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第33話
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招待された宝飾品の商人たちが品物を品質を競う品評会・・・しかし今夜の品評会は事実上フローラ商会とシエンタ家の一騎打ちだった。
他に参加者はいるけど、フローラ商会とシエンタ家以外の出品者は見当たらない。
「シエンタ家が宝石を買い漁ってしまったから、他の所はそもそも出品自体を諦めちまったみたいです」
会場内を歩き回ってそれとなく情報収集をしてきたルークさんが知らせてきた。
ただ、それだけじゃない・・・なんというか皆おそるおそるといった感じだ。
「様子を見る限りフローラ商会とシエンタ家の宝飾品の質は同じくらいの評価を受けているね・・・つまりは最終的にエスクワイア夫人がどう評価するのかってのが決め手になりそうだ・・・それが分かっているから評価を決めかねてるんだろうね・・・」
私の心中を察したアレン様がやや苦々しい口調で説明してくれた。
エスクワイア夫人・・・宝石愛好家であると同時に血統主義者でもあるという貴婦人。
最終的に彼女にMVPとして選ばれるかどうかが問題だという。
たとえ他の参加者から良い評価を得ても、エスクワイア夫人の不評を買えば、それだけでフローラ商会の名声は地に落ちる・・・それだけの影響力が彼女にはある。
アレン様に教えられたとおりに貴族の方々との社交をこなしつつセールストークをしているうちに、あっという間に時間は過ぎていく。
そろそろ終わりも近い――そんな時だった。
「こんばんは。お時間よろしいかしら?」
全身に立派な宝飾品を身に着けたふくよかな貴婦人に声をかけられた。
「はい、初めまして・・・」
「初めまして。私、この品評会の主催者のエスクワイアです。エミリー・ヴェルファイアさんで間違いないかしら?」
エスクワイア夫人・・・この品評会の主催者にして社交界の流行に大きな影響を与えうる方。
とっさに周囲に目をやるけどアレン様もルークさんも他の方の対応をしていて代わってもらえそうにない。
「前回は来ていただけなかったから、お会いできてうれしいわぁ。よろしければフローラ商会さんの宝飾品のことを教えてくださる?」
「・・・ええ、よろこんで。エスクワイア夫人」
精一杯の笑顔を顔面に張り付けて返事をした。
他に参加者はいるけど、フローラ商会とシエンタ家以外の出品者は見当たらない。
「シエンタ家が宝石を買い漁ってしまったから、他の所はそもそも出品自体を諦めちまったみたいです」
会場内を歩き回ってそれとなく情報収集をしてきたルークさんが知らせてきた。
ただ、それだけじゃない・・・なんというか皆おそるおそるといった感じだ。
「様子を見る限りフローラ商会とシエンタ家の宝飾品の質は同じくらいの評価を受けているね・・・つまりは最終的にエスクワイア夫人がどう評価するのかってのが決め手になりそうだ・・・それが分かっているから評価を決めかねてるんだろうね・・・」
私の心中を察したアレン様がやや苦々しい口調で説明してくれた。
エスクワイア夫人・・・宝石愛好家であると同時に血統主義者でもあるという貴婦人。
最終的に彼女にMVPとして選ばれるかどうかが問題だという。
たとえ他の参加者から良い評価を得ても、エスクワイア夫人の不評を買えば、それだけでフローラ商会の名声は地に落ちる・・・それだけの影響力が彼女にはある。
アレン様に教えられたとおりに貴族の方々との社交をこなしつつセールストークをしているうちに、あっという間に時間は過ぎていく。
そろそろ終わりも近い――そんな時だった。
「こんばんは。お時間よろしいかしら?」
全身に立派な宝飾品を身に着けたふくよかな貴婦人に声をかけられた。
「はい、初めまして・・・」
「初めまして。私、この品評会の主催者のエスクワイアです。エミリー・ヴェルファイアさんで間違いないかしら?」
エスクワイア夫人・・・この品評会の主催者にして社交界の流行に大きな影響を与えうる方。
とっさに周囲に目をやるけどアレン様もルークさんも他の方の対応をしていて代わってもらえそうにない。
「前回は来ていただけなかったから、お会いできてうれしいわぁ。よろしければフローラ商会さんの宝飾品のことを教えてくださる?」
「・・・ええ、よろこんで。エスクワイア夫人」
精一杯の笑顔を顔面に張り付けて返事をした。
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