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侵入者
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学園から20キロメートル程離れた場所で、侵入者は歩いていた。
「イテーッ!! あの女ぁ!! 絶対にぶっ殺す!!」
ツインテールの少女は首を傾げた。
「ところで貴方誰?」
「はぁっ!! お前等が誘ったんだろうが!!」
「タロン!! モルテア様に何て無礼な口を!! 殺す!!」
青年と爪の男が睨み合う。魔獣使いの女が落ち着いた口調で補足する。
「彼は拷問官のところの部下です」
「んー、ああ。確かに。その辺を歩いてたから声をかけた……気がするわね~」
ケタケタと小ばかにするように笑っていた。
「忘れてんじゃねぇぞ!!」
青年はその態度に切れて切りかかる。二人は殺し合いをしていた。大剣をもつ男は怒気を放っていた。
「これで奴等に警戒された……失敗したらどうしてくれる? 侯」
「ミレスト!!」
珍しくモルテアと呼ばれた少女は声を張った。同時にその悪寒に従うように背後を見た。
「……まさか、この距離で視られていたのか?」
(パスが切られた。痕跡は追えない。しっかりと消されてる……こんな一瞬で完全に? ……そもそも本当に見られていた? 確証が持てない)
「……おそらくね……」
「お前がここまで気づけないとは……学園長か?」
「そうとも言えるしー、そうじゃないとも言えるわねー」
モルテアはまた何時もの様に不気味に笑い出した。彼女は考える。仮にそんなのが居たとして、誰がやったのか.
何処にいたのか。これほどの技術を持つものなら、あの闘技場に居なかった可能性さえある。その周辺の二キロ。いや、五キロ以内にいた何者か。
そんな素振りを見せた者は居なかった。周辺の警戒も常にしていた。考えるほど深みに嵌るような感覚。彼女は一旦頭を切り替えた。こういう時は一番あり得ない答えが案外当たりだったりする。
逆に何故、自分が気が付くことが出来たか。敵はとんでもない技術を持ちながらも……そう例えば……。
「魔力切れ……」
「どうした?」
「いえ、絶対にあり得ないわね……そんな矛盾……罠としか……」
ここまで複数の魔法を隠蔽も込みで完全に使いこなすは不可能に近い。これを当たり前の様に使うには膨大な魔力がいる。数年どころでは無い。命すら削る試行錯誤の結果、天才だけが至れるであろう境地。そんな者が今更魔力切れなど、凡庸なミスを犯すはずがない。
「お前がそこまで悩むとは……伝説の大賢者にでも化かされたんじゃないか?」
男は仕返しとばかりに皮肉を言う。
「……だい……けんじゃ……? おもしろぉーい。なにそれ~」
その言葉にハッとするモルテア。確かにそれが一番あり得ないと思ったからだ。ミレストは逆に喜ばせてしまったので失敗したと彼は反省した。
「でも、この襲撃は無駄じゃなかった」
(だってこんなヤバイのが潜んでいるのだから……それを知れただけでも幸運よね)
彼女は常に不気味な笑う。彼等は慣れに慣れていた。そのまま暗い森の中へと消えて行く。
「イテーッ!! あの女ぁ!! 絶対にぶっ殺す!!」
ツインテールの少女は首を傾げた。
「ところで貴方誰?」
「はぁっ!! お前等が誘ったんだろうが!!」
「タロン!! モルテア様に何て無礼な口を!! 殺す!!」
青年と爪の男が睨み合う。魔獣使いの女が落ち着いた口調で補足する。
「彼は拷問官のところの部下です」
「んー、ああ。確かに。その辺を歩いてたから声をかけた……気がするわね~」
ケタケタと小ばかにするように笑っていた。
「忘れてんじゃねぇぞ!!」
青年はその態度に切れて切りかかる。二人は殺し合いをしていた。大剣をもつ男は怒気を放っていた。
「これで奴等に警戒された……失敗したらどうしてくれる? 侯」
「ミレスト!!」
珍しくモルテアと呼ばれた少女は声を張った。同時にその悪寒に従うように背後を見た。
「……まさか、この距離で視られていたのか?」
(パスが切られた。痕跡は追えない。しっかりと消されてる……こんな一瞬で完全に? ……そもそも本当に見られていた? 確証が持てない)
「……おそらくね……」
「お前がここまで気づけないとは……学園長か?」
「そうとも言えるしー、そうじゃないとも言えるわねー」
モルテアはまた何時もの様に不気味に笑い出した。彼女は考える。仮にそんなのが居たとして、誰がやったのか.
何処にいたのか。これほどの技術を持つものなら、あの闘技場に居なかった可能性さえある。その周辺の二キロ。いや、五キロ以内にいた何者か。
そんな素振りを見せた者は居なかった。周辺の警戒も常にしていた。考えるほど深みに嵌るような感覚。彼女は一旦頭を切り替えた。こういう時は一番あり得ない答えが案外当たりだったりする。
逆に何故、自分が気が付くことが出来たか。敵はとんでもない技術を持ちながらも……そう例えば……。
「魔力切れ……」
「どうした?」
「いえ、絶対にあり得ないわね……そんな矛盾……罠としか……」
ここまで複数の魔法を隠蔽も込みで完全に使いこなすは不可能に近い。これを当たり前の様に使うには膨大な魔力がいる。数年どころでは無い。命すら削る試行錯誤の結果、天才だけが至れるであろう境地。そんな者が今更魔力切れなど、凡庸なミスを犯すはずがない。
「お前がそこまで悩むとは……伝説の大賢者にでも化かされたんじゃないか?」
男は仕返しとばかりに皮肉を言う。
「……だい……けんじゃ……? おもしろぉーい。なにそれ~」
その言葉にハッとするモルテア。確かにそれが一番あり得ないと思ったからだ。ミレストは逆に喜ばせてしまったので失敗したと彼は反省した。
「でも、この襲撃は無駄じゃなかった」
(だってこんなヤバイのが潜んでいるのだから……それを知れただけでも幸運よね)
彼女は常に不気味な笑う。彼等は慣れに慣れていた。そのまま暗い森の中へと消えて行く。
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