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第4章 魔王と呼ばれてるなんて知らなかったよ⁈
051話 将棋
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「それでは、ソーリンを頼むよ」
「ええ。彼なら護衛としても申し分ないし、地方を見る良い勉強になると思うわ」
ガルムさんと別れの挨拶を交わしたメリダさんは、ゆっくりと馬車を進めてバルグ邸を出発した。その後方をソーリンが馬に乗り付いて来る。
ガルムさんは、ソーリン君のヤブネカ村行きを、一切止める事無く許可したのだ。
「メリダさん、ヤブネカ村の人達にお土産を買いたいんですけど」
「そうね。一度、繁華街に寄りましょうか」
「俺が案内しますよ」
ソーリン君も加わって、5人でお土産を買う店を探す。お土産なら、やはり定番の郷土菓子だろうか。だが、その前にやらなきゃいけない事がある。
「商工会ギルドの銀行ってどこ?」
「ああ、お金を引き出すんですね?こっちです」
その建物は、外見は煉瓦造りの建物で年季を感じさせるのだが、中に入ってみると一変して、窓無し・座席無し・警備員無しと、受け付けカウンター以外の物が一切無かった。
複数ある受け付け口に、並ぶ為の紐で区切りがある程度で、観葉植物すらも見当たらない。
「列に並んで、受け付けでカードを渡せば、残高が書かれた用紙が渡されます。そこに、必要な分の金額を書いて渡せば、後は本人確認をして受け取るという流れです」
「銀行なのに警備員が居ないんだね?防犯対策とか、大丈夫なの?」
「もし、仮に強盗を働こうという輩が現れたとしても、内壁や扉は上級魔法にも耐えられる超硬質磁力鉱石でできてますので、壁破壊の問題もありません。それでも凶行に及ぶ様な奴等は全て、床に隠された魔方陣により死地へと転送されますから。他国の銀行がどうかは知りませんが、ラエテマ王国では全てこのやり方ですよ」
死地ってのが気になるけど、防犯力としては高いようだな。
「それじゃ、行ってくる」
列に並ぶ場所からは、取引者のみが入れるらしい。おそらく、その地点から足元には魔方陣があるのだろう。
自身の銀行カードを持ち、少ない列へと並ぶ。前世界でも銀行に一人で行くことは無かったので、若干緊張するなぁ。
「次の方どうぞ」
アラヤの番になり、受け付け口へと進む。受け付け口には、左右に隔て壁があり横の列は見えなくなっている。正面には曇りガラスに丸い受け渡し用の穴が開いており、そこから木製の受け皿が差し出される。
「カードを」
受け皿にカードを置くと、スッと中へと引かれて消えた。しばらくして一枚の紙が差し出される。そこには、アラヤ=グラコと書かれてあり、現在の預金残高が表記されていた。
「えっと…」
思わず二度見をしてしまう。大白金貨が3枚、白金貨が15枚、大金貨が23枚、金貨が196枚、銀貨582枚、銅貨3682枚。
総額5千万円を超えてる⁈どうやったらこんな収入になるんだ?将棋くらいでこんなに稼げる筈は無い。
とにかく、今はお土産を買う分のお金を下ろせばいい。ってどれくらいだろう?
『アヤコさん、幾らくらい下ろしたら良いかな?』
『そうですね、銅貨や銀貨を多めにして10万円を少し上回るくらいで良いと思います。もし多い場合には、亜空間収納に収納すれば済むと思いますし』
『分かった、ありがとう』
悩んだ時のアヤコさん頼みで、とりあえず、12万円分のお金を記入して紙を木皿に置いて差し出す。再び木皿がスッと引かれる。
しばらく待つと、お金の入った布袋が木皿に乗せられた。しかし、それを差し出さずに一つの水晶玉が差し出された。
「水晶玉にお手を触れて下さい」
言われた通りに水晶玉に触れると、水晶玉が青い光を放つ。
「本人確認取れました。こちらが、ご要望の金額です。お確かめ下さい」
本人確認の為の水晶玉だったらしい。袋の中身を軽く確認して、アラヤは皆んなの元に戻った。
「お待たせ。それで、何を買うか候補は決まったの?」
「候補は三つね。先ずはデピッケル名物、ロック煎餅(これを食べれば顎が鍛えられます!注意(高齢者はお湯で柔らかくしてお召し上がり下さい))、二つ目はサナエ推薦、ソ二豆の発酵ペースト(味噌に似た味)、三つ目は植物油石鹸(ストーンリザード脂配合)よ」
アヤコ達は、店舗の前で実物を見せながら説明する。
「石鹸は、村人全員分は多いでしょうね。このソニ豆の発酵ペーストって何?」
「味噌に似た調味料だよ。食堂で使用すれば、皆んなが味わえると思ったの」
「なるほどね。残るは煎餅か。これが一番無難な土産品だけど、めちゃくちゃ硬いね」
「それはドワーフに合わせて作られたお菓子だからですね。お湯で柔らかくしても美味しいですよ?」
五人で協議した結果、煎餅を村人分買う事に決まり、発酵ペーストは一樽のみ買う事にした(村の6食分相当)。石鹸はクリーンがあるから自分達には必要ない物だけど、村の衛生を考えたら必要だよね。だから、モドコ店長へのお土産として買い、自作の石鹸を作ってもらう事にしようと思う。
帰りの野営用の食材もついでに加算して、支払いは金貨10枚銀貨18枚銅貨31枚を使用した。これでお土産は大丈夫だ。
「さぁ、ヤブネカ村へと帰るとしようか」
五人は、デピッケルの街に別れを告げて、ヤブネカ村への帰路に就くのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
石畳の通路を、パタパタ走る音が反響していた。外はもう闇に覆われていて、所々で月明かりがその通路に射し込んでいる。
月明かりで、時折見えるその姿は、幼いながらにも気品を漂わせる。ストレートに整った金髪は腰まで届き、その瞳は淡いブルーに輝いている。
「お、お待ち下さい!ミネルバ王女様!お一人での訪問はお控えくださいませ!」
パタパタと小走りで走る王女様は、背後から追いかけてくる侍女に捕まる気など、さらさら無かった。
「貴女は付いてこなくて結構よ!」
ドレススカートを捲し上げ、更に突き放しにかかる。この王女様、子供の割に逃げ足が早く、侍女達は毎回スタミナ切れで振り切られていた。
王女様の向かう先は、西の塔の最上階である。螺旋階段を上って行くと、見張り台へと続く扉がある。扉には二つの鍵がかけられていた。
「私よ!開けて頂戴」
鍵は外鍵であり、鍵を持っていない王女様には開ける事ができない。しかし、彼女が扉を数回ノックすると、中から声が聞こえた。
「アンロック」
カチャリと音がして、扉の二つの鍵は解かれた。開くのを確認した王女様は、中へと喜んで入る。
塔の最上階は、普段なら見張り台として使われている。しかし、この西の塔の見張り台は、窓には鉄格子がはめられ扉には鍵がかけられる。言わば軟禁室として利用されていた。しかし、中に閉じ込められている筈の人物には、鍵など何の意味も持たなかった。
「ミネルバ王女様、今日は何の御用ですか?私は新作の執筆で忙しいのですが…」
この見張り台の住人は、机の上に所狭しと並べられた本の、その僅かなスペースで羽ペンでスラスラと走らせながら応対する。
その後ろ姿は王女様と同じくらいに長い黒髪で、たまにずれ落ちてくる眼鏡をクイッと上げる仕草をする。
「今日はね、王都で最近流行っている新しい遊びを教えてあげるわ!」
「いえ、結構です」
「もう大人気みたいでね、その玩具を手に入れるのも困難らしいわよ」
即答で断るも、この王女様は聞く耳を持たない。帰れと言っても聞かないのは毎度の事となっていた。だから、彼女の話はスルーするのが一番と考え、執筆に専念する。
「その玩具は将棋って名前なんだけど…」
「将棋…⁉︎」
ピクッと走っていたペン先が止まる。
「そうよ、カオリ。少しは興味を持った?」
「ええ。是非、その将棋とやらを調べてみたくなったわ」
彼女は羽ペンを置き、王女様へと向き合った。彼女の楽しみが、自作の執筆よりも将棋という聞き覚えのある玩具、その製作者へと移った瞬間だった。
「ええ。彼なら護衛としても申し分ないし、地方を見る良い勉強になると思うわ」
ガルムさんと別れの挨拶を交わしたメリダさんは、ゆっくりと馬車を進めてバルグ邸を出発した。その後方をソーリンが馬に乗り付いて来る。
ガルムさんは、ソーリン君のヤブネカ村行きを、一切止める事無く許可したのだ。
「メリダさん、ヤブネカ村の人達にお土産を買いたいんですけど」
「そうね。一度、繁華街に寄りましょうか」
「俺が案内しますよ」
ソーリン君も加わって、5人でお土産を買う店を探す。お土産なら、やはり定番の郷土菓子だろうか。だが、その前にやらなきゃいけない事がある。
「商工会ギルドの銀行ってどこ?」
「ああ、お金を引き出すんですね?こっちです」
その建物は、外見は煉瓦造りの建物で年季を感じさせるのだが、中に入ってみると一変して、窓無し・座席無し・警備員無しと、受け付けカウンター以外の物が一切無かった。
複数ある受け付け口に、並ぶ為の紐で区切りがある程度で、観葉植物すらも見当たらない。
「列に並んで、受け付けでカードを渡せば、残高が書かれた用紙が渡されます。そこに、必要な分の金額を書いて渡せば、後は本人確認をして受け取るという流れです」
「銀行なのに警備員が居ないんだね?防犯対策とか、大丈夫なの?」
「もし、仮に強盗を働こうという輩が現れたとしても、内壁や扉は上級魔法にも耐えられる超硬質磁力鉱石でできてますので、壁破壊の問題もありません。それでも凶行に及ぶ様な奴等は全て、床に隠された魔方陣により死地へと転送されますから。他国の銀行がどうかは知りませんが、ラエテマ王国では全てこのやり方ですよ」
死地ってのが気になるけど、防犯力としては高いようだな。
「それじゃ、行ってくる」
列に並ぶ場所からは、取引者のみが入れるらしい。おそらく、その地点から足元には魔方陣があるのだろう。
自身の銀行カードを持ち、少ない列へと並ぶ。前世界でも銀行に一人で行くことは無かったので、若干緊張するなぁ。
「次の方どうぞ」
アラヤの番になり、受け付け口へと進む。受け付け口には、左右に隔て壁があり横の列は見えなくなっている。正面には曇りガラスに丸い受け渡し用の穴が開いており、そこから木製の受け皿が差し出される。
「カードを」
受け皿にカードを置くと、スッと中へと引かれて消えた。しばらくして一枚の紙が差し出される。そこには、アラヤ=グラコと書かれてあり、現在の預金残高が表記されていた。
「えっと…」
思わず二度見をしてしまう。大白金貨が3枚、白金貨が15枚、大金貨が23枚、金貨が196枚、銀貨582枚、銅貨3682枚。
総額5千万円を超えてる⁈どうやったらこんな収入になるんだ?将棋くらいでこんなに稼げる筈は無い。
とにかく、今はお土産を買う分のお金を下ろせばいい。ってどれくらいだろう?
『アヤコさん、幾らくらい下ろしたら良いかな?』
『そうですね、銅貨や銀貨を多めにして10万円を少し上回るくらいで良いと思います。もし多い場合には、亜空間収納に収納すれば済むと思いますし』
『分かった、ありがとう』
悩んだ時のアヤコさん頼みで、とりあえず、12万円分のお金を記入して紙を木皿に置いて差し出す。再び木皿がスッと引かれる。
しばらく待つと、お金の入った布袋が木皿に乗せられた。しかし、それを差し出さずに一つの水晶玉が差し出された。
「水晶玉にお手を触れて下さい」
言われた通りに水晶玉に触れると、水晶玉が青い光を放つ。
「本人確認取れました。こちらが、ご要望の金額です。お確かめ下さい」
本人確認の為の水晶玉だったらしい。袋の中身を軽く確認して、アラヤは皆んなの元に戻った。
「お待たせ。それで、何を買うか候補は決まったの?」
「候補は三つね。先ずはデピッケル名物、ロック煎餅(これを食べれば顎が鍛えられます!注意(高齢者はお湯で柔らかくしてお召し上がり下さい))、二つ目はサナエ推薦、ソ二豆の発酵ペースト(味噌に似た味)、三つ目は植物油石鹸(ストーンリザード脂配合)よ」
アヤコ達は、店舗の前で実物を見せながら説明する。
「石鹸は、村人全員分は多いでしょうね。このソニ豆の発酵ペーストって何?」
「味噌に似た調味料だよ。食堂で使用すれば、皆んなが味わえると思ったの」
「なるほどね。残るは煎餅か。これが一番無難な土産品だけど、めちゃくちゃ硬いね」
「それはドワーフに合わせて作られたお菓子だからですね。お湯で柔らかくしても美味しいですよ?」
五人で協議した結果、煎餅を村人分買う事に決まり、発酵ペーストは一樽のみ買う事にした(村の6食分相当)。石鹸はクリーンがあるから自分達には必要ない物だけど、村の衛生を考えたら必要だよね。だから、モドコ店長へのお土産として買い、自作の石鹸を作ってもらう事にしようと思う。
帰りの野営用の食材もついでに加算して、支払いは金貨10枚銀貨18枚銅貨31枚を使用した。これでお土産は大丈夫だ。
「さぁ、ヤブネカ村へと帰るとしようか」
五人は、デピッケルの街に別れを告げて、ヤブネカ村への帰路に就くのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
石畳の通路を、パタパタ走る音が反響していた。外はもう闇に覆われていて、所々で月明かりがその通路に射し込んでいる。
月明かりで、時折見えるその姿は、幼いながらにも気品を漂わせる。ストレートに整った金髪は腰まで届き、その瞳は淡いブルーに輝いている。
「お、お待ち下さい!ミネルバ王女様!お一人での訪問はお控えくださいませ!」
パタパタと小走りで走る王女様は、背後から追いかけてくる侍女に捕まる気など、さらさら無かった。
「貴女は付いてこなくて結構よ!」
ドレススカートを捲し上げ、更に突き放しにかかる。この王女様、子供の割に逃げ足が早く、侍女達は毎回スタミナ切れで振り切られていた。
王女様の向かう先は、西の塔の最上階である。螺旋階段を上って行くと、見張り台へと続く扉がある。扉には二つの鍵がかけられていた。
「私よ!開けて頂戴」
鍵は外鍵であり、鍵を持っていない王女様には開ける事ができない。しかし、彼女が扉を数回ノックすると、中から声が聞こえた。
「アンロック」
カチャリと音がして、扉の二つの鍵は解かれた。開くのを確認した王女様は、中へと喜んで入る。
塔の最上階は、普段なら見張り台として使われている。しかし、この西の塔の見張り台は、窓には鉄格子がはめられ扉には鍵がかけられる。言わば軟禁室として利用されていた。しかし、中に閉じ込められている筈の人物には、鍵など何の意味も持たなかった。
「ミネルバ王女様、今日は何の御用ですか?私は新作の執筆で忙しいのですが…」
この見張り台の住人は、机の上に所狭しと並べられた本の、その僅かなスペースで羽ペンでスラスラと走らせながら応対する。
その後ろ姿は王女様と同じくらいに長い黒髪で、たまにずれ落ちてくる眼鏡をクイッと上げる仕草をする。
「今日はね、王都で最近流行っている新しい遊びを教えてあげるわ!」
「いえ、結構です」
「もう大人気みたいでね、その玩具を手に入れるのも困難らしいわよ」
即答で断るも、この王女様は聞く耳を持たない。帰れと言っても聞かないのは毎度の事となっていた。だから、彼女の話はスルーするのが一番と考え、執筆に専念する。
「その玩具は将棋って名前なんだけど…」
「将棋…⁉︎」
ピクッと走っていたペン先が止まる。
「そうよ、カオリ。少しは興味を持った?」
「ええ。是非、その将棋とやらを調べてみたくなったわ」
彼女は羽ペンを置き、王女様へと向き合った。彼女の楽しみが、自作の執筆よりも将棋という聞き覚えのある玩具、その製作者へと移った瞬間だった。
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