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4章 鍛冶屋とパーティー

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格闘家「よぉし・・・、体力も回復した!!ここで決めるつもりで・・・一気に攻めるぞ!」


己自身に気合いを入れ直した格闘家は、動きを止めたゴーレムに再び向かって駆けだして行った。


魔術師「さぁ・・・僕達も援護に回りますよ!今度は外さないで下さいよ?」


何かを察した魔術師は、冒険家に向って鼓舞していた。


冒険家「あぁ・・・任せろ!今度は外さねぇ!絶対にだ・・・!」


加治屋『冒険家が麻痺効果のある弓をゴーレムに当てる事が出来たら、魔術師は格闘家を徹底サポートだ。

格闘家の素早さを上げつつ、念のため防御も上げておけ。もしそれで余裕があるのなら、

ゴーレムには逆の効果の呪文を掛けておけ!まだ覚えられる呪文の効果は小さいだろうが、

その時は自分のパーティーを信じろ!』


魔術師「回復に使う魔術を残しつつ・・・、素早さと防御を・・・。

駆け出しの魔術師に対して・・・これは・・・、結構・・・キツイですね!」


魔術師は走っている格闘家に向って素早さ強化の呪文を唱え、それに応えるかの様に格闘家は自身の速度を速めた。


格闘家「フンッ・・・フンッ・・・フンッ!!さっきよりは・・・早く動けるようにはなったが・・・、

攻撃メインが俺だけなのは・・・正直割に合わねぇよ!!」


そして格闘家は、立て続けにゴーレムの身体に向かって怒涛の連撃を加え、先程よりも倍近くの打撃を与えていた。


冒険家「さぁ・・・今度は・・・これだ!・・・って矢だけで高すぎるんだよ!

本当はぼったくられてんじゃないのか・・・!?」


そう言いながら冒険家が放った矢は、先程の麻痺効果がある矢では無かった。


加治屋『ゴーレムを麻痺させた時、次は足に向かってこの毒効果のある矢を放て。それで徐々にダメージを与える。

ただ、この矢は一時的な効果しかないから、使う時は慎重に考えろよ?』


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