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第1章 異世界生活が苦しいって知らなかったよ⁈
002話 脱出
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「倉戸君っ‼︎」
その声で我に返った俺は、今振り下ろされた棍棒を必死に避ける。
頭を狙って降ろした棍棒は倉戸の左肩を強打した。
「ぐぁっ‼︎」
肩が外れたような痛みで、地べたを転がりたくなる。だが、今はそんな事すら出来ない状況。すぐさま右手でゴブリンを突き飛ばした。
体勢を崩したゴブリンから距離を取り、近くにあった壊れた椅子のパイプを拾う。
「グルルルッ…」
ゴブリンも俺を警戒して距離を取った為、やっと視野が広がってきた。
今、教室に居るのは、女子二人とゴブリンが一匹のみ。窓の外は土壁で、教室入り口の通路は生きてそうだ。
女子は一人腕を噛まれてグッタリしていて、その傷口をもう一人が抑えているようだ。
しかし、俺自身も左肩をやられて、他人の心配を出来る状況じゃない。
目眩と頭痛も、中々治りそうにない。
『血液捕食による技能吸収が100%に到達しました』
痛みで幻聴まで聞こえ出したようだ。
『鑑定・隠密・索敵・身体強化・精神耐性・物理耐性・全属性初級魔法…以下の技能を会得しました』
何だ?今技能を会得したとか…?聞き間違いだよな?
『言語理解・亜空間収納は吸収率20%と、捕食量不足により会得出来ません』
「やっぱり聞こえるぞ。幻聴じゃない⁈」
「く、倉戸君?」
この状況で、突然独り言を言う倉戸に不安そうに見つめる女子。今気付いたが、彼女は篠崎 綾子。大人しい感じの女子で、良くも悪くも俺に対して余り関わりの無かった女子だ。
もう一人の痛みに苦しんでる女子は、土田 早苗。確かダンスをやっている女子で、俺の事をよくチビと言っていた。余り好印象では無い女子だ。
「あ、危ない‼︎」
篠崎の叫びと同時に、後ろからゴブリンが棍棒で殴りかかって来た。しかし、倉戸には何故か見えていた。実際には視野が360度見えている訳ではなく、存在と動きが分かると言った方がしっくりくるかもしれない。
振り上げた棍棒をパイプで弾き飛ばす。俺的にはとにかく棍棒を受け止めるつもりだったのだけど、実際には棍棒は勢いよく弾かれて、ゴブリンは無様に尻餅をついた。その表情には怖れが見えている。
「さっき聞こえた技能の索敵と身体強化かな?いつのまにか、恐怖心も薄れている気がする。これは……いける!」
もし、俺が考えているラノベ的な能力があるのなら、片腕の状態だがゴブリン一人なら何とかなりそうな気がする。
仲間を呼ぶ前に始末するべきだと思い、俺はゴブリンの前に出た。
「このっ‼︎」
ヘタリ込むゴブリンにパイプを振り下ろすと、刃物で切ったようにザックリと半分に割れた。
辺りに飛び散る血しぶきに、再び吐き気が出そうになったが直ぐに収まる。これは精神耐性の影響かもしれない。
今なら苦手だったスプラッタ映画も大丈夫そうだ。
「倉戸君!」
「あ、ああ。大丈夫かい?篠崎…さん」
「わ、私は大丈夫なんだけどっ!早苗ちゃんが‼︎血が止まらないの‼︎」
彼女の片腕は、筋肉の半分くらい食い千切られていた。
これはかなりマズイ状態だ。
「と、とりあえず、状態を鑑定してみよう」
鑑定の言葉を使った瞬間に、彼女の右側にディスプレイが現れて文字が浮かび上がる。
「うわ、ゲーム画面みたいだ。えっと…」
土田 早苗
種族 人間(ノーマル) 女 age 17
状態 重傷(左腕損傷・出血多量)
職種 踊り子LV 1
技能 感覚補正LV 1 鎮魂の舞LV 1 戦士達の鼓舞LV 1 精霊の祝舞LV 1 魅惑の艶舞LV 1
どうやらステータスらしきものは見えない。しかし、技能にレベルがあるようだから、今の俺にはそこまでは分からないのかもしれないけど。
職種が踊り子って、ダンスをしていたからかな?技能も舞ばかりだし…。とにかく、彼女自身には回復する術は無いようだ。
「じゃあ、篠崎さんは…」
篠崎 綾子
種族 人間(ノーマル) 女 age 17
状態 不調(恐怖)
職種 伝道師LV 1
技能 念話LV 1 念写LV 1 コールLV 1 メッセージLV 1 感覚共有LV 1 言語理解LV 1
これはまた聞いた事の無い職種だ。技能的に超能力者のテレパシストみたいなものかな?
彼女もまた回復する術を持っていない。大体、薬草やポーションという異世界特有の物など、初めから持ってなどいないし。となると、俺自身が最後の希望という事になるな…。
俺は俺自身を鑑定してみる。
倉戸 新矢
種族 人間(ハイヒューマン) 男 age 17
体力 150/400
攻撃力 184/250
耐久力 200/200
精神力 150/150
魔力 250/250
俊敏 250/250
魅力 55/100
運 28
状態 重症(左肩脱臼・肋骨骨折)
職種 暴食王LV 1
技能 捕食吸収LV 1 鑑定LV 1 隠密LV 1 索敵LV 1 身体強化LV 1 精神耐性LV 1 物理耐性LV 1 全属性魔法LV 1
データ取得不足技能 言語理解20% 亜空間収納20% 剣技5% 他1%未満…
な、何だ⁈ハイヒューマン?職種は暴食王⁇⁈い、今はとりあえず職種なんて後回しだな。ん~自身を鑑定するとステータスの数値も分かるのか。
全属性魔法、これを詳しく鑑定する。
火属性・水属性・風属性・土属性・光属性・闇属性・無属性。回復魔法は、どうやら光属性に含まれるようだ。
ヒール(回復 小)が使用できるようなので、早速土田の腕に手をかざして唱えてみる。
「ヒール」
白く淡い光が患部を包み、筋肉や皮膚を逆再生のように修復していく。
「す、凄い‼︎倉戸君、凄いよっ‼︎魔法が使えるなんて‼︎」
隣で興奮に似た驚きを見せる篠崎さんに若干引きながら、俺は土田の腕を元どおりに治せた。レベル1のせいか、一瞬で治ったりはしないんだな。痛みも引いたらしく、土田はゆっくりと目を開き俺を見る。
「…チビに借りができちゃうなんてね…。ありがとうよ」
うん。どうやら最低限の礼儀は持っているみたいだね。彼女をゆっくりと起こして、今度は自身を回復しなければ。
「グギャァァッ」
そう思った矢先、廊下の方からゴブリンに似た声が聞こえた。
「くっ、今は数が増える前に此処から脱出する事が先決か!俺が前を行くから、篠崎さんは土田に肩を貸してやって」
「何で私は呼び捨て「分かったわ!」…なのよ」
この惨状で普通なら動けなくなってもおかしくないのに、二人は気を張りながらゆっくりと後を付いてくる。
少し進むと、廊下は途中から土壁の洞窟に変わっている。あの教室の周りだけが異世界転移したという事か。
索敵で、すぐ先に三体のゴブリンが歩いて来るのが分かる。
「二人は此処で待っていてくれ」
「う…チビ、今までと何か口調まで違ってるじゃない」
二人は頷き壁に寄りかかって身を隠す。
倉戸は隠密技能を発動してみる。姿が僅かに透明状態になり、呼吸音や足音も静かになった気がする。レベルが上がれば、完全な透明人間にもなれるのではなかろうかと思う。
松明を持ったゴブリンが先頭に立ち、後ろの二体がギャアギャアと愚痴を言ってるように見える。俺はとりあえず風魔法で使えるエアカッターを松明の火に放った。
「ギャアッ‼︎」
放たれた風の刃は、松明を外れ後ろの一体の首を刎ねた。
ふ、ふふん。狙い通りだね。決して手元が狂ったわけじゃないよ?
「グラァァッ‼︎」
ゴブリン達は姿の見えない敵に、怒り任せに短刀と棍棒を振り回している。
手元の松明の明かりでこっちからは丸見えなので、今度も首チョンパを狙う。
「あれ?」
狙いとは外れて肩を切断した。コントロールがまだ難しいな。結果的に、エアカッターを乱発して二体ともバラバラにして倒した。
「これは練習が必要だなぁ。しかも、体がかなり怠くなっている。魔力を使い過ぎたかな?」
少し倦怠感がある。使い過ぎには注意しなければ。とりあえず短刀は回収しておく。短い鉄パイプよりは幾分マシだろう。
「二人共、もう大丈夫だよ。さぁ、行こう」
「ま、まじか…凄いなチビ…」
「倉戸君、流石です」
見た目小学生なくせに、何だかその姿は大きく凛々しくも見える。二人は素直に彼を頼る事に決めた。
その後も、警戒しながら三人は進み続け、無事に出口へと辿り着いた。
外は既に夕暮れ時のようで、赤い夕日の光が高い木々の間から差している。ここはどうやら森の中にあった地中洞窟のようだ。
近くには多くの魔物の反応があり、団体で動いているみたいなので、逆方向へと進路を決めて歩き出す。
「完全に知らない世界なのね…」
「ああ、そうみたいだ」
三人は、空に浮かぶ赤と青の月を見て異世界に来たという事を思い知らされるのだった。
その声で我に返った俺は、今振り下ろされた棍棒を必死に避ける。
頭を狙って降ろした棍棒は倉戸の左肩を強打した。
「ぐぁっ‼︎」
肩が外れたような痛みで、地べたを転がりたくなる。だが、今はそんな事すら出来ない状況。すぐさま右手でゴブリンを突き飛ばした。
体勢を崩したゴブリンから距離を取り、近くにあった壊れた椅子のパイプを拾う。
「グルルルッ…」
ゴブリンも俺を警戒して距離を取った為、やっと視野が広がってきた。
今、教室に居るのは、女子二人とゴブリンが一匹のみ。窓の外は土壁で、教室入り口の通路は生きてそうだ。
女子は一人腕を噛まれてグッタリしていて、その傷口をもう一人が抑えているようだ。
しかし、俺自身も左肩をやられて、他人の心配を出来る状況じゃない。
目眩と頭痛も、中々治りそうにない。
『血液捕食による技能吸収が100%に到達しました』
痛みで幻聴まで聞こえ出したようだ。
『鑑定・隠密・索敵・身体強化・精神耐性・物理耐性・全属性初級魔法…以下の技能を会得しました』
何だ?今技能を会得したとか…?聞き間違いだよな?
『言語理解・亜空間収納は吸収率20%と、捕食量不足により会得出来ません』
「やっぱり聞こえるぞ。幻聴じゃない⁈」
「く、倉戸君?」
この状況で、突然独り言を言う倉戸に不安そうに見つめる女子。今気付いたが、彼女は篠崎 綾子。大人しい感じの女子で、良くも悪くも俺に対して余り関わりの無かった女子だ。
もう一人の痛みに苦しんでる女子は、土田 早苗。確かダンスをやっている女子で、俺の事をよくチビと言っていた。余り好印象では無い女子だ。
「あ、危ない‼︎」
篠崎の叫びと同時に、後ろからゴブリンが棍棒で殴りかかって来た。しかし、倉戸には何故か見えていた。実際には視野が360度見えている訳ではなく、存在と動きが分かると言った方がしっくりくるかもしれない。
振り上げた棍棒をパイプで弾き飛ばす。俺的にはとにかく棍棒を受け止めるつもりだったのだけど、実際には棍棒は勢いよく弾かれて、ゴブリンは無様に尻餅をついた。その表情には怖れが見えている。
「さっき聞こえた技能の索敵と身体強化かな?いつのまにか、恐怖心も薄れている気がする。これは……いける!」
もし、俺が考えているラノベ的な能力があるのなら、片腕の状態だがゴブリン一人なら何とかなりそうな気がする。
仲間を呼ぶ前に始末するべきだと思い、俺はゴブリンの前に出た。
「このっ‼︎」
ヘタリ込むゴブリンにパイプを振り下ろすと、刃物で切ったようにザックリと半分に割れた。
辺りに飛び散る血しぶきに、再び吐き気が出そうになったが直ぐに収まる。これは精神耐性の影響かもしれない。
今なら苦手だったスプラッタ映画も大丈夫そうだ。
「倉戸君!」
「あ、ああ。大丈夫かい?篠崎…さん」
「わ、私は大丈夫なんだけどっ!早苗ちゃんが‼︎血が止まらないの‼︎」
彼女の片腕は、筋肉の半分くらい食い千切られていた。
これはかなりマズイ状態だ。
「と、とりあえず、状態を鑑定してみよう」
鑑定の言葉を使った瞬間に、彼女の右側にディスプレイが現れて文字が浮かび上がる。
「うわ、ゲーム画面みたいだ。えっと…」
土田 早苗
種族 人間(ノーマル) 女 age 17
状態 重傷(左腕損傷・出血多量)
職種 踊り子LV 1
技能 感覚補正LV 1 鎮魂の舞LV 1 戦士達の鼓舞LV 1 精霊の祝舞LV 1 魅惑の艶舞LV 1
どうやらステータスらしきものは見えない。しかし、技能にレベルがあるようだから、今の俺にはそこまでは分からないのかもしれないけど。
職種が踊り子って、ダンスをしていたからかな?技能も舞ばかりだし…。とにかく、彼女自身には回復する術は無いようだ。
「じゃあ、篠崎さんは…」
篠崎 綾子
種族 人間(ノーマル) 女 age 17
状態 不調(恐怖)
職種 伝道師LV 1
技能 念話LV 1 念写LV 1 コールLV 1 メッセージLV 1 感覚共有LV 1 言語理解LV 1
これはまた聞いた事の無い職種だ。技能的に超能力者のテレパシストみたいなものかな?
彼女もまた回復する術を持っていない。大体、薬草やポーションという異世界特有の物など、初めから持ってなどいないし。となると、俺自身が最後の希望という事になるな…。
俺は俺自身を鑑定してみる。
倉戸 新矢
種族 人間(ハイヒューマン) 男 age 17
体力 150/400
攻撃力 184/250
耐久力 200/200
精神力 150/150
魔力 250/250
俊敏 250/250
魅力 55/100
運 28
状態 重症(左肩脱臼・肋骨骨折)
職種 暴食王LV 1
技能 捕食吸収LV 1 鑑定LV 1 隠密LV 1 索敵LV 1 身体強化LV 1 精神耐性LV 1 物理耐性LV 1 全属性魔法LV 1
データ取得不足技能 言語理解20% 亜空間収納20% 剣技5% 他1%未満…
な、何だ⁈ハイヒューマン?職種は暴食王⁇⁈い、今はとりあえず職種なんて後回しだな。ん~自身を鑑定するとステータスの数値も分かるのか。
全属性魔法、これを詳しく鑑定する。
火属性・水属性・風属性・土属性・光属性・闇属性・無属性。回復魔法は、どうやら光属性に含まれるようだ。
ヒール(回復 小)が使用できるようなので、早速土田の腕に手をかざして唱えてみる。
「ヒール」
白く淡い光が患部を包み、筋肉や皮膚を逆再生のように修復していく。
「す、凄い‼︎倉戸君、凄いよっ‼︎魔法が使えるなんて‼︎」
隣で興奮に似た驚きを見せる篠崎さんに若干引きながら、俺は土田の腕を元どおりに治せた。レベル1のせいか、一瞬で治ったりはしないんだな。痛みも引いたらしく、土田はゆっくりと目を開き俺を見る。
「…チビに借りができちゃうなんてね…。ありがとうよ」
うん。どうやら最低限の礼儀は持っているみたいだね。彼女をゆっくりと起こして、今度は自身を回復しなければ。
「グギャァァッ」
そう思った矢先、廊下の方からゴブリンに似た声が聞こえた。
「くっ、今は数が増える前に此処から脱出する事が先決か!俺が前を行くから、篠崎さんは土田に肩を貸してやって」
「何で私は呼び捨て「分かったわ!」…なのよ」
この惨状で普通なら動けなくなってもおかしくないのに、二人は気を張りながらゆっくりと後を付いてくる。
少し進むと、廊下は途中から土壁の洞窟に変わっている。あの教室の周りだけが異世界転移したという事か。
索敵で、すぐ先に三体のゴブリンが歩いて来るのが分かる。
「二人は此処で待っていてくれ」
「う…チビ、今までと何か口調まで違ってるじゃない」
二人は頷き壁に寄りかかって身を隠す。
倉戸は隠密技能を発動してみる。姿が僅かに透明状態になり、呼吸音や足音も静かになった気がする。レベルが上がれば、完全な透明人間にもなれるのではなかろうかと思う。
松明を持ったゴブリンが先頭に立ち、後ろの二体がギャアギャアと愚痴を言ってるように見える。俺はとりあえず風魔法で使えるエアカッターを松明の火に放った。
「ギャアッ‼︎」
放たれた風の刃は、松明を外れ後ろの一体の首を刎ねた。
ふ、ふふん。狙い通りだね。決して手元が狂ったわけじゃないよ?
「グラァァッ‼︎」
ゴブリン達は姿の見えない敵に、怒り任せに短刀と棍棒を振り回している。
手元の松明の明かりでこっちからは丸見えなので、今度も首チョンパを狙う。
「あれ?」
狙いとは外れて肩を切断した。コントロールがまだ難しいな。結果的に、エアカッターを乱発して二体ともバラバラにして倒した。
「これは練習が必要だなぁ。しかも、体がかなり怠くなっている。魔力を使い過ぎたかな?」
少し倦怠感がある。使い過ぎには注意しなければ。とりあえず短刀は回収しておく。短い鉄パイプよりは幾分マシだろう。
「二人共、もう大丈夫だよ。さぁ、行こう」
「ま、まじか…凄いなチビ…」
「倉戸君、流石です」
見た目小学生なくせに、何だかその姿は大きく凛々しくも見える。二人は素直に彼を頼る事に決めた。
その後も、警戒しながら三人は進み続け、無事に出口へと辿り着いた。
外は既に夕暮れ時のようで、赤い夕日の光が高い木々の間から差している。ここはどうやら森の中にあった地中洞窟のようだ。
近くには多くの魔物の反応があり、団体で動いているみたいなので、逆方向へと進路を決めて歩き出す。
「完全に知らない世界なのね…」
「ああ、そうみたいだ」
三人は、空に浮かぶ赤と青の月を見て異世界に来たという事を思い知らされるのだった。
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