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7章 鍛冶屋と武具を狙いしモノ
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しおりを挟むその者は突然やって来た。
~始まりの町~
そこは、異界に転生して来た人間ならば必ず来なければならない場所。
そこで様々な職業を選び生活をする、もしくは冒険家として外の世界へ飛び出す者もいる。
飛び出した者達がどこでどの様な経験を積むかは人それぞれ、それこそが冒険の醍醐味でもあるが・・・。
そしてその中でも特に戦闘に特化した者、
その様な者達には共和国軍から直々に入隊の誘いが来ることも少なくない。
・・・・・・・・・・・・
そこは始まりの町、その中でも一際異彩を放つ大きさの城。その者は城内に案内され、
今まさに城主でもある町長の前に立っていた。
町長「これはこれは騎士団長殿。わざわざご側路頂きありがとうございます。」
町長は深々と目の前にいる騎士団長へ頭を下げ、歓迎の合図とした。
騎士団長「お止め下さい町長殿。年上の方に頭を下げられるのは・・・気が引けますので・・・。」
町長「あぁ、これは失礼致しました。それで、今日はどの様な用件で?」
騎士団長「えぇ、今現在の戦況報告と、ちょっとした探し物を・・・。」
町長「そうですか・・・。」
騎士団長「では、まず戦況報告を。」
そう言って騎士団長は、現在の戦況報告をし始めた。
この世界を二分している勢力。平和を望む共和国軍。そしてそれに対する勢力、それが魔王軍。
専らの噂では勢力は常に拮抗しており、実力はほぼ同格。だがどちらかに綻びが生じれば一気に形成が傾く。
騎士団長「・・・つまり、今この拮抗している状況、そこに何らかの形で敵に綻びを生じさせれば、
我が軍に勝機が傾くと言う事なのです。」
町長「そうでしたか・・・。それがもう一つの目的・・・って事ですな?」
騎士団「話が早くて助かります。では、単刀直入にお伺いします。
歴代最強と謳われた、金田勇の武具は今どこにありますか?」
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