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4章 鍛冶屋とパーティー
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しおりを挟む加治屋『お前の職業の冒険家は言わば万能型。ある程度の色んな種類の装備なら、
基本的な訓練次第で使いこなせる事が出来る。
だが、今回のメインは格闘家だ、接近戦向きの剣や槍では格闘家の動きを制限させる上に邪魔になってしまう。
だから格闘家の行動範囲を広げる為に、お前には魔術師と同じ遠距離の装備でやってもらう。』
冒険家「あいつ(格闘家)が回復に向ったら俺の出番・・・。ここまでは予定通り・・・。
急ごしらえで習った弓だが、上手く出来るか・・・?・・・いや・・・やるんだ!」
加治屋『流石にダメージを与えろとは言わない。ただゴーレムには状態異常の類に耐性がほとんど無いんだ。
だから状態異常であいつの動きを少しでも鈍らせる。回復に向かった格闘家の援護の為にも、
後々効いてくる攻撃を喰らわせてやれ!』
冒険家「この矢・・・、駆け出しの俺には結構割高だったんだよな・・・。」
その矢には麻痺効果が付与されており、当たりさえすれば一時的にでも動きを鈍らせる事が出来る効果がある。
そして更にそれがその魔物の関節などの弱点へ当たれば、永続的に鈍らせる事が出来る。
冒険家「ここからだとまだ当てられそうにないな・・・。もう少しこっちに来ないかな・・・。」
冒険家は弓に矢を番え引き絞り、再び格闘家に狙いを定め追って来ているゴーレムを、
狙いを定めていたが、確実に弱点を突きたいのか、矢を放つことを躊躇っていた。
格闘家「・・・何やってんだあいつ(冒険家)は?!まだ打たないのか?もう近くまで来てんだぞ!?」
魔術師「ゴーレムの弱点を狙っているんでしょう。あの矢も高値でそんなにある訳じゃないですから・・・。」
そう言いながら魔術師は疲弊している格闘家に回復魔法をかけていた。
だが完全な回復にはまだ時間が掛かる様であった。
格闘家「・・・あいつドケチだからな・・・。まぁ、そんな時だからこそあいつの集中力は増すんだがな・・・。
でもまぁ・・・、そんな時に外すのもあいつらしい・・・。それじゃあダメじゃねぇか!」
冒険家「・・・そろそろか・・・。焦るなよぉ・・・俺なら出来る!俺ならできる俺ならできる!出来る!
あいつを倒して・・・仲間と一緒にこの森を抜けるんだ!もういい加減邪魔するんじゃねぇよ!!!!」
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