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1章-2 欠けて満ちてそれからカプト様の右腕
伝説の毒魚ドルダギオ
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「おめェか。シルブゲリの腐毒を飲んだって奴は」
「腐毒……?」
おじさんはいきなり僕の顔をガシリと掴んで僕のまぶたをめくったり口の中を覗いたり、おなかを押したりしたらゲップがでた。
「ふむぅ。信じられねェが無事なようだ」
「料理長?
まじッスか?」
「しかも汁だけで甘みがわかったんだろう?」
こくこくと頷いた。
おいしかったから止められたら嫌だなと思って、お兄さんがいない隙にペロッと食べちゃった。その身はまるでフロマージュチーズみたいにとろけるようにしっとり濃厚に甘くて、今も口の中に余韻が残ってこっそりウットリしている。奥の方の汁は味が濃かったけど旨味の塊みたいというか、海の幸を胸いっぱいに吸い込んだような満足感。
思い出して殻をチラッと見たら、僕の視線を追いかけたお兄さんがすごい顔をした。
「うげぇまじか。あの汁を全部飲んだのか。意味わかんねェ」
「うむ。これであればドルダギオも食えるかもしれぬ。ちょっと待ってろ」
「料理長!」
「ドルダギオって何ですか」
お兄さんは両手で顔を覆って見てはいけないようなものを見るような目で僕を見る。
えぇ? なんで?
「あんな、ドルダギオてなぁこの辺の深い海の底に住んでいる毒魚の王様だ。どんな猛毒よりも強い毒を持ち、天国が見えるほど美味い、らしい」
「らしい?」
「真面目に味わった奴はみんな死ぬか、味覚障害になって味なんて覚えてねぇんだよ。ただ死ぬ間際とか気絶する間際に、『美味かった』っていう声と満足そうな微笑み残すんだ。それでついたあだ名がデス・スマイル」
「うわぁどんな味なんですか?」
「うちは毒料理専門店だ。俺も食ったこたぁねぇが、店の冷凍室には常に一食分は置いてある」
「なんで食べたこと無いんですか?」
「死ぬからだよ!!」
はぁ、本当に人の話を聞かぬな、と帽子から声がした。
そんなこといわれたってメニューにあるんでしょ?
「坊主、これだ」
料理長が緊張した面持ちでものすごく高級そうな皿を捧げ持ってきた。えーと、ひょっとしてすごく高いのかな。編集長は払ってくれるんだろうか。なんだか心配になってきた。
「あの、おまかせでお願いしてたけど、支払いは僕じゃないんです。すごく高かったりしますか?」
「お代はいらねぇ。仕入れはするが誰も食わねぇしな。もし味がわかれば教えて欲しい」
「もし? 料理長も食べたことないんスか?」
「だってお前、食ったら死ぬだろ」
「えぇ~」
これそんなにやばい魚なのかな。
見た感じは赤身魚の塩焼き。煎ったクラッシュナッツみたいな香ばしい香りはするけれど、特にソースは何もかかっていない。くんくん匂いを嗅いでみたけど、毒っぽい香り以外にそんなに変な香りもしないような。
意を決して一口大にナイフで切ってフォークを刺す。まわりの緊張が僕の指に伝わり、僕までわずかにプルルと揺れた。
大丈夫だと思うけど、ひょっとしたら死んじゃったりするのかな。僕はまだ10歳だけど……昔の思い出が走馬灯のように頭を駆け巡ったりはしなかったから大丈夫な気はする。どちらかというと天国が見えるほど美味い、が気になって仕方がない。では気を取り直して。
少しの不安と大きな期待と共に、満を辞してその一切れを口に含む。僕は思わずフォークを取り落として叫んだ。
「行った!」
おじさんの興奮する声の傍ら、口の中に広がる味に僕は酷い混乱に陥った。
「なんで!?」
「どうした坊主! 大丈夫か!」
「ダメだったらすぐに吐き出せ!」
「あ、大丈夫です」
「「はあ?」」
困惑するおじさんとお兄さん。寧ろ叩く背中が痛いです。ん……体はちょっと気持ち悪い、でも別に死ぬほどではない。
でもなんていうか……。
「あの、このお魚……」
「うむ」
「あんま味がしない」
「「え」」
身はちょっと硬めでパサパサして、赤身魚らしく少し血生臭い。でも別にそれほど気にならないというか、そんなのでもアクセントになるくらい身に味がなかった。毒的にピリリとして毒の味自体は美味しい部類だと思うんだけど、それも身の味に合ってはいない感じ。とても美味い焼豚に美味しいサンマを乗せてもあまり美味しくないとかそんな感じで、そんなわけで全体的にどこか薄ぼんやりした味になっている。
僕のこの高まりきった期待値はどうしたらいいんだろう。
その夜、僕は編集長にメールを送った。
『おい。画像を見たが、この赤身のは本当にドルダギオなのか?』
『そうですよ』
『動画は……ハァ、撮ってないよな』
『撮ってないですよ? 言われてないですよね』
『ノモゲテ・フィッシュ』の感想を送ったらすぐに電話がかかってきたんだ。
写真は撮れといわれたけど、動画は言われてないもん。
なんだか微妙な沈黙。
「あのな、お前な」
ドルダギオは食べてまともに生きている者がいないから味は幻。そもそも食べて生きていることが眉唾扱い。しかも天国に行けるほど美味いらしい。だから食べてるところの証拠もなしに美味しくないと書いてしまっても信憑性が著しく薄くて記事として使えないらしい。
「動画が無いとだめなら明日もう1度行ってみますけど。昼にも来いって言われてるし」
「いや無駄だ。『ノモゲテ・フィッシュ』に問い合わせたが、入荷自体が難しいらしい。ドルダギオは海深くにいる魚だし、強力な毒持ちだからあれはあれで扱いが難しい。なにせ釣り上げた時にその余波で周りの魚が全部死んじまう勢いだそうだからな。だから漁師に先払いで個別に依頼をした上で、釣り上がったら受け取る、という代物らしいからな」
あのお魚の周りにぷかりぷかりとたくさんのお魚が浮いている姿が思い浮かぶ。シュールだ。
「え、じゃあ周りの魚も食べ放題じゃないですか」
「毒で死んだ魚なんて食えるかよ!」
「えー。でもそんな珍しい魚だったんですね。それならもっと味わって食べたほうがよかったのかも。うーんでも美味しくないし」
「あの魚は美味いとかそんなのはどうでもいいんだよ!」
美味しいほうがいいじゃん。そういえば味については料理長さんとも話したけど、強烈な幻覚作用で美味いと思っちまったんじゃねぇかと言っていた。
でも結局、どう料理してもあんまり美味しくならなさそうなんだよねぇ、あのお魚。そういえば昔美味しくない毒キノコをどうしたらおいしくなるのかこっそり川原に調理道具を持ち込んで色々やってみたけど、どうやっても美味しくならなかった。美味しくない根本原因をなんとかしないと無駄なのだ。
そうするとドルダギオが美味しくない原因は味がないことだから、色々ハーブとか入れて食べると美味しくなるのかな?
「編集長! 僕美味しいドルダギオ料理を研究してみます!」
「本当に人の話を聞かないやつだな、だから入手できないんだよ」
「あそっか。そういえば原稿って送ったものでよかったんでしょうか」
「うん? ああ、思ったより悪くはなかったな。多少問題ない範囲で直すが、報酬は後ほど振り込んでおく」
「やった!」
初めてのお給料だ! 美味しいものを食べよう!
それからしばらく後のとある兎人族の村。
ワールド・トラベル出版から届け物があったと村長から連絡があった。
一瞬何のことかと思ったが、息子がそこに就職したところだと思い起こす。
ラヴィが旅立ってからだいたい1ヶ月くらいだ。あの性格じゃぁ早々のたれ死んだりはしないだろうとは思っていたが、いなくなると少し色々な意味で心配になる。そしてそれ以上に心が穏やかだった。
思い起こせばラヴィが家にいた頃は、いつ泡吹いてぶっ倒れるんじゃないかと気が気じゃなかった。家族で交代で見張ってはいたものの限界はある。家ですらちょっとした隙をついて壁から生えた歩きキノコを食べたりするんだ。
そんなもの美味いのかと試しに長男が歩きキノコを食べてみたが、一口で吐き出して糞不味ぃとえずいていた。外に出るともう制御不能で、一瞬でも目を離すと行方不明になり、探し回ると木のウロに入ってウロの内側から木を齧っていたりした。特に美味くはないらしい。
俺たち平凡な一家からなぜあんなわけのわからないのが生まれたのかよくわからないが、まあ性格自体は単純で明るくていい子なんだ。カッツェというところは大きな街と聞く。そんなところでうまくやっていけるのだろうか。
少し心配になりつつも荷物を開くとそこには一冊の雑誌が入っていて、しおりが挟まれている。『アンダーグラウンド・フードフェア Vol19』。トカゲが威嚇するような絵の表紙。
困惑しながらしおりのページを捲って驚いた。息子の写真が載っている。それとともに何枚かの毒毒しい色の料理の写真、写真の下には必要な耐性、それから危険度という文字の隣にいくつか★が並んでいるのが目に入ってウッとなる。
けれども載せられた写真のラヴィの顔がどことなく嬉しそうで、それから文章が弾むように楽しそうだな、元気でやっているのかなと思って末尾の『注意:くれぐれも安易に試さないでください(編集長)』という記載が目に入り、何だかよくわからない深い溜息が漏れた。
……魔女様は息子に適職を与えて下さったのだな。
なんとなくそう思って、息子が本の記事を書いたという誇らしさと、やっぱり変わらない不安を胸に雑誌を閉じた。
「腐毒……?」
おじさんはいきなり僕の顔をガシリと掴んで僕のまぶたをめくったり口の中を覗いたり、おなかを押したりしたらゲップがでた。
「ふむぅ。信じられねェが無事なようだ」
「料理長?
まじッスか?」
「しかも汁だけで甘みがわかったんだろう?」
こくこくと頷いた。
おいしかったから止められたら嫌だなと思って、お兄さんがいない隙にペロッと食べちゃった。その身はまるでフロマージュチーズみたいにとろけるようにしっとり濃厚に甘くて、今も口の中に余韻が残ってこっそりウットリしている。奥の方の汁は味が濃かったけど旨味の塊みたいというか、海の幸を胸いっぱいに吸い込んだような満足感。
思い出して殻をチラッと見たら、僕の視線を追いかけたお兄さんがすごい顔をした。
「うげぇまじか。あの汁を全部飲んだのか。意味わかんねェ」
「うむ。これであればドルダギオも食えるかもしれぬ。ちょっと待ってろ」
「料理長!」
「ドルダギオって何ですか」
お兄さんは両手で顔を覆って見てはいけないようなものを見るような目で僕を見る。
えぇ? なんで?
「あんな、ドルダギオてなぁこの辺の深い海の底に住んでいる毒魚の王様だ。どんな猛毒よりも強い毒を持ち、天国が見えるほど美味い、らしい」
「らしい?」
「真面目に味わった奴はみんな死ぬか、味覚障害になって味なんて覚えてねぇんだよ。ただ死ぬ間際とか気絶する間際に、『美味かった』っていう声と満足そうな微笑み残すんだ。それでついたあだ名がデス・スマイル」
「うわぁどんな味なんですか?」
「うちは毒料理専門店だ。俺も食ったこたぁねぇが、店の冷凍室には常に一食分は置いてある」
「なんで食べたこと無いんですか?」
「死ぬからだよ!!」
はぁ、本当に人の話を聞かぬな、と帽子から声がした。
そんなこといわれたってメニューにあるんでしょ?
「坊主、これだ」
料理長が緊張した面持ちでものすごく高級そうな皿を捧げ持ってきた。えーと、ひょっとしてすごく高いのかな。編集長は払ってくれるんだろうか。なんだか心配になってきた。
「あの、おまかせでお願いしてたけど、支払いは僕じゃないんです。すごく高かったりしますか?」
「お代はいらねぇ。仕入れはするが誰も食わねぇしな。もし味がわかれば教えて欲しい」
「もし? 料理長も食べたことないんスか?」
「だってお前、食ったら死ぬだろ」
「えぇ~」
これそんなにやばい魚なのかな。
見た感じは赤身魚の塩焼き。煎ったクラッシュナッツみたいな香ばしい香りはするけれど、特にソースは何もかかっていない。くんくん匂いを嗅いでみたけど、毒っぽい香り以外にそんなに変な香りもしないような。
意を決して一口大にナイフで切ってフォークを刺す。まわりの緊張が僕の指に伝わり、僕までわずかにプルルと揺れた。
大丈夫だと思うけど、ひょっとしたら死んじゃったりするのかな。僕はまだ10歳だけど……昔の思い出が走馬灯のように頭を駆け巡ったりはしなかったから大丈夫な気はする。どちらかというと天国が見えるほど美味い、が気になって仕方がない。では気を取り直して。
少しの不安と大きな期待と共に、満を辞してその一切れを口に含む。僕は思わずフォークを取り落として叫んだ。
「行った!」
おじさんの興奮する声の傍ら、口の中に広がる味に僕は酷い混乱に陥った。
「なんで!?」
「どうした坊主! 大丈夫か!」
「ダメだったらすぐに吐き出せ!」
「あ、大丈夫です」
「「はあ?」」
困惑するおじさんとお兄さん。寧ろ叩く背中が痛いです。ん……体はちょっと気持ち悪い、でも別に死ぬほどではない。
でもなんていうか……。
「あの、このお魚……」
「うむ」
「あんま味がしない」
「「え」」
身はちょっと硬めでパサパサして、赤身魚らしく少し血生臭い。でも別にそれほど気にならないというか、そんなのでもアクセントになるくらい身に味がなかった。毒的にピリリとして毒の味自体は美味しい部類だと思うんだけど、それも身の味に合ってはいない感じ。とても美味い焼豚に美味しいサンマを乗せてもあまり美味しくないとかそんな感じで、そんなわけで全体的にどこか薄ぼんやりした味になっている。
僕のこの高まりきった期待値はどうしたらいいんだろう。
その夜、僕は編集長にメールを送った。
『おい。画像を見たが、この赤身のは本当にドルダギオなのか?』
『そうですよ』
『動画は……ハァ、撮ってないよな』
『撮ってないですよ? 言われてないですよね』
『ノモゲテ・フィッシュ』の感想を送ったらすぐに電話がかかってきたんだ。
写真は撮れといわれたけど、動画は言われてないもん。
なんだか微妙な沈黙。
「あのな、お前な」
ドルダギオは食べてまともに生きている者がいないから味は幻。そもそも食べて生きていることが眉唾扱い。しかも天国に行けるほど美味いらしい。だから食べてるところの証拠もなしに美味しくないと書いてしまっても信憑性が著しく薄くて記事として使えないらしい。
「動画が無いとだめなら明日もう1度行ってみますけど。昼にも来いって言われてるし」
「いや無駄だ。『ノモゲテ・フィッシュ』に問い合わせたが、入荷自体が難しいらしい。ドルダギオは海深くにいる魚だし、強力な毒持ちだからあれはあれで扱いが難しい。なにせ釣り上げた時にその余波で周りの魚が全部死んじまう勢いだそうだからな。だから漁師に先払いで個別に依頼をした上で、釣り上がったら受け取る、という代物らしいからな」
あのお魚の周りにぷかりぷかりとたくさんのお魚が浮いている姿が思い浮かぶ。シュールだ。
「え、じゃあ周りの魚も食べ放題じゃないですか」
「毒で死んだ魚なんて食えるかよ!」
「えー。でもそんな珍しい魚だったんですね。それならもっと味わって食べたほうがよかったのかも。うーんでも美味しくないし」
「あの魚は美味いとかそんなのはどうでもいいんだよ!」
美味しいほうがいいじゃん。そういえば味については料理長さんとも話したけど、強烈な幻覚作用で美味いと思っちまったんじゃねぇかと言っていた。
でも結局、どう料理してもあんまり美味しくならなさそうなんだよねぇ、あのお魚。そういえば昔美味しくない毒キノコをどうしたらおいしくなるのかこっそり川原に調理道具を持ち込んで色々やってみたけど、どうやっても美味しくならなかった。美味しくない根本原因をなんとかしないと無駄なのだ。
そうするとドルダギオが美味しくない原因は味がないことだから、色々ハーブとか入れて食べると美味しくなるのかな?
「編集長! 僕美味しいドルダギオ料理を研究してみます!」
「本当に人の話を聞かないやつだな、だから入手できないんだよ」
「あそっか。そういえば原稿って送ったものでよかったんでしょうか」
「うん? ああ、思ったより悪くはなかったな。多少問題ない範囲で直すが、報酬は後ほど振り込んでおく」
「やった!」
初めてのお給料だ! 美味しいものを食べよう!
それからしばらく後のとある兎人族の村。
ワールド・トラベル出版から届け物があったと村長から連絡があった。
一瞬何のことかと思ったが、息子がそこに就職したところだと思い起こす。
ラヴィが旅立ってからだいたい1ヶ月くらいだ。あの性格じゃぁ早々のたれ死んだりはしないだろうとは思っていたが、いなくなると少し色々な意味で心配になる。そしてそれ以上に心が穏やかだった。
思い起こせばラヴィが家にいた頃は、いつ泡吹いてぶっ倒れるんじゃないかと気が気じゃなかった。家族で交代で見張ってはいたものの限界はある。家ですらちょっとした隙をついて壁から生えた歩きキノコを食べたりするんだ。
そんなもの美味いのかと試しに長男が歩きキノコを食べてみたが、一口で吐き出して糞不味ぃとえずいていた。外に出るともう制御不能で、一瞬でも目を離すと行方不明になり、探し回ると木のウロに入ってウロの内側から木を齧っていたりした。特に美味くはないらしい。
俺たち平凡な一家からなぜあんなわけのわからないのが生まれたのかよくわからないが、まあ性格自体は単純で明るくていい子なんだ。カッツェというところは大きな街と聞く。そんなところでうまくやっていけるのだろうか。
少し心配になりつつも荷物を開くとそこには一冊の雑誌が入っていて、しおりが挟まれている。『アンダーグラウンド・フードフェア Vol19』。トカゲが威嚇するような絵の表紙。
困惑しながらしおりのページを捲って驚いた。息子の写真が載っている。それとともに何枚かの毒毒しい色の料理の写真、写真の下には必要な耐性、それから危険度という文字の隣にいくつか★が並んでいるのが目に入ってウッとなる。
けれども載せられた写真のラヴィの顔がどことなく嬉しそうで、それから文章が弾むように楽しそうだな、元気でやっているのかなと思って末尾の『注意:くれぐれも安易に試さないでください(編集長)』という記載が目に入り、何だかよくわからない深い溜息が漏れた。
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