Take On Me 4

マン太

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3.身も蓋も

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「ねぇ。あんた、ホモなんだって?」

「……」

 朝食のトーストをかじっていると、開口一番、そう壱輝に言われた。一瞬、手が止まる。

 うーん。久しぶりに聞いたな。そのフレーズ。

 今まで環境が良かったのか、人に恵まれていたのか、そんな風に他人から言われたことは一度もなかった。だが、世間一般では、未だそんな言葉を発する人間の方が圧倒的に多いのかも知れない。

「おやじは岳さんに同性のパートナーがいるとか何とか言ってたけど、要するにホモだろ? とも、オカマ?」

 言った壱輝はニヤついている。明らかに蔑視、またはからかう算段で口にした様だ。

 こーのーガーキーがー。

 岳は仕事で朝早くから不在だった。今日は外で撮影があるのだ。その為、早めに朝食を取って先に出ていった。
 真琴は仕事が忙しいらしく。帰るのは週末になると昨晩、連絡があり不在だ。亜貴は、今日の午前は講義がないからとまだ寝ている。
 とりあえず、上記の三名がこの場にいなくて良かった。岳は言わずもがな、真琴も亜貴も、今の言葉を耳にしたら、烈火のごとく怒るだろう。もちろん冷静に、だが。

 余計、怖いんだよな。

 真琴も亜貴も、怒らせたくない相手だ。
 傍らの初奈はなんとなく意味を察して、顔を赤くしながら俯いて、所在なさ気に出されたトーストを怯えた小リスの様に齧っている。
 俺は残ったトーストの一欠片を口に放り込むと、大きく息を吐き出した。
 ここは大人にならねばならない。今爆発しても、止める奴はいないのだ。昨晩の岳の様に。

「…ああ、そうとも言うな。だが、言い方は色々ある。性自認がシスジェンダーかトランスジェンダーか。性的指向はゲイ、レズ、バイ…。けど、俺は岳が好きなだけだ。人が人を好きになっただけ。それだけだ。人を好きになるのに、差別を受けるとは思わない」

「……」

 壱輝はじとりとこちらを睨みつけてきた。

「お前だって、当たり前に女の子を好きになるもんだと思っているだろうけど、この先、それが変わることだってあるかも知れないんだぞ。その時、今みたいに他人から言われたら、いい気はしないし、もしかしたらかなり傷つくだろう?」

「そんなことなんか、なんねぇよ。ばっかじゃね」

 ムッとして言い返してくるが、俺はニッと笑むと。

「未来なんて誰にも分からない。俺だって、岳に出会うまでそんなこと考えたこともなかった。ってか、そんなことを考えている余裕も無かったんだけどな…。それは置いといて、誰の身にだって起こりえることだ。異性を好きになるのが普通だって、周りの環境でそう思い込んでいるってこともあるだろうしな」

「そんことあるわけないじゃん。男の事なんか、普通、好きになんてならねぇもん」

「その『普通』はいったい誰が決めたのかって事だ。自分自身じゃないだろ? 世間が作り上げて、自身でそう思い込んだ『普通』だ。そこから外れたら異常。…って、俺はそうは思わない。岳を好きになった俺は、前の俺とちっとも変わってない。というか、岳を好きになって世界は広がった気がする…」

 そうなのだ。生活環境ががらっと変わったのもあるが、なにより、岳に好かれて好きになって。
 心から好きになれる相手と出会えたことで、見方が変わった。また別の自分を見つけることができたのだから。

「だいたいな。人に嫌な事を言われて、傷つかない奴がいないはずがいないだろう? さっきの言葉で俺は傷ついた!」

 びしっと右手人差し指を壱輝の方へ向けた。びくっと壱輝の肩が揺れる。
 岳は人に何を言われようと動じない。というか、他人などどうでもいいらしい。
 が、俺はまだそこまで達観はできない。差別的な言葉を投げつけられれば怒りも湧くし、傷つきもする。

「なのに、分かっていて平気で人を傷つける奴は、寂しいし悲しい人間だと思うぞ。壱輝だって、今まで嫌な思いをしたことがあったはずだ。なのに、同じように人を傷つけてるんじゃ、せっかくの嫌な経験が生かされていないぞ」

「……」

「傷ついた分だけ、痛みが分かる。分かるからその分、人に優しくなれるはずだ。それなのに、人を平気でどんどん傷つける奴は、自分と同じように傷つけることで、憂さ晴らししてるんだろうけど…。それじゃ、ちっとも心は充たされない。本当は人から愛されたくて困ってる癖にな…」

 俺は壱輝を見つめると、

「人にされて嫌だったら、自分はやらない。そこで連鎖を断ち切るんだ。同じように人を嫌な思いにさせたら、自分にそうした奴と一緒だ。それは嫌だろう? 人を傷つけたって、心は充たされない。不幸になるだけだ。傷ついたなら、その分もっと相手の心に寄り添える人間になれ。壱輝。不用意に人を傷つけるな」

「…んだよ。それ」

 逆上もせず、いきなり説教臭いこと言われたせいで、壱輝は面食らいつつも不満気な表情だ。

「うぜー。寄り添うとか。なに? そんなの必要ないっての。ウザ」

 言うと、壱輝は席を立った。初奈はまだトーストを半分、食べ終えた所だ。俺に至っては、トースト以下、全て半分以上残っている。

「おい、まだみんな食べ終わってないぞ!」

「うっせーな。こっからだと登校に時間かかるんだよ。初奈、こいつの言うことなんか適当に聞いとけよ?」

「待てって! 初奈、駅まで送ってけよ! 方向一緒だろ?」

 岳がいないとこれだ。完璧に俺は舐められている。
 初奈の小学校は送迎が必要になっているのだ。ここから小学校のある地区までは電車で三駅。そこまでは壱輝と方向が同じだった。
 席を立ちかけた所へ、リビングに亜貴が顔を見せる。出ようとした壱輝は亜貴と鉢合わせた。顔は合ったが、すぐに入れ替わる様にして、壱輝は部屋を出ていく。
 亜貴の容姿を見ても驚かないのはガキの所為か。誰だって、亜貴を見れば一度は振り返る、もしくは立ち止まって目を瞠るが。

「おはよう、大和。ってか、あれ? 例の…」

 亜貴は驚きもせず、横目でちらと背後を見た後、こちらに目を向けてきた。
 昨晩、亜貴は壱輝と初奈が寝たあと帰ってきたため、会うのは今が初めてだ。俺は壱輝の後を追いかけつつ。

「そう──って、待てよ! 壱輝、弁当!」

 慌てて作った弁当を手に追いかける。壱輝は玄関扉の向こうへ消えるところ。俺は必死に追いすがった。 

 逃がすか!

 サンダルをつっかけ、飛ぶように駆けると門柱のあたりにいた壱輝に追いつく。そうして、その胸元へブルーのストライプのナフキンにつつまれた弁当を押し付けた。
 亜貴の時の様にクマのプリントにしなかったことをありがたく思え。

「これ! 忘れてくとかありえねぇ」

「弁当って…。俺、頼んでねぇし。昼なんかコンビニか購買のパンですませてんだけど…」

 面倒くさ気に髪をかき上げる。

「うるさい! 昼なんかって言うな。ちゃんとまともなもん、食わねぇとろくな成長の仕方しねぇぞ。黙ってもってけ。全部食わねぇと許さねぇからな!」

「うぜー」

 押し付けられた弁当の入った手提げをぶらぶらさせながら、のろのろと登校していった。

「ったく…」

 俺はそんな背中を見送った後、ため息をついた。
 本当に先が思いやられる。が、躾のし甲斐があるというものだ。
 昔を思い出す。岳のマンションに連れてこられた時の亜貴とのやり取りだ。あれと似た匂いを感じた。
 今回の方が可愛げのなさ、百倍だが。

「頑張るぞっと!」

 朝日が昇る中、むんとその場で伸びをした。

+++

 弁当を渡し終え、部屋に戻るとリビングでは亜貴が初奈と話していた。

「へぇ、絵が好きなんだ? どんな絵、描くの?」

「…空想の、世界…。森とか動物とか沢山いて…」

「いいな。見てみたいな。今度、見せてよ」

 俺はそんなやり取りを戸口にたって見つめる。
 亜貴は面倒見が意外にいいのだ。あれだけ辛口なのに、自分より弱いものに対しては本当に優しい。

 岳とよく似てるな。

 それまで、『はい』と『うん』あとは首をかしげるだけしてしなかった初奈がちゃんと会話している。嬉しくなった。

「…まだ、上手く描けないから」

「いいよ。今まで一番、上手くかけたので」

「うん…」

 初奈は顔を赤くしながら小さくうなずいた。この分だと、学校でも大人しく過ごしているのだろう。戸口に佇んでいた俺に気づいた亜貴が気まずげな顔をして見せた。

「あ、大和。何時からそこで見てたんだよ。感じワル…」

「いいだろ。ほのぼのとした景色に感動してたんだ。初奈、果物の他に食べ辛いものがあったら遠慮なく言えよ? 考えるからさ」

 こくりと初奈は頷いた。俺は満足気に頷くと。

「よし。いっぱい食べて、大きくなるんだぞ?」

「大和。それって、年頃の女の子にはどうなんだろ…」

 亜貴は呆れ顔だ。

「なんだよ。大きくなるのは悪いことじゃない。今はたくさん栄養付けて成長する時期だ。な?」

 初奈はただ顔を赤くして曖昧に頷いた。
 その後、俺は大学に行くと言う亜貴に初奈の付き添いを頼んだ。亜貴は二つ返事で頼まれてくれた。
 俺は食洗機で洗い終えた食器を片付けながら。

 次も壱輝が一緒に行かないなら、俺が行くか。

 家事は一旦、中断だ。帰りは電車を降りるまで集団下校で、降りた駅からは俺か倖江が迎えに行く事になっている。

 本当は壱輝に頼みたかったんだけどな…。

 高校生男子の機嫌を取るのは難しい。あの様子では、次も難しいだろう。
 以前は行きだけ壱輝が送って、帰りは方向が一緒の子らと集団下校していたらしい。
 前は自宅からそれぞれの学校が近かったがここは遠い。

「朝食の時間、少し早めるかぁ」

 睡眠時間を少々削る事になるが、数ヶ月の事だ。何とかやるしかなかった。

+++

「うわ! なに壱輝、ベントーもち?」

 昼休み、いつもの体育館裏の木陰で食べようとすれば、よくつるむクラスメートで友達の知高ともたかが肩越しに覗き込んできた。真っ黒に日焼けしているのは、部活動にいそしんでいるためで。所属はサッカー部だ。
 壱輝はめんどくさそうにそれを手で追いはらう。

「っせーな。なんか、預けられた先の奴が作ったんだよ。どうせ適当に作った奴だろ──」

 言いながら乱暴にナフキンを取り払い、蓋を開ければ。知高が声を上げた。

「うわぁ! はじめて見た、キャラ弁…」

「スゲー」

 もう一人の友人、囲碁部所属の普段冷静沈着なかけるも覗き込んで感嘆の声を上げる。

「あいつ…」

 壱輝は俯き、肩を怒りに震わせた。
 そこには見事に描かれた壱輝と思われる似顔絵があったのだ。
 錦糸卵で髪を描き、ノリを上手に切り取り、白いご飯の上に顔を描く。頬にはデンブが丸く置かれていた。なにより、表情がいけない。
 にっこり笑ってウィンクして見せているのだ。壱輝が絶対見せない表情だ。知高は腹を抱えて爆笑する。

「お前だってすぐわかるって。誰? これ作ったの?」

「…家事担当してる奴…。昨日、会ったばっか。わけわかんね—」

 壱輝は額に手を当てた。翔は感心する。

「へぇ。それもすげーのな。会ったばっかでここまで寄せて来るとか」

「てか、上手そうじゃん。食べていい? パンよりずっとまし──」

 知高はそう言って、手を伸ばすが。

「ダメだ。こいつは俺が全部食って、文句いってやる! どうせ不味いに決まってる…」

「えー! 俺も食べてぇ。俺の分も作ってって、頼んでよ」

「ふざけんな」

 知高を振り切り、乱暴に卵焼きを箸で摘む。それを丸々一個、口の中へ放り込んだ。

「……」

「なんだ? 不味いって?」

 翔はジッと見つめてくる。壱輝ははじめと違い、ゆっくり咀嚼した。
 それを飲み込むと、次に牛肉の薄切りを炒めたものを摘んだ。甘辛の味付けだ。
 一緒に自身の顔に似せられたご飯にも箸を突っ込みかきこむ。髪を表現した錦糸卵も巻き込んだ。

「……」

 やはり無言で弁当の中身を見つめる。隣で見ていた知高は、

「何だよ。やっぱり、見た目だけって? だいたい、キャラ弁って、絵は凝ってるけど味はいまいちそうだもんなぁー。残念」

 がっかりして、大人しく買ってきたカレーパンを食べ始める。しかし、もう一方で見ていた翔は。

「の割に、普通に食べてんのな」

 膝をつき顎を乗せると、興味深げにそんな壱輝を見ている。

「…べっつに」

 その後も壱輝は無言で弁当をかきこんだ。

+++

「あいつ、今頃、驚いてンだろうなぁ」

 きしししと、いつにも増して悪い笑い声を上げつつ、洗濯物を畳んでいた。
 弁当の中身を、似顔絵のキャラ弁にしてやったのだ。俺のささやかな逆襲。俺を怒らせるとどうなるか、これで少しは理解しただろう。
 夏の盛りも過ぎ、秋の足音も間近なこの季節だが、よく晴れたお陰で洗濯ものも午前中に乾いた。乾燥機もあるが、できれば外に干したい。
 何より、ハタハタと青い空に洗濯物がはためく姿は、見ていて気持ちいい。平和な風景だと思うのだ。
 外出先から帰って来た岳は、隣の棟にある仕事場でスタッフと額を突き合わせている。二ヶ月いなくなるのだ。
 社長兼撮影チーフの北村がいるとは言え、諸々の仕事を請け負っていたのは岳だった。
 それを後輩らに全て託していく。記念撮影から、雑誌撮影、映像も撮る。岳個人の仕事はまた帰って来てからだ。

 帰って来てから──。

 今、畳んだばかりの岳のTシャツに目を落とす。
 ベージュ色の生地の胸元にブランドのロゴが小さく入ったものは、かなり着込んでいて、洗っても岳の匂いが染み込んでいた。
 ポンポンとそれを軽く叩くと、フワリと岳の薫りが鼻先を掠める。

 大丈夫。岳は無事に帰って来るって。

 出発は今月末。岳も円堂と同じく準備に余念がなかった。

 二ヶ月。たった二ヶ月。されど二ヶ月。

 ため息をつく。正直寂しいし心配だ。

 無事に帰ってくる。

 そう思う様にしているし、多分、無事に帰って来れるはず。

 けど。

 やはり不安はつきまとう。
 普段の生活の中にだって、危険は山のようにある。いつもは気にしていないくせに、こういう時だけ気になるのもどうかと思うが。
 普段の生活より、更に危険度が多い旅でもあるからかも知れない。
 岳も先輩の円堂も、山登りの技術は一流だ。岳も休日にはちょくちょく山に登る。
 俺もついていくけれど、なかなかハードな登りをしていて。下で確保し見ていることもしばしば。
 技術に経験に。冷静な判断も必要だ。全て備えていないと、やはり山は危険で。どんな低山でも油断はできない。どこかに危険だという意識がないと、怪我や事故を招くだろう。
 岳はその点では満点だと思う。
 でも、岳は慢心していなくて。いつも謙虚だ。山への挑戦も、征服するより登らせてもらった、ここまで来させて貰ったと言う感謝の気持ちが強いという。
 そんな岳に何かある──と言うのは考え辛かった。
 大体、今回は登頂が目的じゃない。ヒマラヤの山々を、撮影することが目的だ。
 ヒマラヤ山脈は広大な地域に広がる為、一か所に絞って行くらしい。今回はカンチェンジュンガとなった。五つの峰をいただくどっしりとした山容の山だ。
 確かに八千メートル峰の山だが、撮影場所はそこよりは低い。場所によっては、危険も伴うかも知れないが、やはり、登頂よりは危険度は下がる。
 それでも、こうして遠くから思うより、より身近で見守りたかったと言うのが本音だ。
 岳から詳しいスケジュールをもらってある。それを見れば、今、どこにいるか一目瞭然だった。それを追いながら、岳を思う日が続くのだろう。
 ちなみにある程度の場所までなら、通信はできると言う。メールや通信アプリでやり取りもできると言うことだ。

 心配はいらない。

 洗濯物を見つめ、俺は自分に言い聞かせた。

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