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第25章 喰う、それは生きる為ですよ⁉︎
369話 星
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『ドウヤラ、ココマデノ様ダナ?』
拘束したダクネラを前に、みんなは固まっていた。
今まで静観していた無の大精霊が、倒れて身動きが取れないダクネラの前に座ったからだ。
『モットマシナ戦イ方ガアッタダロウニ』
「無理を言うな。私が使える魔法は返される上に、この人数だぞ?だからといってゲートで逃げる気にもならなかったがな」
確かに、逃げようと思えばいつだって可能だった筈だ。もしくはゲートを俺達に使い、遠地に飛ばす逆の使い方もできただろう。
『デハ、長カッタオ前ノ信念モココデ終ワリカ?』
「…そうなるな。まぁ、中止不可能だと思っていた創造神ヌル様の召喚が止められた上に、時を同じくして我々のアジトに攻め入る豪胆な者達だ。他の手を考えても軽々しく止めに来ていたに違いない。…この結果が、私が成せる限界なのだろう」
諦めを見せ瞼を閉じるダクネラに、ケイオスのあべこべな目が哀しそうに見ている。
「あの、ケイオス様、今更彼を助けたいとか言いませんよね?」
少し不安に感じたニイヤが念を押すと、ケイオスは直ぐには答えなかった。
『…ソレハ無イ。ダクネラトノ盟約ハ、奴ガ主張スル浄化ヲ初メカラ終ワリマデヲ見届ケル事。コノ先ノ断罪ノ時マデ、私ハ見届ルダケダ』
だが、言葉とは裏腹に、ケイオスはその場から動こうとしない。
体を震わせ、苦悶の表情?になっている。
『ムゥ…ドウヤラ我ガ本心ハ違ウトイウ事カ…。ドウモ初メテノ感情故ニ戸惑ッテイル。此奴ヲ死ナセタクナイヨウダ』
「ケイオス様⁉︎」
場に一瞬で緊張が走る。相手は大精霊、先ず倒すこと自体が不可能だ。
絶対に戦うべき相手ではない。
『…ダクネラヲ、見逃ス事ハデキナイダロウカ?』
その頼みは、半分脅迫とも取れる様な圧を感じる。
辺りの空間の重力がやや無重力となり、瓦礫が浮き始めている。
「ケイオス様、彼は世界を混沌に落とし、世界そのものを破壊しようとした人物です。被害にあった人々が納得する落とし前をつけないと誰も安心できません。ケイオス様に、その者達を納得させる案がございますか?」
主様とアグリが前に出て、2人でダクネラに触れる。
どちらかが彼に触れている限りテレポートで飛ぶ事もできるし、いざとなれば人質ともなる。
『…納得スル案カ。思イ浮カバヌナ。ダクネラハ、ダクネラノ信念ヲ貫コウトシタニ過ギヌ。他ノ者ガ、納得スル基準ガ我ニハ分カラナイ』
彼が取った行動が、ケイオスには悪かは分からないらしい。
むしろ、大精霊は自身が司る属性に重きを置くから、ダクネラの浄化は善なる行動と映ったのかもしれない。
「…俺達としては、別に彼を生かしてもらっても構いません」
『何ダト?』
ケイオスは、まさかこちらが譲歩するとは思わなかった様で、驚きを見せる。
「ただ、それにはいくつも条件があります。先ず、彼が持つ禁呪魔導書を全て渡す事」
「君達も集めていたのか?ククク、確かに私が死なねば、亜空間収納内の魔導書は手に入らないからな」
そうなんだよね。禁呪魔導書が彼の下にある限り安心はできない。
「勘違いしないでもらいたいけど、使用するつもりは無いよ?大精霊達との約束で、処分するつもりだからさ」
火の大精霊達が言うには、ある必要の無い遺産だからね。
『他ノ条件ハ何ダ?』
「できれば、この世界ではなく異世界に、もしくは他の星に彼を転移させて下さい。私達を異世界転移させる事ができたなら、可能なのではないですか?」
「異世界人召喚の魔法は、代々の教団教皇が200年間毎日欠かさず同じ術式をする事で可能なものだ。時間と労力を飛ばしてできるものでは無い。しかも、呼ぶ事は可能でも送る事はできない」
ああ、という事はやっぱり、俺達は前世界には帰れないんだな。
今更だけど、ちょっと残念だな。
『違ウ星トハ何ダ?』
「ああ、我々の居た前世界では、今居るこの世界が1つの星であって、夜空に輝く星にも同じ様な世界があったんです。まぁ、分かり易く言うと、空に浮かぶ紅月と蒼月。あれも星ですね。創造神様達は幾つも星を創り、その1つ1つに世界があるって事です」
この世界の夜にも、星は満天に溢れていた。それを見る限り、この世界にも必ず生命体がある星がある筈だ。
「この世界の宇宙にも、生命体がある星がある筈。私達の世界では、宇宙へと出て他の星への移住を考える計画も実際にあったんですよ」
『ドチラニセヨ、我ニハソノ力ハ無イ。我ハ、コノ世界ダケヲ任サレテイタニ過ギナイノダナ…』
自分が居た世界が全てではなかった事に、ダクネラは興味を抱き、ケイオスは落ち込んでいる。
「創造神様にお願いしてみては?神様達は私達を常に見ています。案外、聞き入れて貰えるかもしれませんよ?」
『…試シテミル価値ハアル…カ』
「その願いが叶うまでは、すみませんが軟禁させて頂きます。あと、私達にもケイオス様の加護を頂きたいです」
『…ヨカロウ』
加護を求めたのは、ただ欲しかったわけじゃない。
加護下にある者に対して、大精霊達は危害を与えることはしないからだ。
「まさか、本気で私を許すと言うのか?」
ダクネラはまだ半信半疑の様だ。まぁ、無理もない。
ニイヤ達も、彼が如何に危険な人物かは分かっているつもりだ。
「…許す訳じゃないよ?言うなれば島流しの刑さ。この世界では死んだ事にしないと、誰も納得しないからね」
甘い。甘過ぎると思います。そんなみんなの気持ちが背後からヒシヒシと伝わる。
こんな時、やっぱり本体が居ないと困るな。だけど、もし彼を殺しとしたらケイオスは荒れるだろう。
そうなれば精霊大戦争が勃発し、世界はまた崩壊の危機に陥いるに違いない。
「うむ、敗者は大人しく従うとしよう」
ダクネラは、亜空間収納内の全てを取り出した。
その品数は思っていたより少なく、主に魔導書と戦利品だった。
「これは、かつての魔王や勇者の末裔の1部だ。厄災の悪魔召喚に使えるやもと思い集めていたが、効果は無かった。だが、思い出があり残していた」
「ああ、戦利品は返すよ。持っていれば良い」
正直、全く欲しくない。やっぱりヤバイ奴だな。大体、非常食にしても見た目悪いし、少な過ぎるよね?
「ねぇ、禁呪魔導書はこれで全部?」
魔導書を確認していたカオリが、難しい顔をしている。
「無属性の禁呪【始まりの虚無】、闇属性の禁呪【不滅の黒】、光属性の禁呪【奇跡の白】の3つの禁呪魔導書はあったけど、土属性の禁呪【躍動の藤黄】が無いわ」
「…さぁな。私が持つのはそれが全てだ。むしろ、君達が残りを全て持っているのだろう?」
ダクネラの表情からは、嘘かは分からない。まさか、誰かに預けていたか?
「とにかく、一度寝てもらいます」
カプリと、アグリがダクネラの肩にスリープバイトで噛みつき寝かすと、ノアの【生命の檻】へと彼を収納した。
「ではケイオス様、私達への無属性の加護と、創造神様達へ別星へのダクネラ移送の嘆願をお願いしますね?」
『アア、約束ハ果タソウ』
ケイオスがニイヤの頭を軽く触ると、主様、アー君、ノア、アグリにも加護が備わったことを感じた。
『デハ、ソチラモ事態ノ収束ハ任セタゾ?』
ケイオスはそう言って、その場から姿を消した。
それと同時に、浮いていた瓦礫は地面に落ち、ようやく戦いが本当に終わったと、みんなは胸を撫で下ろすのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「おお、無属性の加護もゲットか。やるね、みんな」
ロボット製作所に潜入していたアラヤは、4型ロボットの残骸に腰を下ろして休んでいた。
「思っていた以上に苦戦したな」
『身重な割に俊敏で魔法もダメージ少ないし、本来なら対魔王や対勇者用のロボットなのかもね~?』
風の中位精霊と闇の中位精霊の魔法攻撃をものともしない大型ロボット4型は、高い防御力と攻撃力を持っていて、チップソーの腕はアダマンタイト壁をも簡単に切り裂いた。
その攻撃力を利用して、他のロボット達を盾にして逃げ回り、2体の同士討ちで倒したのだった。
「嫌がらせも済んだ事だし、そろそろ帰るかな」
ロボット製作に重要そうな場所は破壊したし、出入り口の分厚い扉も歪ませて開かないようにした。
『上階にアラガキらしい反応が近付いているわよ?いい加減、帰りなさいよ』
管制室からサポートしていたサナエも、ウンザリしたように言う。
アヤコは別件で忙しくなり、ニイヤ達の班とこちらのサポートで疲れたらしい。
「分かった、今から帰る」
アラヤは満足した笑みを浮かべ、契約精霊達と共に月の庭へとテレポートで帰還するのだった。
拘束したダクネラを前に、みんなは固まっていた。
今まで静観していた無の大精霊が、倒れて身動きが取れないダクネラの前に座ったからだ。
『モットマシナ戦イ方ガアッタダロウニ』
「無理を言うな。私が使える魔法は返される上に、この人数だぞ?だからといってゲートで逃げる気にもならなかったがな」
確かに、逃げようと思えばいつだって可能だった筈だ。もしくはゲートを俺達に使い、遠地に飛ばす逆の使い方もできただろう。
『デハ、長カッタオ前ノ信念モココデ終ワリカ?』
「…そうなるな。まぁ、中止不可能だと思っていた創造神ヌル様の召喚が止められた上に、時を同じくして我々のアジトに攻め入る豪胆な者達だ。他の手を考えても軽々しく止めに来ていたに違いない。…この結果が、私が成せる限界なのだろう」
諦めを見せ瞼を閉じるダクネラに、ケイオスのあべこべな目が哀しそうに見ている。
「あの、ケイオス様、今更彼を助けたいとか言いませんよね?」
少し不安に感じたニイヤが念を押すと、ケイオスは直ぐには答えなかった。
『…ソレハ無イ。ダクネラトノ盟約ハ、奴ガ主張スル浄化ヲ初メカラ終ワリマデヲ見届ケル事。コノ先ノ断罪ノ時マデ、私ハ見届ルダケダ』
だが、言葉とは裏腹に、ケイオスはその場から動こうとしない。
体を震わせ、苦悶の表情?になっている。
『ムゥ…ドウヤラ我ガ本心ハ違ウトイウ事カ…。ドウモ初メテノ感情故ニ戸惑ッテイル。此奴ヲ死ナセタクナイヨウダ』
「ケイオス様⁉︎」
場に一瞬で緊張が走る。相手は大精霊、先ず倒すこと自体が不可能だ。
絶対に戦うべき相手ではない。
『…ダクネラヲ、見逃ス事ハデキナイダロウカ?』
その頼みは、半分脅迫とも取れる様な圧を感じる。
辺りの空間の重力がやや無重力となり、瓦礫が浮き始めている。
「ケイオス様、彼は世界を混沌に落とし、世界そのものを破壊しようとした人物です。被害にあった人々が納得する落とし前をつけないと誰も安心できません。ケイオス様に、その者達を納得させる案がございますか?」
主様とアグリが前に出て、2人でダクネラに触れる。
どちらかが彼に触れている限りテレポートで飛ぶ事もできるし、いざとなれば人質ともなる。
『…納得スル案カ。思イ浮カバヌナ。ダクネラハ、ダクネラノ信念ヲ貫コウトシタニ過ギヌ。他ノ者ガ、納得スル基準ガ我ニハ分カラナイ』
彼が取った行動が、ケイオスには悪かは分からないらしい。
むしろ、大精霊は自身が司る属性に重きを置くから、ダクネラの浄化は善なる行動と映ったのかもしれない。
「…俺達としては、別に彼を生かしてもらっても構いません」
『何ダト?』
ケイオスは、まさかこちらが譲歩するとは思わなかった様で、驚きを見せる。
「ただ、それにはいくつも条件があります。先ず、彼が持つ禁呪魔導書を全て渡す事」
「君達も集めていたのか?ククク、確かに私が死なねば、亜空間収納内の魔導書は手に入らないからな」
そうなんだよね。禁呪魔導書が彼の下にある限り安心はできない。
「勘違いしないでもらいたいけど、使用するつもりは無いよ?大精霊達との約束で、処分するつもりだからさ」
火の大精霊達が言うには、ある必要の無い遺産だからね。
『他ノ条件ハ何ダ?』
「できれば、この世界ではなく異世界に、もしくは他の星に彼を転移させて下さい。私達を異世界転移させる事ができたなら、可能なのではないですか?」
「異世界人召喚の魔法は、代々の教団教皇が200年間毎日欠かさず同じ術式をする事で可能なものだ。時間と労力を飛ばしてできるものでは無い。しかも、呼ぶ事は可能でも送る事はできない」
ああ、という事はやっぱり、俺達は前世界には帰れないんだな。
今更だけど、ちょっと残念だな。
『違ウ星トハ何ダ?』
「ああ、我々の居た前世界では、今居るこの世界が1つの星であって、夜空に輝く星にも同じ様な世界があったんです。まぁ、分かり易く言うと、空に浮かぶ紅月と蒼月。あれも星ですね。創造神様達は幾つも星を創り、その1つ1つに世界があるって事です」
この世界の夜にも、星は満天に溢れていた。それを見る限り、この世界にも必ず生命体がある星がある筈だ。
「この世界の宇宙にも、生命体がある星がある筈。私達の世界では、宇宙へと出て他の星への移住を考える計画も実際にあったんですよ」
『ドチラニセヨ、我ニハソノ力ハ無イ。我ハ、コノ世界ダケヲ任サレテイタニ過ギナイノダナ…』
自分が居た世界が全てではなかった事に、ダクネラは興味を抱き、ケイオスは落ち込んでいる。
「創造神様にお願いしてみては?神様達は私達を常に見ています。案外、聞き入れて貰えるかもしれませんよ?」
『…試シテミル価値ハアル…カ』
「その願いが叶うまでは、すみませんが軟禁させて頂きます。あと、私達にもケイオス様の加護を頂きたいです」
『…ヨカロウ』
加護を求めたのは、ただ欲しかったわけじゃない。
加護下にある者に対して、大精霊達は危害を与えることはしないからだ。
「まさか、本気で私を許すと言うのか?」
ダクネラはまだ半信半疑の様だ。まぁ、無理もない。
ニイヤ達も、彼が如何に危険な人物かは分かっているつもりだ。
「…許す訳じゃないよ?言うなれば島流しの刑さ。この世界では死んだ事にしないと、誰も納得しないからね」
甘い。甘過ぎると思います。そんなみんなの気持ちが背後からヒシヒシと伝わる。
こんな時、やっぱり本体が居ないと困るな。だけど、もし彼を殺しとしたらケイオスは荒れるだろう。
そうなれば精霊大戦争が勃発し、世界はまた崩壊の危機に陥いるに違いない。
「うむ、敗者は大人しく従うとしよう」
ダクネラは、亜空間収納内の全てを取り出した。
その品数は思っていたより少なく、主に魔導書と戦利品だった。
「これは、かつての魔王や勇者の末裔の1部だ。厄災の悪魔召喚に使えるやもと思い集めていたが、効果は無かった。だが、思い出があり残していた」
「ああ、戦利品は返すよ。持っていれば良い」
正直、全く欲しくない。やっぱりヤバイ奴だな。大体、非常食にしても見た目悪いし、少な過ぎるよね?
「ねぇ、禁呪魔導書はこれで全部?」
魔導書を確認していたカオリが、難しい顔をしている。
「無属性の禁呪【始まりの虚無】、闇属性の禁呪【不滅の黒】、光属性の禁呪【奇跡の白】の3つの禁呪魔導書はあったけど、土属性の禁呪【躍動の藤黄】が無いわ」
「…さぁな。私が持つのはそれが全てだ。むしろ、君達が残りを全て持っているのだろう?」
ダクネラの表情からは、嘘かは分からない。まさか、誰かに預けていたか?
「とにかく、一度寝てもらいます」
カプリと、アグリがダクネラの肩にスリープバイトで噛みつき寝かすと、ノアの【生命の檻】へと彼を収納した。
「ではケイオス様、私達への無属性の加護と、創造神様達へ別星へのダクネラ移送の嘆願をお願いしますね?」
『アア、約束ハ果タソウ』
ケイオスがニイヤの頭を軽く触ると、主様、アー君、ノア、アグリにも加護が備わったことを感じた。
『デハ、ソチラモ事態ノ収束ハ任セタゾ?』
ケイオスはそう言って、その場から姿を消した。
それと同時に、浮いていた瓦礫は地面に落ち、ようやく戦いが本当に終わったと、みんなは胸を撫で下ろすのだった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「おお、無属性の加護もゲットか。やるね、みんな」
ロボット製作所に潜入していたアラヤは、4型ロボットの残骸に腰を下ろして休んでいた。
「思っていた以上に苦戦したな」
『身重な割に俊敏で魔法もダメージ少ないし、本来なら対魔王や対勇者用のロボットなのかもね~?』
風の中位精霊と闇の中位精霊の魔法攻撃をものともしない大型ロボット4型は、高い防御力と攻撃力を持っていて、チップソーの腕はアダマンタイト壁をも簡単に切り裂いた。
その攻撃力を利用して、他のロボット達を盾にして逃げ回り、2体の同士討ちで倒したのだった。
「嫌がらせも済んだ事だし、そろそろ帰るかな」
ロボット製作に重要そうな場所は破壊したし、出入り口の分厚い扉も歪ませて開かないようにした。
『上階にアラガキらしい反応が近付いているわよ?いい加減、帰りなさいよ』
管制室からサポートしていたサナエも、ウンザリしたように言う。
アヤコは別件で忙しくなり、ニイヤ達の班とこちらのサポートで疲れたらしい。
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