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第21話 ※エミリー視点に戻ります
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アレン様とルークさんが屋敷に帰ってきた。
2人とも何も言わなかったけど、浮かばない表情からして品評会というのは思うようにいかなかったみたい。
それからはまた以前と同じような生活に戻った。
アレン様とルークさんは仕事に精を出し、私は家事や庭いじりをしつつ、放っておくと堅パンと干し肉しか食べないアレン様のために食事を用意したりして過ごした。
時折、アレン様からの視線を感じることがあった。
でも、きっと気のせいでしょう。
なにせアレン様には私以外に親しい女性がいるのだから。
1週間ほどして、またアレン様とルークさんが出かけることになった。
品評会で知り合った相手から納品の打診があったらしい。
お相手は北国の貴族だそうで、2人は宝飾品の見本とともに防寒具の準備をしていた。
かなりの遠方だそうで、1,2週間は帰らないそうだ。
お見送りはしないことにした。
したところでアレン様が喜んでくださるとも思えない。
出発する直前のこと、不意にルークさんが私に尋ねてきた。
「エミリーさま、アレンさまから何か言われてたりします?」
「え? いいえ、特段なにも」
「あちゃー、まったくアレンさまは変なところで口下手だよなあ・・・」
ルークさんは頭を軽くかきむしりながら呆れたような声をだした。
「ルークさん、何かあったんですか?」
「いや、これはアレンさまの問題なんで気にしないでください」
「はあ・・・」
「それじゃあ、行ってきますよ」
なんとも腑に落ちない会話ののちアレン様とルークさんは旅立っていった。
そして私はまた1人になる。
2人とも何も言わなかったけど、浮かばない表情からして品評会というのは思うようにいかなかったみたい。
それからはまた以前と同じような生活に戻った。
アレン様とルークさんは仕事に精を出し、私は家事や庭いじりをしつつ、放っておくと堅パンと干し肉しか食べないアレン様のために食事を用意したりして過ごした。
時折、アレン様からの視線を感じることがあった。
でも、きっと気のせいでしょう。
なにせアレン様には私以外に親しい女性がいるのだから。
1週間ほどして、またアレン様とルークさんが出かけることになった。
品評会で知り合った相手から納品の打診があったらしい。
お相手は北国の貴族だそうで、2人は宝飾品の見本とともに防寒具の準備をしていた。
かなりの遠方だそうで、1,2週間は帰らないそうだ。
お見送りはしないことにした。
したところでアレン様が喜んでくださるとも思えない。
出発する直前のこと、不意にルークさんが私に尋ねてきた。
「エミリーさま、アレンさまから何か言われてたりします?」
「え? いいえ、特段なにも」
「あちゃー、まったくアレンさまは変なところで口下手だよなあ・・・」
ルークさんは頭を軽くかきむしりながら呆れたような声をだした。
「ルークさん、何かあったんですか?」
「いや、これはアレンさまの問題なんで気にしないでください」
「はあ・・・」
「それじゃあ、行ってきますよ」
なんとも腑に落ちない会話ののちアレン様とルークさんは旅立っていった。
そして私はまた1人になる。
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