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第11章 故郷は設定なので新天地ですよ⁉︎
152話 エルフとドワーフ
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モザンピア領地の関所を過ぎると、目の前には幾重にも重なる山々が広がる。
山道は幅が広いわけでなく、アラヤ達の馬車がやっと通れる程度で、狭い曲がり道の際にはアースクラウドで道幅を増やして曲がらなければならなかった。
「道中がこんな感じだと、街とかは大丈夫かな?」
「門番の方が言ってましたが、モザンピアの街や村は基本的に地下街らしいです。道沿いにある横穴が入り口となり、巨大な地下街が広がっているらしいですよ?」
馬車の操縦以外に道路補正も行う為に、御者台にはアラヤの助手役でアヤコが同席していた。
「ここに住むドワーフ達は、デピッケルや他領地で見掛けたドワーフ達とは気性が違うと、ハウン達が言ってました」
「ガルムさんやソーリンみたいじゃないって事?」
「彼等は元々商人なので、一般的なドワーフとは言い難いですよ。知っている代表で言えば武器屋のゴードンさんでしょうか。街中のドワーフは、無口で頑固でこだわりが強く、プライドが高い性格という印象ですかね?」
「それが、ここだとどう違うんだろう?」
「モザンピアには教団支部も無いらしく、ハウン達も来た事は無いらしいので噂の域を出ないですが、余所者は身包みを剥いで裸にするらしいです」
「何それ…山賊じゃん…」
ガルムさん達からは想像もつかないね。まぁ、あくまでも噂だけど。
脳内マップのルートでは、コルトバンの街までの道中に、2つの村と1つの街の近くを通る事になる。
「街に立ち寄るのは、最後のコルトバンのみにしようか」
「それは構いませんけど、体温調節を持たない者や馬も居ますからね。ずっと外を進むのでしたら、標高が高い場所を通る際の対策を考えないといけませんよ?」
確かになぁ。いくら寒さに馬が強いと言っても限度があるし、酸素が薄い場所での長時間歩行も危険だろう。
「だとしたら、1日で進む時間を制限して、野営の回数を増やすべきかな?」
「そうですね。流石に体温調節もLV不足みたいで、少し肌寒く感じますからね」
技能持ちの自分達でこうなのだから、持っていない者からすれば生命の危険を感じているかもしれない。
後続組は体温調節持ちのハウンが御者を務めている。しかし、彼女以外は寒さに耐えている状態だ。
「クララ、後ろの馬車にホットブローの魔鉱石を持って行ってくれる?ハウンにはヒートアップの魔鉱石を布に巻いて使う様に言ってね」
「分かりました!」
直ぐにクララが届けに向かう。馬車内だけでも温風で気温を上げる為だ。ヒートアップの魔鉱石はカイロ代わりだね。
しばらくして、クララから念話から届いた。イシルウェが話したいらしい。
『イシルウェ、どうしたの?』
『すまない、これはエルフ仲間に聞いた話に過ぎないのだが、エルフとドワーフについての話を聞いて欲しくてね』
俺達の世界じゃエルフって、ドワーフ嫌いってイメージあるけど、この世界ではどうなんだろう?
『私達エルフは、生まれながらに多くの者が精霊を視認する事ができる。特に水・風・光の精霊と相性が良く、長寿の秘訣も精霊の力によるものと言えなくもない。一方のドワーフも精霊を視認できる様で、火・土・闇の精霊と相性が良いらしい。相反する精霊に好かれるだけあって、エルフとドワーフの相性も最悪なんだ』
やっぱり仲が悪いパターンだった。それにしても精霊かぁ、ガルムさんやソーリンも見えていたのかな?
『私の職業も、通常なら火・水・風属性魔法により天候を変えるのだが、私は魔法が使えなくてね。精霊に魔力を渡して力を借りているんだ』
『なるほど。魔法封じの手錠や足枷の鎖を切ったのは、精霊だったんだね?』
『ああ、その通りだよ。水と風の精霊に頼んで鎖を腐食させたんだ。まぁ、私の事は良いんだ。話を戻すが、その友人が言うには、ドワーフが地底や穴蔵を好むのは、その精霊の影響が強い。問題はその中でも地の精霊でね、影響を受けたドワーフ達は外に出る事を拒み、地底で暮らす事を良しとした。だが、地底では流石に食に限界がある。野菜・肉・魚・果物を多く得るには、やはり外に出る必要があったのだ。そこで彼等は考えた。極力地上に出ずに、街に買い物に行くにはどうすれば良いだろうかと』
『ま、まさか…』
『ああ。彼等は地底に道を作り、街の真下まで繋げたのだ。それも1つや2つの道ではなく、あらゆる街に道は繋がり、今も尚増えているらしい』
人間より人生短いのに、そのこだわりと労力は半端ないな。
『つまりイシルウェは、近くのドワーフの街か村に向かい、その地下通路を利用しようって言いたいんだね?』
『決めるのは君だ。私的には、ドワーフは嫌いなので遠慮したいのだが、チャコが寒さで凍えるのは避けたい。だから、外ルートでこのまま行くのなら、無理の無い範囲での進行を頼みたい』
『そうだね、地下通路があるなら見てみたいかな。でもまぁ、1番近いサトカランの街でも、着くのは明日の朝になりそうだから、今日1日は我慢してもらうかな。それに、夜はチャコに星空を見せるんだよね?』
『ああ、そうだな。それで構わない。意見を聞いてくれて感謝する』
『知らない情報はこちらこそ大歓迎だよ。それ以外でも、友人として沢山話してくれたら嬉しいし』
『ああ、私なんかの話で良ければ、また聞いてもらうとしよう』
イシルウェとの念話の内容をアヤコに話すと、彼女も地下通路の確認には賛成してくれた。もし、地下通路が無いと分かったら、その時は皆と馬に体温調節の技能を与奪してもらうとしよう。
それから2時間程進んだ辺りで、馬達の限界が来た。今日の移動は諦めて、早めの野営設置に移る。
元々道が狭いので、アースクラウドで土を集めて崖の上に広場を作る。そこに野営シェルターを設置したのだが、もしも山頂で雪崩れが起きた際には、間違いなく直撃だろうなと少し不安になるね。
今回はシェルター内に、焚き火の数を増やした。密閉状態に近いので、もちろん換気口の数も増やしてはある。それでも、外に比べたら段違いに温かい。
「それじゃあ、見せてもらおうかな?」
早めの夕食が終わると、アラヤ達はイシルウェと共に外に出た。空は曇っていて、少量の雪がパラパラと舞っている。
「チャコ、空を見てるんだよ?」
イシルウェはチャコ達を座らせると、両手を広げて天を仰ぐ。すると、彼の周りに微量の魔力が集まっているのが、魔導感知で分かった。と言っても本当に微かで、それが精霊だと説明されてもアラヤ達には見えはしない。
【敬愛なる風の大精霊エアリエルの眷族よ。その穏やかな内に秘める確かなる力を、天を覆いし雪雲を飛散させよ】
イシルウェがそう唱えると、彼の周りにあった微量の魔力達は、彼から離れて空高く上がって行く。その動きは意思があるようで、好き勝手に飛び回り上空の雲を分断して拡散させた。
「わ~っ!凄ーいっ!お星様キラキラだよーー‼︎」
文字通り、満天の星空に、チャコだけでなく皆も目を奪われた。
これはもはや魔法と呼んでもおかしくないと思うんだけどな。
ただ、彼のステータスを見る限りでは、魔法は会得していないのも事実だ。
イシルウェ
種族 エルフ 男 age 83
体力 411/411
戦闘力 202/202
耐久力 162/162
精神力 186/186
魔力 299/299
俊敏 220/220
魅力 73/100
運 52
職種 天候操者LV3
技能 精霊視認LV3 精霊言語LV2 気圧感知LV3 弓技LV3
精霊をいつか自分達も見てみたいものだなぁ。もちろん、フェアリーみたいな可愛い容姿かを期待している。今度、イシルウェに聞いてみるとしよう。
山道は幅が広いわけでなく、アラヤ達の馬車がやっと通れる程度で、狭い曲がり道の際にはアースクラウドで道幅を増やして曲がらなければならなかった。
「道中がこんな感じだと、街とかは大丈夫かな?」
「門番の方が言ってましたが、モザンピアの街や村は基本的に地下街らしいです。道沿いにある横穴が入り口となり、巨大な地下街が広がっているらしいですよ?」
馬車の操縦以外に道路補正も行う為に、御者台にはアラヤの助手役でアヤコが同席していた。
「ここに住むドワーフ達は、デピッケルや他領地で見掛けたドワーフ達とは気性が違うと、ハウン達が言ってました」
「ガルムさんやソーリンみたいじゃないって事?」
「彼等は元々商人なので、一般的なドワーフとは言い難いですよ。知っている代表で言えば武器屋のゴードンさんでしょうか。街中のドワーフは、無口で頑固でこだわりが強く、プライドが高い性格という印象ですかね?」
「それが、ここだとどう違うんだろう?」
「モザンピアには教団支部も無いらしく、ハウン達も来た事は無いらしいので噂の域を出ないですが、余所者は身包みを剥いで裸にするらしいです」
「何それ…山賊じゃん…」
ガルムさん達からは想像もつかないね。まぁ、あくまでも噂だけど。
脳内マップのルートでは、コルトバンの街までの道中に、2つの村と1つの街の近くを通る事になる。
「街に立ち寄るのは、最後のコルトバンのみにしようか」
「それは構いませんけど、体温調節を持たない者や馬も居ますからね。ずっと外を進むのでしたら、標高が高い場所を通る際の対策を考えないといけませんよ?」
確かになぁ。いくら寒さに馬が強いと言っても限度があるし、酸素が薄い場所での長時間歩行も危険だろう。
「だとしたら、1日で進む時間を制限して、野営の回数を増やすべきかな?」
「そうですね。流石に体温調節もLV不足みたいで、少し肌寒く感じますからね」
技能持ちの自分達でこうなのだから、持っていない者からすれば生命の危険を感じているかもしれない。
後続組は体温調節持ちのハウンが御者を務めている。しかし、彼女以外は寒さに耐えている状態だ。
「クララ、後ろの馬車にホットブローの魔鉱石を持って行ってくれる?ハウンにはヒートアップの魔鉱石を布に巻いて使う様に言ってね」
「分かりました!」
直ぐにクララが届けに向かう。馬車内だけでも温風で気温を上げる為だ。ヒートアップの魔鉱石はカイロ代わりだね。
しばらくして、クララから念話から届いた。イシルウェが話したいらしい。
『イシルウェ、どうしたの?』
『すまない、これはエルフ仲間に聞いた話に過ぎないのだが、エルフとドワーフについての話を聞いて欲しくてね』
俺達の世界じゃエルフって、ドワーフ嫌いってイメージあるけど、この世界ではどうなんだろう?
『私達エルフは、生まれながらに多くの者が精霊を視認する事ができる。特に水・風・光の精霊と相性が良く、長寿の秘訣も精霊の力によるものと言えなくもない。一方のドワーフも精霊を視認できる様で、火・土・闇の精霊と相性が良いらしい。相反する精霊に好かれるだけあって、エルフとドワーフの相性も最悪なんだ』
やっぱり仲が悪いパターンだった。それにしても精霊かぁ、ガルムさんやソーリンも見えていたのかな?
『私の職業も、通常なら火・水・風属性魔法により天候を変えるのだが、私は魔法が使えなくてね。精霊に魔力を渡して力を借りているんだ』
『なるほど。魔法封じの手錠や足枷の鎖を切ったのは、精霊だったんだね?』
『ああ、その通りだよ。水と風の精霊に頼んで鎖を腐食させたんだ。まぁ、私の事は良いんだ。話を戻すが、その友人が言うには、ドワーフが地底や穴蔵を好むのは、その精霊の影響が強い。問題はその中でも地の精霊でね、影響を受けたドワーフ達は外に出る事を拒み、地底で暮らす事を良しとした。だが、地底では流石に食に限界がある。野菜・肉・魚・果物を多く得るには、やはり外に出る必要があったのだ。そこで彼等は考えた。極力地上に出ずに、街に買い物に行くにはどうすれば良いだろうかと』
『ま、まさか…』
『ああ。彼等は地底に道を作り、街の真下まで繋げたのだ。それも1つや2つの道ではなく、あらゆる街に道は繋がり、今も尚増えているらしい』
人間より人生短いのに、そのこだわりと労力は半端ないな。
『つまりイシルウェは、近くのドワーフの街か村に向かい、その地下通路を利用しようって言いたいんだね?』
『決めるのは君だ。私的には、ドワーフは嫌いなので遠慮したいのだが、チャコが寒さで凍えるのは避けたい。だから、外ルートでこのまま行くのなら、無理の無い範囲での進行を頼みたい』
『そうだね、地下通路があるなら見てみたいかな。でもまぁ、1番近いサトカランの街でも、着くのは明日の朝になりそうだから、今日1日は我慢してもらうかな。それに、夜はチャコに星空を見せるんだよね?』
『ああ、そうだな。それで構わない。意見を聞いてくれて感謝する』
『知らない情報はこちらこそ大歓迎だよ。それ以外でも、友人として沢山話してくれたら嬉しいし』
『ああ、私なんかの話で良ければ、また聞いてもらうとしよう』
イシルウェとの念話の内容をアヤコに話すと、彼女も地下通路の確認には賛成してくれた。もし、地下通路が無いと分かったら、その時は皆と馬に体温調節の技能を与奪してもらうとしよう。
それから2時間程進んだ辺りで、馬達の限界が来た。今日の移動は諦めて、早めの野営設置に移る。
元々道が狭いので、アースクラウドで土を集めて崖の上に広場を作る。そこに野営シェルターを設置したのだが、もしも山頂で雪崩れが起きた際には、間違いなく直撃だろうなと少し不安になるね。
今回はシェルター内に、焚き火の数を増やした。密閉状態に近いので、もちろん換気口の数も増やしてはある。それでも、外に比べたら段違いに温かい。
「それじゃあ、見せてもらおうかな?」
早めの夕食が終わると、アラヤ達はイシルウェと共に外に出た。空は曇っていて、少量の雪がパラパラと舞っている。
「チャコ、空を見てるんだよ?」
イシルウェはチャコ達を座らせると、両手を広げて天を仰ぐ。すると、彼の周りに微量の魔力が集まっているのが、魔導感知で分かった。と言っても本当に微かで、それが精霊だと説明されてもアラヤ達には見えはしない。
【敬愛なる風の大精霊エアリエルの眷族よ。その穏やかな内に秘める確かなる力を、天を覆いし雪雲を飛散させよ】
イシルウェがそう唱えると、彼の周りにあった微量の魔力達は、彼から離れて空高く上がって行く。その動きは意思があるようで、好き勝手に飛び回り上空の雲を分断して拡散させた。
「わ~っ!凄ーいっ!お星様キラキラだよーー‼︎」
文字通り、満天の星空に、チャコだけでなく皆も目を奪われた。
これはもはや魔法と呼んでもおかしくないと思うんだけどな。
ただ、彼のステータスを見る限りでは、魔法は会得していないのも事実だ。
イシルウェ
種族 エルフ 男 age 83
体力 411/411
戦闘力 202/202
耐久力 162/162
精神力 186/186
魔力 299/299
俊敏 220/220
魅力 73/100
運 52
職種 天候操者LV3
技能 精霊視認LV3 精霊言語LV2 気圧感知LV3 弓技LV3
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