ナニカがタリナイ

葉゚二🌙👤

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誕生日

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次の日、梢と俺の誕生日。
父母もパーティーの準備をしていた。
本当は2人で過ごすつもりが、おつかいを梢に頼まれた。
梢の言うことだから買いに行った。

少し離れた所で悩みに悩んだ上選んだショートケーキ。家族みんなで食べて祝おうと思った。
それで梢が元気になるのなら、俺は満足だ。

「梢!誕生日おめ……」

俺は梢にケーキを買って来てと言われて俺はわざわざ美味しいところを調べ、そのケーキ屋へ行って2人の好きなショートケーキを買って俺の部屋へ戻った。

「……!」

箱を地面に落とす。

使われたのは薬物の臭いと縄と椅子

「梢!梢……!!」

俺の大きな声は珍しく両親が駆けつけた。

「影!どうし……」

母親が上がると母親の叫び声。
そして父親に

「アナタ!警察と救急車!」

影は近くにあった紙に触れた。
そこには

『影愛してるよ。弱いお兄ちゃんでごめんね。』

と書いてあった。俺はポケットに紙をしまった
結局梢はその日死んだ。
誕生日に起きた事件。
警察はもちろん俺に聞いてきた。

「影くん。お兄ちゃんに何があったかわかる?」

「……分かりません」

俺は嘘をついた。
知っているけど言えなかった。
結局兄は自殺と警察に言われた
けど、俺はスグリが殺したと思っている。
だから、復讐の為に俺は決行した。
それはサークル仲間で

「梢!」

死んだとは言わず、俺は梢になって、スグリに近付いた。
そして、スグリをとある場所へ連れてった。
それは、

「わぁ、ゼロ様!この方がスグリさん?」

密室だ。

「そうだよ。」

そう言うと俺は黒い手袋をしスグリを早速押し倒す

「チューベローズが待ってるから、早くしてね。」

「わかってる。」

そして、注射器を持つ。
それは薬物。

溶かして、普段俺が自分の体内に入れる量より多めだ。
腕に注入しては他の仲間が押さえつける。

「おい、スバル!やって良いぞ」

俺はこの集まりのボスでもあり、皆指示に従った。

「し、梢!これは……」

「こいつには優しくしなくて良いからな。」

俺は服をナイフで裂く。
肌にたまに掠れ、そこから軽く赤く染まり、血が出ている。

「いだ……ぁ゛!!」

スバルは俺よりガタイがあり、ドMだが、挿入はする。
入念に計画したものは、
順調だった。
ちゃんとゴムもあり、みんなゴムを使用した。
しばらく痛さが続いた。
スグリは痛そうに声を上げ、
皆は薬物を入れた。
使ったあとは溶かしたものを入れ、なるべく1本の注射器で済ました。
痛さは後々和らぎ、薬も要らなくなってきた。
そうしていくうちにスグリは抱きついてチューベローズとの時間を忘れて腰を振った。
そして、俺は途中でやめて、聞いた

「スグリ、梢だと思ってる?俺のこと」

と言うが、反応がなかった。

「……ほら、目覚ませ。変態」

頬をペチペチと叩く。
手袋越しはあまり痛くないのか、あまり反応を見せない。

「梢……」

スグリは確かにそう言った。俺を梢と思っている。

「なあ、スグリ。あんたの恋人のせいで俺の兄貴……梢は死んだ」

「いや。そもそもお前は梢じゃなくて俺ら兄弟を狙った」

梢を幸せにしてやれなかった。
そしたら今頃こんな辛い目に合ってないだろう。
俺は

「今度はあんたが死ね」

俺はチューベローズの顔を知らない
その分、スグリへ行く。
俺は変態かつ梢を苦しめた罰かつ
恋人として最低な男

鋭利な刃物で何度も刺す。
そして最後に男は

「しょ……う。ごめ……」

と途切れ途切れだが謝った。

「俺は梢じゃない。」

梢の偽物だ。
ただ似た者。
俺はこの日初めて









殺人を行った。




強姦して薬物注入して、メッタ刺しした上、最後に心臓付近を狙った。

「片付けろ。」

そして、皆で片付けを行った。
指紋もないように手袋をして、
俺は服を着替えて、その日の私服を次の日燃やして捨てた。

息絶えた男を目の前に悲しみも無かったしむしろ清々しい。

目の前は既に兄の事ばかりで、
兄は絶対喜んでくれると思っている。
だって俺が梢だから。
喜んでくれるに決まっている。
だってすごく今嬉しい。
元凶を。兄に色を染めた男が悪い。

あの男は、
影にも手を出しかけたことも何度もあり、
汚いあそこ勃たせて、夜に家で兄とエッチして
あの時の兄の声は今までに聞いたことがない位に色っぽい声してた。
これがあの俺の兄なんだなって
何故か重ねたくなかった。
親がいない時こっそりやる激しい行為を俺は聴いていた。

梢が居ない時は俺の部屋で

『影くん、俺とも仲良くしよう』

「嫌です。」

スグリはすぐ俺に引っ付いた。
俺は1度聞いたことがある。

「スグリはなんで、兄貴を選んだの?」

『可愛いから。人気な子だし。話したら好きなってさ……影くんの事も俺凄く大好きだよ』

なんて言うと、

『抵抗する顔も嫌がる顔も全部全部全部、あぁ……影くん本当に俺を苦しめるのが好きだね』

「は?あんた何言って……」

『影くん見てるとさ影くんの初めて奪いたくて仕方ないんだよね。抵抗する所もっと見せてよ』

そう言うとスグリの強い力で押し倒された。
抵抗したくても身動き出来なくて
スグリの股間が俺の太ももに当たった
勃起してた

「変態野郎!!……絶対兄貴に言いつける!お前はクズって絶対に!!」

俺は別れさせる事でいっぱいだった
こいつの本性は俺の前だけ出した。
ムカつく
この男絶対殺してやる
と思った。

ただ俺だって怖かったことくらいある。

「ん゛~!!!!」

大きな声出しても助けは来ず、俺は暴れた。
前にはスグリが居て、俺が寝てる隙に目隠し拘束したんだろう。
こんなことされて、まだあいつとセックスしたことが無いのがむしろすごいと思う。
まぁ……
あいつの趣味はどうかしてて、兄はなんでこんな奴が好きなのか不思議なった。
だから1度2人きりの時に聞こうと思った
が、あいつが邪魔した。

「なぁ、兄貴。なんでスグリが好……」

『影くん~!』

可愛い顔して俺を後ろから抱きしめる。
なんでこのタイミングを狙って来るんだこの男は

「あはは、スグリ。影に最近くっつきすぎ」

そして、
一度兄貴に見つかった時、俺は何故か
声が出なかった

「た、た……」

たすけて
その4文字だけなはずなのに数秒なのに出ない。

「スグリ!影がなにかしたのか?」

『実はさ……』

違う
違う

『抱きしめたら暴れてさ。前はそんななかったじゃん?』

「どうしたんだよ影。」

違う
違う

「あ……」

なんでだろう。
大好きな人の前なのに
邪魔がいる。
兄貴、助けて
ただそれだけじゃん。
俺はその頃は真面目だった上話せる力が無かった為言えなかったのかと。

ヤリパのメンバーなる前は
そいつらと戯れ始めたのはたまたまこの後だった。

『影、お前ってガリ勉みたいな顔してるけどさ。素質あるくね?』

「なんの事?」

『セックス。』

「そんな事ないよ」

ちょっとずつ慣れた
そして、スグリのことを愚痴った

『うわ、まじそんな奴いんの?気持ち悪っ……影、大丈夫なのか?』

「……大丈夫じゃないかも」

あははと軽く笑うもそんなヤワなもんじゃない
まあでもその男と出会ってからスグリに対して抵抗もしっかりでき、兄にも打ち明けた
が、そんなわけないだろと顔をしていたが、あの時の俺の乱れようから、スグリと喧嘩したのだろう。

「俺は良いけど、影は駄目だ。影にした分を俺にしてくれ」

離れろではなく俺の分を背負った
スグリの性癖に既に梢は離れてしまったんだろう。
だから、梢から離れてる時にチューベローズに取られているのでは?と思う








だから、俺は施設に入ったのはきっと薬物より殺人じゃないかなと思う。
でもまさかこの施設に兄の次に入れるとは思わなかった。
リンドウもいたといったが、リンドウは
いま思えば、良い奴だった。
みんな俺はスグリと重ねていたんだと思う。
スグリじゃないのは知っているが、何故か教官と言うところからそうかなと思い、拒否した。
寧ろ彼だけは俺の大好きな男。
梢と似た性格をした男だ。
だからか




「梢、梢……ごめん。ごめんよ」

リンドウに俺は何故か謝った

「結局スグリが殺したんじゃなくて俺だ。俺が殺したんだ。梢もスグリも」

「0……違う。梢はきっとお前のせいで死んで無い。」

あの手紙は、きっとラブレターだったのだろう。
これがきっと……

「スグリだ。スグリが悪い。お前は梢とお前の為にしたんだ。」

ただ、

「殺しはよくない。」

分かっている。殺しは良くないのは俺だってわかってるはず

「怖かったな。お前も……梢も。」

怖かった。
いつ俺が俺じゃなくなるのか。
梢が崩れるのか毎日怖かった

「俺はもう梢じゃない。偽物だ。殺人犯だ」

「知っている。お前はお前だ」

間違っていた。
大好きだから守ってきた約束
これは、もうやめよう。
一緒に死ぬこと。
これからは、梢を悲しませないことを。

「リンドウ、やっぱりお前は……」

梢だな
いや、もう違う

「いや、これがお前の優しい性格なんだな。乱暴な所あったけど、中身良いやつじゃん」

目の前の男の印象を変えよう。
彼は信用できる人間ってことを

もう、ひとりにしないで欲しい

これが俺の本当に最後の願いだ。
ずっとこれからもずっと
アイツらとは違う道をいきたい。
一生じゃなくても良い。
友達で良い。
もう置いていかないで欲しい。
あいつの為にではなく
俺の為に
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