異世界の鍛治屋さん～お店の裏は裏ダンジョン！？～

7章 鍛冶屋と武具を狙いしモノ

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騎士団長「魔王軍本来の目的とは違うが、私の部下達が各地に散らばり警告して回っている。

どこまで信じて貰えるかはわからないがな。」


徳井「でもよ・・・、魔王軍って魔王の継承戦なんかもあるんだろ？

それで魔王が倒されたりしても開いてしまうんじゃ・・・？」


騎士団長「それはない。それはあくまで内部でのモチベーションの維持が目的だ。

だからお互いに切磋琢磨する事で、力の衰えを防ぐ事にも役立つ。」


加治屋「それよりも・・・、何故あんたは魔王軍の側に付いた？あんたの性格だと共和国軍にいそうなんだが？」


騎士団長「・・・お前は、共和国軍を動かしている者達の事は知っているか？」


加治屋「・・・さぁな、なんせこの世界に来てほとんど遠出をした事が無いからな？」


騎士団長「・・・共和国軍を運営している資金、そのほとんどは前世で同じ職業だった者達が提供している。」


加治屋「・・・・・・・・・。」


騎士団長「・・・政治家・・・国会議員とでも言おうか。

そいつらの豊富な資金が共和国軍の運営に使われている。」


加治屋「と言う事は、その元国会議員共は前世での資金をこっちに持って来ていた様だな？」


騎士団長「そう言う事だ、つまり今の共和国軍は前世での日本と大して変わらない。

自分中心の考え方を持った老人共が、好き勝手にやりたい放題している。」


加治屋「となると・・・、その領土拡大は差し詰め、そこに自分達の別荘でも建てるつもりか？」


騎士団長「それはわからない、だがロクな事にならないのは確かだ。」


加治屋「金持ちの考える事は、どこの世界に行ってもわからんな・・・。」


騎士団長「だから私はもう、その様な仕組みに組み込まれたくなかった。それが魔王軍に入った理由だ。」


加治屋は一通りの会話を終え、己の考えを出そうと少し沈黙した。


徳井「・・・何か・・・どうにかして止めようとしても、強引に推し進めて来そうなんだけど・・・？

前世での政治家ってそんなイメージなんだよな・・・。」