるが、日差しは暖かそうだった。
「少し出てみようか…」
「着替えのご用意を」
しかし、マレは首をゆるゆると振ると、
「──いいよ。少し様子を見るだけだから。ショールで十分だ」
「…わかりました。ご無理をなさらないように。これを片付けたら様子を見にうかがいます」
「わかった…」
部屋から出ていくブルーナを見送ったあと、ゆっくりベッドから足先を床へと下ろす。素足に木の床はひやりと冷たかった。
足の先から伝わる寒さに身を震わせつつ、脇に置かれていた部屋履きへ足を通し、イスに掛けてあった青いショールを手に階下へと向かう。
裏庭へと続く扉を押し開け、外へと出た。久しぶりだ。曇りがちの空模様だったが、合間から青空ものぞく。それを目にしたあと、庭へ足を伸ばした。
裏庭には秋の草花が風に揺れている。淡い青や白が点々と散る。秋の花は可憐だが、どこか淋しげにも目に映った。
──まるで僕だな。
一歩伸び放題の草の中へ踏み入ると、枯れた葉が足元で音を立てる。と、強い向かい風に煽られ、肩に羽織っていたショールが空に舞った。手を伸ばしたが間に合わない。
風にあおられ、更に遠のく。そうは言っても敷地内、塀の中だ。慌てる事はなかった。
あおられ、転がる様に草の上を舞った青いショールは、ようやく茂みに絡まり止まった。それでも、庭の端、木立が茂り始める手前まで飛ばされた。塀のかなり端になる。
ようやくそのもとにたどり着き、ショールを手にかけたが、茂みに絡んだそれは、少し引いたくらいでは外れない。
──困ったな。
仕方なく、茂みに屈み込み、一つ一つ、絡んだ枝を取り払っていれば。
「……だれ?」
突然、幼い声を聞き、飛び上がるほど驚いた。
ここで、自分とブルーナ以外の声を聞くことなどあり得ないのだ。マレは首を左右にふり、声の主を探す。
と、がさと正面の茂みが揺れ、子どもが姿を現した。
かなりやせ細った男の子だった。もとは白い色をしていただろう、ひざ丈くらいの黄ばんで薄汚れた長衣を身に着け、濃い栗色の髪はザンバラ。年齢は見た所、五、六歳前後か。かなり貧しい暮らしをしているのが見て取れた。
しかし。
「──どうやって、ここに?」
マレは絞り出すようにして声を出す。
まさか正門や裏門から入ってきたわけではないだろう。そこには衛兵が立っている。入れるわけがなかった。
すると、少年は首をかしげるようにした後、背後を振り返り。
「…後ろに、抜け穴があるんだ。……ここ、僕の基地なのに…」
そっちこそ、なんでいるんだとばかりに睨んでくる。──しかし、穴とは。
「…ごめんね。僕はここの家に住むことになったんだ。名前は──」
そこで言いよどんだが。
「──マレだ。きみは?」
きっとこの少年はリーマを知らない。それなら、本当の自分の名を口にしても許される、そう思ったのだ。
「僕は…アロ」
「よろしく、アロ。──それで、穴って…?」
「だめ! 言ったら塞ぐもの」
アロはむっとして口を引き結ぶが、
「大丈夫。塞ぎはしない。──けど、僕以外の人に見つかると、塞がれるかもしれない。だから、彼らに見つからないよう気を付けるため、知りたいんだ」
リーマをここへ入れる前、確認や整備はしただろう。まさか、壁に穴が開いていると分かって、それを塞がないはずがない。
きっと分からないほどの小さなものなのだろうと思った。すると、アロは渋々と言った具合に、
「…わかった。でも、ばらしちゃだめだからね?」
「うん。分かったよ」
そうして、ようやくアロは穴へと案内してくれた。
✢
茂みをかき分け、木立の続く壁際まで来ると、くるりと振り向き。
「ここだよ」
アロは少し胸を張る様にして、そう口にした。
アロが示したそこは、茂みに隠れていて、ちっとやそっとでは見つけることができない。首を傾げたマレを見て、アロはもう少し見えるようにと、茂みを脇へよけて、
「ここ!」
現れたのは、一見すると壁に入ったひびにしか見えない穴だった。ひびを斜めから見ると、確かに小さな子供がひとりやっと通れるほどの空間がある。
──これじゃ、気付けないわけだ。
さて、どうしようかと思う。
アロと約束した以上、ここを衛兵に知らせるわけにはいかない。かと言って、アロがうろうろしてるのが見つかれば、直ぐにふさがれてしまうだろう。
──とても、僕が抜けられるような穴じゃないけど。
もし、無理やり通り抜けようとしても、肩が引っかかって無理だろう。腕一本を通すのがやっとだ。壁を壊さなければ、出ることなどできない。
「アロ。ここは見張りが立っているの、知っているだろ?」
「うん…」
「彼らに見つかれば、ここは塞がれてしまうだろうし、きみもここへは遊びに来られない」
「……うん」
残念そうな顔になる。
「ようは彼らに見つからないようにしていればいいんだ。現に僕だって、こんな端に穴があるなんて気付かなかったし、きみが出入りしていたのも知らなかったもの」
「だって、気をつけてたから。それに、見つからないようにするの、面白かったし…」
「なら、これからもそれを続ければいい。いつか、きみが成長すれば、あの穴も通れなくなるだろうけど…。そうなったらもう諦めるんだよ?」
この年齢の子なら、一年もしないうちに、この穴を使えなくなるだろう。ただ、栄養状態にもよるとは思うが。
アロのすっかりやせ細った手首に目を落とす。毎日、三食など食べられていないのかもしれない。
「うん…。わかった。入れなくなったら諦める…」
「いい子だ。そうとなれば、僕もできる限り、お手伝いするよ。ここはこのままにしておく」
「やった! ありがとう、マレ」
「…お礼はいいよ。──ああそうだ。少し待っていて。隠れているんだよ?」
「うん?」
マレはいいつけると、ショールもそのままに、そそくさと来た道を戻った。
調理場で洗い物をするブルーナを横目に部屋へと戻り、あるものを一つかみして戻ってきた。
アロはマレが戻って来ると、茂みから姿を現す。茶けた衣服が逆に景色に溶けて、いい目隠しになっていた。
「なに?」
アロは興味津々と言った具合にこちらをのぞき込んでくる。マレはふふと笑んでから、握っていた手のひらをアロの前で広げて見せた。
「わぁ…」
アロが感嘆の声を漏らす。
手の平には、薄い紙に包まれたピンク色の砂糖菓子があったのだ。
キャンディーほどの大きさで、口に含むとすぐに溶けてなくなってしまう。
食欲がないというマレに、ブルーナが街で買ってきてくれた物だった。マレは少しだけ口にしたものの、それ以上食べられず残っていたもので。子どもには丁度いいお菓子だ。
「ちょっとずつ、食べるんだよ? そうだ。時々、衛兵がこの家や敷地内を見回りに来るんだ。その時は──ほら、あの二階の窓の手摺に、白いハンカチを巻いておくから。その日は大人しく帰るんだよ?」
茂みの間から、二階の窓を差す。マレの寝室だ。衛兵が月に数度、異常がないか見回りに来る。
それは抜き打ちで、当日の朝、知ることになるのだが、ハンカチを結ぶことくらいはできるだろう。
「わかった! 良かった…。僕、怒られると思ったから…」
「僕以外のひとは怒ったと思うよ。だから、絶対、みつからないようにね? それに、ここに来たことは誰にも言っちゃいけないよ?」
「うん! 分かってる。誰にも言わないよ! ありがとう、マレ」
名前を呼ばれ、思わず涙ぐみそうになった。人からマレと呼ばれたのはいつ振りだろう。
『マレ』
サイアンのそれと重なって。もう、呼ばれることのない名だったのに。
お菓子を持ってきたハンカチに丁寧に包むとそれを渡し、穴から出ていくアロの背を見送った。
見ていると、まるで壁のひびに吸い込まれていくようだった。
「──リーマ様?」
丈の高い草木の間から顔を出した所で、ブルーナに声をかけられた。マレは肩にショールを羽織り直すと。
「ああ、ごめん。風でショールが飛ばされて。取りにいってたんだ」
少し背後を振り返る様にして、そう口にした。嘘はついていない。
「今日は風が強いですから。…少し顔色が良くおなりですね?」
「そうかな? …少し動いたのが良かったんだね」
本当は、アロと話した事で、興奮しているせいだと分かっていた。このことは、ブルーナにも知られない方がいいだろう。優しいブルーナだが、立場上、知れば黙っていることはできまい。
「もう中に入るよ」
「はい…」
ショールを胸の前で掻き合わせると、室内へと戻った。
ベッドを離れられないマレの為、ブルーナは食事を部屋まで持ってきてくれた。トレーの上には湯気の立つスープや、焼きたてのパンがある。
が、せっかくブルーナが作ってくれたスープも口にするのがやっと。スープの脇に添えられた一切れのパンも、半分ほど食べて、残りは窓辺に来る野鳥のエサとなった。
窓の外の景色はすっかり秋の気配を示している。
「──少し、散歩されてはいかがですか?」
朝食と昼食が一緒になった分の食器を、下げに来たブルーナがそう声をかけてきた。
「そうだね…」
ベッドに半身を起こしていたマレは外を眺める。風はそれなりにあるが、日差しは暖かそうだった。
「少し出てみようか…」
「着替えのご用意を」
しかし、マレは首をゆるゆると振ると、
「──いいよ。少し様子を見るだけだから。ショールで十分だ」
「…わかりました。ご無理をなさらないように。これを片付けたら様子を見にうかがいます」
「わかった…」
部屋から出ていくブルーナを見送ったあと、ゆっくりベッドから足先を床へと下ろす。素足に木の床はひやりと冷たかった。
足の先から伝わる寒さに身を震わせつつ、脇に置かれていた部屋履きへ足を通し、イスに掛けてあった青いショールを手に階下へと向かう。
裏庭へと続く扉を押し開け、外へと出た。久しぶりだ。曇りがちの空模様だったが、合間から青空ものぞく。それを目にしたあと、庭へ足を伸ばした。
裏庭には秋の草花が風に揺れている。淡い青や白が点々と散る。秋の花は可憐だが、どこか淋しげにも目に映った。
──まるで僕だな。
一歩伸び放題の草の中へ踏み入ると、枯れた葉が足元で音を立てる。と、強い向かい風に煽られ、肩に羽織っていたショールが空に舞った。手を伸ばしたが間に合わない。
風にあおられ、更に遠のく。そうは言っても敷地内、塀の中だ。慌てる事はなかった。
あおられ、転がる様に草の上を舞った青いショールは、ようやく茂みに絡まり止まった。それでも、庭の端、木立が茂り始める手前まで飛ばされた。塀のかなり端になる。
ようやくそのもとにたどり着き、ショールを手にかけたが、茂みに絡んだそれは、少し引いたくらいでは外れない。
──困ったな。
仕方なく、茂みに屈み込み、一つ一つ、絡んだ枝を取り払っていれば。
「……だれ?」
突然、幼い声を聞き、飛び上がるほど驚いた。
ここで、自分とブルーナ以外の声を聞くことなどあり得ないのだ。マレは首を左右にふり、声の主を探す。
と、がさと正面の茂みが揺れ、子どもが姿を現した。
かなりやせ細った男の子だった。もとは白い色をしていただろう、ひざ丈くらいの黄ばんで薄汚れた長衣を身に着け、濃い栗色の髪はザンバラ。年齢は見た所、五、六歳前後か。かなり貧しい暮らしをしているのが見て取れた。
しかし。
「──どうやって、ここに?」
マレは絞り出すようにして声を出す。
まさか正門や裏門から入ってきたわけではないだろう。そこには衛兵が立っている。入れるわけがなかった。
すると、少年は首をかしげるようにした後、背後を振り返り。
「…後ろに、抜け穴があるんだ。……ここ、僕の基地なのに…」
そっちこそ、なんでいるんだとばかりに睨んでくる。──しかし、穴とは。
「…ごめんね。僕はここの家に住むことになったんだ。名前は──」
そこで言いよどんだが。
「──マレだ。きみは?」
きっとこの少年はリーマを知らない。それなら、本当の自分の名を口にしても許される、そう思ったのだ。
「僕は…アロ」
「よろしく、アロ。──それで、穴って…?」
「だめ! 言ったら塞ぐもの」
アロはむっとして口を引き結ぶが、
「大丈夫。塞ぎはしない。──けど、僕以外の人に見つかると、塞がれるかもしれない。だから、彼らに見つからないよう気を付けるため、知りたいんだ」
リーマをここへ入れる前、確認や整備はしただろう。まさか、壁に穴が開いていると分かって、それを塞がないはずがない。
きっと分からないほどの小さなものなのだろうと思った。すると、アロは渋々と言った具合に、
「…わかった。でも、ばらしちゃだめだからね?」
「うん。分かったよ」
そうして、ようやくアロは穴へと案内してくれた。
✢
茂みをかき分け、木立の続く壁際まで来ると、くるりと振り向き。
「ここだよ」
アロは少し胸を張る様にして、そう口にした。
アロが示したそこは、茂みに隠れていて、ちっとやそっとでは見つけることができない。首を傾げたマレを見て、アロはもう少し見えるようにと、茂みを脇へよけて、
「ここ!」
現れたのは、一見すると壁に入ったひびにしか見えない穴だった。ひびを斜めから見ると、確かに小さな子供がひとりやっと通れるほどの空間がある。
──これじゃ、気付けないわけだ。
さて、どうしようかと思う。
アロと約束した以上、ここを衛兵に知らせるわけにはいかない。かと言って、アロがうろうろしてるのが見つかれば、直ぐにふさがれてしまうだろう。
──とても、僕が抜けられるような穴じゃないけど。
もし、無理やり通り抜けようとしても、肩が引っかかって無理だろう。腕一本を通すのがやっとだ。壁を壊さなければ、出ることなどできない。
「アロ。ここは見張りが立っているの、知っているだろ?」
「うん…」
「彼らに見つかれば、ここは塞がれてしまうだろうし、きみもここへは遊びに来られない」
「……うん」
残念そうな顔になる。
「ようは彼らに見つからないようにしていればいいんだ。現に僕だって、こんな端に穴があるなんて気付かなかったし、きみが出入りしていたのも知らなかったもの」
「だって、気をつけてたから。それに、見つからないようにするの、面白かったし…」
「なら、これからもそれを続ければいい。いつか、きみが成長すれば、あの穴も通れなくなるだろうけど…。そうなったらもう諦めるんだよ?」
この年齢の子なら、一年もしないうちに、この穴を使えなくなるだろう。ただ、栄養状態にもよるとは思うが。
アロのすっかりやせ細った手首に目を落とす。毎日、三食など食べられていないのかもしれない。
「うん…。わかった。入れなくなったら諦める…」
「いい子だ。そうとなれば、僕もできる限り、お手伝いするよ。ここはこのままにしておく」
「やった! ありがとう、マレ」
「…お礼はいいよ。──ああそうだ。少し待っていて。隠れているんだよ?」
「うん?」
マレはいいつけると、ショールもそのままに、そそくさと来た道を戻った。
調理場で洗い物をするブルーナを横目に部屋へと戻り、あるものを一つかみして戻ってきた。
アロはマレが戻って来ると、茂みから姿を現す。茶けた衣服が逆に景色に溶けて、いい目隠しになっていた。
「なに?」
アロは興味津々と言った具合にこちらをのぞき込んでくる。マレはふふと笑んでから、握っていた手のひらをアロの前で広げて見せた。
「わぁ…」
アロが感嘆の声を漏らす。
手の平には、薄い紙に包まれたピンク色の砂糖菓子があったのだ。
キャンディーほどの大きさで、口に含むとすぐに溶けてなくなってしまう。
食欲がないというマレに、ブルーナが街で買ってきてくれた物だった。マレは少しだけ口にしたものの、それ以上食べられず残っていたもので。子どもには丁度いいお菓子だ。
「ちょっとずつ、食べるんだよ? そうだ。時々、衛兵がこの家や敷地内を見回りに来るんだ。その時は──ほら、あの二階の窓の手摺に、白いハンカチを巻いておくから。その日は大人しく帰るんだよ?」
茂みの間から、二階の窓を差す。マレの寝室だ。衛兵が月に数度、異常がないか見回りに来る。
それは抜き打ちで、当日の朝、知ることになるのだが、ハンカチを結ぶことくらいはできるだろう。
「わかった! 良かった…。僕、怒られると思ったから…」
「僕以外のひとは怒ったと思うよ。だから、絶対、みつからないようにね? それに、ここに来たことは誰にも言っちゃいけないよ?」
「うん! 分かってる。誰にも言わないよ! ありがとう、マレ」
名前を呼ばれ、思わず涙ぐみそうになった。人からマレと呼ばれたのはいつ振りだろう。
『マレ』
サイアンのそれと重なって。もう、呼ばれることのない名だったのに。
お菓子を持ってきたハンカチに丁寧に包むとそれを渡し、穴から出ていくアロの背を見送った。
見ていると、まるで壁のひびに吸い込まれていくようだった。
「──リーマ様?」
丈の高い草木の間から顔を出した所で、ブルーナに声をかけられた。マレは肩にショールを羽織り直すと。
「ああ、ごめん。風でショールが飛ばされて。取りにいってたんだ」
少し背後を振り返る様にして、そう口にした。嘘はついていない。
「今日は風が強いですから。…少し顔色が良くおなりですね?」
「そうかな? …少し動いたのが良かったんだね」
本当は、アロと話した事で、興奮しているせいだと分かっていた。このことは、ブルーナにも知られない方がいいだろう。優しいブルーナだが、立場上、知れば黙っていることはできまい。
「もう中に入るよ」
「はい…」
ショールを胸の前で掻き合わせると、室内へと戻った。
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