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第23章 力のご利用は計画的にらしいですよ⁉︎
329話 技能と職種
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その光景は、とても気持ちが良いとは言えない。
自分の分身体である主様が、ボロボロの状態で足蹴にされているのだから。
「あの…」
だからといって、感情に任せて飛び掛かる訳にはいかないと、アラヤは理解していた。
自身の目の前にいる人物が予想通りだとすれば、次に足蹴にされるのは自分だと分かっているからだ。
「貴方は、…蒼月神フレイ様なのですか?」
アラヤの問いかけに、青年は軽く頷いた。
『ああ、そうだとも。我は紅月神フレイアの兄にして、技能の恩恵を与えし蒼月神フレイなり。平伏せよ』
その一言で、アラヤは見えない力で無理矢理に平伏させられた。
『ククク。ここは本来、勇者の資質を持つ者を招く場所。まさか其方から来てくれるとは思わなかったぞ?』
「…畏れながら、その者は私の家族でございます。解放して頂けませんか?」
僅かに上げた視線から、踏まれている主様が僅かに動くのが見えた。
死んではいない。だが念話も繋がらない。おそらく、全ての力を抑えられているのだろう。
『何故、一方的に其方の要求に我が応じる必要がある?』
分からない。何が目的なんだ?
そもそも、この場所は自身の実力を知る場所だったんじゃないのか?
『目的?フム…。敢えて必要だと申すなら…妹に勝つ為に、1番勝利に近い其方を消せるから…というのはどうだ?』
「……御冗談を。それはフレイア様との勝負の不正となりましょう」
冷静に考えているアラヤに対し、フレイは反応がつまらんとアラヤを抑えていた力を解除した。
『我の質問に全て答えよ。さすれば、無謀にも我に勝負を挑んで来たこの家族とやらも解放しよう』
「ありがとうございます」
おいおい、神相手に挑戦したのかよ⁉︎いくら実力を知れると言われたとはいえ、異変に気付かなかったのか?
『雑念は止めよ』
やはり思考が全て筒抜けのようだ。流石は神といったところか。
『其方は、我が恩恵である捕食吸収の技能を得た事で、皮肉にもフレイアの子の中で1番の成長株となった。フレイアの勝利条件は、選ばれた子(魔王)が職種の最高熟練度LV10になる事。対する我の勝利条件は、我が子(勇者)の技能が最高熟練度LV10になる事。正直、其方がここまで残れたのは我が恩恵の賜物であると思わぬか?』
「はい、正にその通りだと思います」
素直にそう思う。この技能があったからこそ、俺は生き残れたと理解している。
『我とフレイアは、子等を競わせる為に更なる条件を加えた。我が子等には、フレイアの恩恵たる職種を貶すべく、その職種に相応しく無ければ不快心を加えた。ただ、フレイアは我が恩恵である技能に、快楽心を加えた。ずっと気になっていたのだ。我が恩恵たる技能を得た時の快楽は、どういったものなのかを。違いはあるのか?』
「違いは…確かにあります。先ず、自ら修得した技能には快楽はありません。捕食吸収によって技能を得た場合には、旨みと快楽がありますが、数により強さが違います。特殊技能の弱肉強食を使い奪った時は、旨みは様々で得る快楽が捕食吸収よりも強いです。更に、相手が強い職種の場合は、旨みを感じる前に意識を失う程に快楽が強いです」
『ほう…。快楽にも段階を与えていたのか。やるな、フレイア。次の機会には我も何か考えねばな』
主様はまだ解放されない。まだ質問があるのか?正直、時間をあまり掛けたくもない。帰らない俺を心配して、以前の様にみんなまで来かねないから。
『急かずとも、この世界に時間という概念は無い。それよりも次の質問だ。其方は大精霊達を取り込む事で、半神人まで進化を成した。そうまでして其方の目指すものは何だ?』
「すみません、俺はたまたま大精霊様達と関わり、その意志に従っていただけです。そこに野望や思惑はありません。ただ、大精霊様達とこのまま仲良くありたいとは思いますけど…」
『…偽りは無いようだな。ウム、ただ仲良くか……加護を持ち、大精霊さえも使える立場になりつつあるというのに、力に溺れた今までの子等に無い考えだな。面白い』
フレイが片手を上げると、堰を切ったようにアゲノルが荒い息を吐き出した。
「ガハッ!ゴホッ、ゴホッ!」
どうやら、アゲノルを抑えつけられていた圧が解放されたらしい。あまり息ができてなかったのかも。
時間的に、窒息耐性をカオリから貰ってなかったら死んでたんじゃないか?
『言った筈だ。この世界に時間の概念は無いと。次の質問だ。技能と職種、優劣をつけるならどちらが優る?』
優劣を?職種の加護の効果といったら、1番にステータスだ。鍛えれば鍛えるだけ、職種に向いたステータスが上がる。鍛えれば鍛えるだけ上がるから、運以外は上限があるかも分からない。
一方の技能は、種類が無限にあり、その効果も様々なのが魅力だ。しかし、その殆どがステータスに依存している。
剣技では力と俊敏が影響するし、魔力量も無いのに、消費の高い上級魔法は使えないからだ。
「誠に僭越ながら、浅慮な俺の意見を申し上げますと、僅かに職種が優ると考えます」
『ほう。どちらも優劣付け難しと、つまらない答えを述べるかと思ったぞ?して、その理由は?』
「どちらも、本来なら無い世界と考えた時に、欲しいのはどちらかと問われれば、努力した分に成長がある職種の方が良いと考えました。技能は確かに素晴らしいです。魔法に限らず耐性や武技など、一つでもあれば強者となれるでしょう。しかし、得られる技能が現在の職種に影響を受ける様で無い場合、つまり望まぬ技能を得た場合には、宝の持ち腐れになるかもしれないからです」
手に入れる技能がランダムで、魔法なら先ず当たりだろうけど、ステータスの成長が無いなら使用すらできない可能性もある。耐性も、まぁ合う仕事を選び次第では役に立つだろう。
しかし武技類の技能は、体力、腕力、俊敏力が無ければ無理だ。
使用は簡単にできる。だが、技能任せによる使用では体が耐えきれず壊れるのが早いだろう。
【強さとはパラメータである】と、昔遊んだゲームで誰かが言っていた気がする。
「しかし、貰える技能が複数で、しかも自分で選べるなら無条件で技能を選びますけど」
よくある転生チートスタートなら、その後は優々快適な生活が送れるだろうからね。
『…そうか、納得した。約束通り家族を解放してやろう』
背中から足を退かされると、アゲノルは直ちにアラヤの下に転がり込んだ。
『最後の質問だ。我とフレイアの勝負、どちらが勝つと予想する?』
「……」
アラヤは冷や汗を流す。正直、そんな結果が俺なんかに予想できるわけない。
心が読まれているから忖度は意味が無い。現状での判断をするべきなのか?
どちらにせよ、負けると予想した神に嫌われそうだ。
「…正直分かりません。ですが、今の教団関係者に召喚を任せているうちは、決着は無いかもしれません」
『それはどういう意味だ?』
「今の召喚では、転移者に対して教団側の都合的思想を押しつけている。そこには、神の意志ではなく、教団の意志しかないからです。故に誘発的な争いが起きる。これでは、双月神様が望む勝負にならないかと思います」
『フハハハハッ!其方は面白いな!我々の勝負にその程度の事は影響せん。過去に既に試した事があるからな!だが、どちらも選ばずに問答を終わろうなどとは、少々考えが甘いのではないか?』
ヤバイ!結局反感を買った⁉︎
アラヤは主様の前に立ち、テレポートができないかを試みる。
だが当然のように行き先が見つからない。
『別に我を選ばないから怒るというそんな矮小な事はしない。ただの余興に過ぎん。其方自身が、この勝負を終わらせると豪語するかを見ただけだ』
「す、すみません、俺にはそんな度胸は…」
『まぁ良い。其方の人となりを知ることができた。先日の神威の件といい、フレイアが其方を気に掛けていたのでな。我は其方を知りたかったのだ』
「そうだったんですか…。あの1つ質問をしてもよろしいでしょうか?」
『良いだろう』
「創造神ヌル…様をご存知ですか?」
『ああ、知っている。ヌルは創造神でもあるが破壊神でもある。ヌルの眷属である無の大精霊ケイオスと子等が、其方達と争っている事は知っている。だが、我々創造神は干渉はしないからな?其方達の問題は其方達で解決せよ』
「はい、それは心得ています。ですがおかげ様で、虚無教団が掲げるヌル神が、確かに創造神として存在することが知れて良かったです」
『フム、では其方達を解放するとしよう』
フレイが玉座から立ち上がると、世界が急速に縮小されていく感覚が起きる。
世界ではなくて、自分達が縮小している事に気付いた時は、白の世界から追い出された後だった。
「ご主人様、主様、お帰りなさいませ!」
帰って来た2人に、クララが駆け寄って来る。結果的に、時間は数分しか経っていなかった。
無事に帰れて一安心だよ。クララが、ボコボコの主様を見て、俺が折檻したのではないかと涙目になっていたけどね。
アラヤ達が帰った後の白の世界で、フレイはもう1つの質問を忘れていたとため息をついた。
『まぁ、あの子の答えは決まっているだろうがな。悩む顔を見れなかったのは残念だ』
その質問は、職種LVを1下げる代わりに、全ての技能LVを1上げると言ったら、やるか?という質問。
無論、フレイアが激怒するだろうから実行はしないが、真剣に悩むアラヤを見たかったのは本心だ。
我が子(勇者)の様に、これといって突出した輝きを持っている子では無いのに、何故か興味を持ってしまった。
面白い子だなと、特別にこれからも観察することを決めたのだった。
自分の分身体である主様が、ボロボロの状態で足蹴にされているのだから。
「あの…」
だからといって、感情に任せて飛び掛かる訳にはいかないと、アラヤは理解していた。
自身の目の前にいる人物が予想通りだとすれば、次に足蹴にされるのは自分だと分かっているからだ。
「貴方は、…蒼月神フレイ様なのですか?」
アラヤの問いかけに、青年は軽く頷いた。
『ああ、そうだとも。我は紅月神フレイアの兄にして、技能の恩恵を与えし蒼月神フレイなり。平伏せよ』
その一言で、アラヤは見えない力で無理矢理に平伏させられた。
『ククク。ここは本来、勇者の資質を持つ者を招く場所。まさか其方から来てくれるとは思わなかったぞ?』
「…畏れながら、その者は私の家族でございます。解放して頂けませんか?」
僅かに上げた視線から、踏まれている主様が僅かに動くのが見えた。
死んではいない。だが念話も繋がらない。おそらく、全ての力を抑えられているのだろう。
『何故、一方的に其方の要求に我が応じる必要がある?』
分からない。何が目的なんだ?
そもそも、この場所は自身の実力を知る場所だったんじゃないのか?
『目的?フム…。敢えて必要だと申すなら…妹に勝つ為に、1番勝利に近い其方を消せるから…というのはどうだ?』
「……御冗談を。それはフレイア様との勝負の不正となりましょう」
冷静に考えているアラヤに対し、フレイは反応がつまらんとアラヤを抑えていた力を解除した。
『我の質問に全て答えよ。さすれば、無謀にも我に勝負を挑んで来たこの家族とやらも解放しよう』
「ありがとうございます」
おいおい、神相手に挑戦したのかよ⁉︎いくら実力を知れると言われたとはいえ、異変に気付かなかったのか?
『雑念は止めよ』
やはり思考が全て筒抜けのようだ。流石は神といったところか。
『其方は、我が恩恵である捕食吸収の技能を得た事で、皮肉にもフレイアの子の中で1番の成長株となった。フレイアの勝利条件は、選ばれた子(魔王)が職種の最高熟練度LV10になる事。対する我の勝利条件は、我が子(勇者)の技能が最高熟練度LV10になる事。正直、其方がここまで残れたのは我が恩恵の賜物であると思わぬか?』
「はい、正にその通りだと思います」
素直にそう思う。この技能があったからこそ、俺は生き残れたと理解している。
『我とフレイアは、子等を競わせる為に更なる条件を加えた。我が子等には、フレイアの恩恵たる職種を貶すべく、その職種に相応しく無ければ不快心を加えた。ただ、フレイアは我が恩恵である技能に、快楽心を加えた。ずっと気になっていたのだ。我が恩恵たる技能を得た時の快楽は、どういったものなのかを。違いはあるのか?』
「違いは…確かにあります。先ず、自ら修得した技能には快楽はありません。捕食吸収によって技能を得た場合には、旨みと快楽がありますが、数により強さが違います。特殊技能の弱肉強食を使い奪った時は、旨みは様々で得る快楽が捕食吸収よりも強いです。更に、相手が強い職種の場合は、旨みを感じる前に意識を失う程に快楽が強いです」
『ほう…。快楽にも段階を与えていたのか。やるな、フレイア。次の機会には我も何か考えねばな』
主様はまだ解放されない。まだ質問があるのか?正直、時間をあまり掛けたくもない。帰らない俺を心配して、以前の様にみんなまで来かねないから。
『急かずとも、この世界に時間という概念は無い。それよりも次の質問だ。其方は大精霊達を取り込む事で、半神人まで進化を成した。そうまでして其方の目指すものは何だ?』
「すみません、俺はたまたま大精霊様達と関わり、その意志に従っていただけです。そこに野望や思惑はありません。ただ、大精霊様達とこのまま仲良くありたいとは思いますけど…」
『…偽りは無いようだな。ウム、ただ仲良くか……加護を持ち、大精霊さえも使える立場になりつつあるというのに、力に溺れた今までの子等に無い考えだな。面白い』
フレイが片手を上げると、堰を切ったようにアゲノルが荒い息を吐き出した。
「ガハッ!ゴホッ、ゴホッ!」
どうやら、アゲノルを抑えつけられていた圧が解放されたらしい。あまり息ができてなかったのかも。
時間的に、窒息耐性をカオリから貰ってなかったら死んでたんじゃないか?
『言った筈だ。この世界に時間の概念は無いと。次の質問だ。技能と職種、優劣をつけるならどちらが優る?』
優劣を?職種の加護の効果といったら、1番にステータスだ。鍛えれば鍛えるだけ、職種に向いたステータスが上がる。鍛えれば鍛えるだけ上がるから、運以外は上限があるかも分からない。
一方の技能は、種類が無限にあり、その効果も様々なのが魅力だ。しかし、その殆どがステータスに依存している。
剣技では力と俊敏が影響するし、魔力量も無いのに、消費の高い上級魔法は使えないからだ。
「誠に僭越ながら、浅慮な俺の意見を申し上げますと、僅かに職種が優ると考えます」
『ほう。どちらも優劣付け難しと、つまらない答えを述べるかと思ったぞ?して、その理由は?』
「どちらも、本来なら無い世界と考えた時に、欲しいのはどちらかと問われれば、努力した分に成長がある職種の方が良いと考えました。技能は確かに素晴らしいです。魔法に限らず耐性や武技など、一つでもあれば強者となれるでしょう。しかし、得られる技能が現在の職種に影響を受ける様で無い場合、つまり望まぬ技能を得た場合には、宝の持ち腐れになるかもしれないからです」
手に入れる技能がランダムで、魔法なら先ず当たりだろうけど、ステータスの成長が無いなら使用すらできない可能性もある。耐性も、まぁ合う仕事を選び次第では役に立つだろう。
しかし武技類の技能は、体力、腕力、俊敏力が無ければ無理だ。
使用は簡単にできる。だが、技能任せによる使用では体が耐えきれず壊れるのが早いだろう。
【強さとはパラメータである】と、昔遊んだゲームで誰かが言っていた気がする。
「しかし、貰える技能が複数で、しかも自分で選べるなら無条件で技能を選びますけど」
よくある転生チートスタートなら、その後は優々快適な生活が送れるだろうからね。
『…そうか、納得した。約束通り家族を解放してやろう』
背中から足を退かされると、アゲノルは直ちにアラヤの下に転がり込んだ。
『最後の質問だ。我とフレイアの勝負、どちらが勝つと予想する?』
「……」
アラヤは冷や汗を流す。正直、そんな結果が俺なんかに予想できるわけない。
心が読まれているから忖度は意味が無い。現状での判断をするべきなのか?
どちらにせよ、負けると予想した神に嫌われそうだ。
「…正直分かりません。ですが、今の教団関係者に召喚を任せているうちは、決着は無いかもしれません」
『それはどういう意味だ?』
「今の召喚では、転移者に対して教団側の都合的思想を押しつけている。そこには、神の意志ではなく、教団の意志しかないからです。故に誘発的な争いが起きる。これでは、双月神様が望む勝負にならないかと思います」
『フハハハハッ!其方は面白いな!我々の勝負にその程度の事は影響せん。過去に既に試した事があるからな!だが、どちらも選ばずに問答を終わろうなどとは、少々考えが甘いのではないか?』
ヤバイ!結局反感を買った⁉︎
アラヤは主様の前に立ち、テレポートができないかを試みる。
だが当然のように行き先が見つからない。
『別に我を選ばないから怒るというそんな矮小な事はしない。ただの余興に過ぎん。其方自身が、この勝負を終わらせると豪語するかを見ただけだ』
「す、すみません、俺にはそんな度胸は…」
『まぁ良い。其方の人となりを知ることができた。先日の神威の件といい、フレイアが其方を気に掛けていたのでな。我は其方を知りたかったのだ』
「そうだったんですか…。あの1つ質問をしてもよろしいでしょうか?」
『良いだろう』
「創造神ヌル…様をご存知ですか?」
『ああ、知っている。ヌルは創造神でもあるが破壊神でもある。ヌルの眷属である無の大精霊ケイオスと子等が、其方達と争っている事は知っている。だが、我々創造神は干渉はしないからな?其方達の問題は其方達で解決せよ』
「はい、それは心得ています。ですがおかげ様で、虚無教団が掲げるヌル神が、確かに創造神として存在することが知れて良かったです」
『フム、では其方達を解放するとしよう』
フレイが玉座から立ち上がると、世界が急速に縮小されていく感覚が起きる。
世界ではなくて、自分達が縮小している事に気付いた時は、白の世界から追い出された後だった。
「ご主人様、主様、お帰りなさいませ!」
帰って来た2人に、クララが駆け寄って来る。結果的に、時間は数分しか経っていなかった。
無事に帰れて一安心だよ。クララが、ボコボコの主様を見て、俺が折檻したのではないかと涙目になっていたけどね。
アラヤ達が帰った後の白の世界で、フレイはもう1つの質問を忘れていたとため息をついた。
『まぁ、あの子の答えは決まっているだろうがな。悩む顔を見れなかったのは残念だ』
その質問は、職種LVを1下げる代わりに、全ての技能LVを1上げると言ったら、やるか?という質問。
無論、フレイアが激怒するだろうから実行はしないが、真剣に悩むアラヤを見たかったのは本心だ。
我が子(勇者)の様に、これといって突出した輝きを持っている子では無いのに、何故か興味を持ってしまった。
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