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1章 鍛冶屋の加治屋
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しおりを挟む加治屋「例えここで修行をしたとしても、今のお前だとすぐ死んで終わりだ。
だから普通に修行した方が良いと言っている。わかるか?」
冒険者「・・・・・・・・・。」
加治屋「わかったんならそのダガー、上手く使いこなせる様になるんだな。話はそれからだ。」
冒険者「あぁ・・・わかったよ。邪魔・・・したな・・・。」
そう言って冒険者はヨロヨロになりながら鍛冶屋の裏口から店の中へ入り、外へ出ていった。
そして裏庭には加治屋だけとなると・・・。
加治屋「・・・ふぅ・・・すまんな、面倒な事を頼んで。もしかして・・・寝てたか?」
加治屋が門の方へねぎらう様な言葉をかけると。
???「いや、丁度寝起きだったがな・・・。それにしても・・・、お前もお節介が過ぎるな。あんな初心者、
幾ら鍛えても無駄であろう?」
その声は裏庭全体に響くように聞こえ、その声に反応してか、木々は緩やかに揺れていた。
加治屋「まぁ、少なくともあいつは両手でうつ伏せになる事までは防いでいた。根性はあるよ。
勿論それだけでやっていけるとは限らないけどな。」
???「・・・私としては、何も起きなければ良いだけだ。ましてや魔王が倒されたとなると、
こちらも穏やかに暮らせないからな。何事も起きない事が一番いい。」
加治屋「何だ・・・どうした?お前魔王より強いんだろ?そこは自信を持てよ。返り討ちなんて簡単だろ?」
???「いや・・・、それがそうも行かないだろう。未だに魔王が倒されない事、どうしてだと思う?
それは・・・魔王自信も強くなっている・・・。つまり世代交代が活発なのかもしれんな・・・。」
加治屋「それがどう悪いんだ?活発なのは良い事だろ?」
???「それは自ずと魔王軍自体も強くなると言うことだ。そしてもし、
それを倒す冒険者が現れたとすれば・・・。力の差がどこまであるのか・・・。」
加治屋「その時はその時だ。魔王が倒されて門が開いた時は、俺が匿ってやるよ。」
???「デカく出たな?だが、お前に頼るほど私達は柔じゃない。まぁ、お前は店の事でも心配していろ。
もしかしたら、店が邪魔で取り壊されるかもしれないぞ?」
加治屋「それは困る。・・・なら俺はそいつらを返り討ちにするか。」
加治屋の鍛冶屋
そこは初心者の冒険者がよく利用する店、つまり初心者御用達の鍛冶屋。
だがその裏には裏ダンジョンに入り口が存在していた。
この物語は、鍛冶屋の加治屋、裏ダンジョンの主、そして周囲の人間達の、一癖も二癖もある物語である。
1章 鍛冶屋の加治屋 終
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