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4章 鍛冶屋とパーティー
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冒険家「おうぃ・・・喜べ!俺達を助けてくれるってさ!」
冒険家は嬉しさの余り店の扉を開けながら、大声で仲間に向って呼び掛けていた。
加治屋「おいおい・・・大げさだろ・・・。」
加治屋は外へ出た冒険家を追う様に店の外へ出ると。
格闘家「でもよ・・・鍛冶屋だろ?戦闘に特化してない職業の人間より俺達が劣るってのかよ?」
魔術師「それはしょうがないですよ・・・。僕達だけでは到底立ち向かえないんですから。
数は多い方が良いですよ・・・。」
冒険家から直前に説明を受けていた加治屋は、外にいた仲間であろう2人の若者のいで立ちで、
大体の職業を理解していた。
加治屋「・・・・・・・・・。まぁ、バランスは取れてるのかもな・・・。」
加治屋は3人に聞こえるか聞こえないか位の声で呟いた。
冒険家「おいお前等。これから一旦町に戻るぞ。」
格闘家「何でだよ?これからあの森に行くんじゃないのか?さっさと向かおうぜ!」
冒険家「いや、この人が確認したい事があるって言っててな。俺もそれに従おうと思う。
現状俺達だけではどうする事も出来ないんだ。悔しいがな・・・。」
魔術師「珍しいですね・・・。あなたが人の指示に従うなんて。」
冒険家「もう俺はここで足踏みしてられない・・・!あいつに何度挑戦しても倒せなかった。
だったらもう・・・プライドを捨てて強い人に頼むしか無いだろ!?俺達には後が無いんだ!」
仲間からの何気ない指摘に冒険家は声を荒げて反論していた。それだけ切羽詰まっていたのであろう・・・。
加治屋「おいおい、そこまで怒らなくても良いだろ?それに誰かに助けを求める事は恥じゃない。
今の己の力不足を認め、助力を得る事は今後の人生に大いに役に立つ。」
格闘家「・・・流石だな。見た目からこう・・・何だ・・・年を重ねているだけあるな?」
加治屋「・・・一言余計だ。」
そうして加治屋を含めた4人は一度町に戻り、始まりの町のギルドへ向う事にした。
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