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8章 鍛冶屋と共和国
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しおりを挟むそして金田が魔王に提案した条件、お互いが武器を手放し、戦いの世界から引退する事を。
勿論魔王は反対した。その様な事をすれば魔王軍は自然消滅してしまい、裏ダンジョンの扉が開かれてしまうと。
裏ダンジョンの事についてはある程度の情報を手に入れていた金田は、それでも尚提案を取り下げなかった。
金田が倒して来た魔王軍の幹部、そしてそれに従っている者達。その者達を置いて自分だけ身を引くなどと、
彼女は考えられなかった。
だが金田は、彼女の部下達の命までは奪わず、行動不能にしていただけであって、
彼女の跡をその者の誰かが継げば良いと・・・。
金田は更に、自分自身が身に付けている武具、そのお陰でここまで辿り着く事が出来たのだが、
この武具には強力な呪縛がかかっていると彼女に話し、手放せばその呪縛から解き放てるが、
二度とその武具を装備する事が出来なくなる。
魔王軍は再編に時間が掛かるだろうし、自分が討伐出来なかった魔王軍に対しての共和国軍の警戒度は更に上がる。
そうすれば、暫くは争いごとは起きないだろうと考えた。
彼女はその場では答えなかった。今ここで部下達を見捨てる事が出来ず、
ましてや共和国がそれで勢いを下げるとは限らないと考えていたのだ。
そして金田は、前世の時から彼女に伝えたかった事、この運命とも思われる巡り合わせを二度と逃したくない、
金田は彼女に今まで言えなかった気持ちを大声で伝えた。俺と一緒にこの世界で生きて行って欲しい!と。
そして現在に至る・・・。
金田「俺がせっかく崩壊を止めたと言うのに・・・。上に立つ者が無知だと民が被害を被る・・・。
いっその事共和国軍を解体した方が早いんじゃないのか?」
望「私は一向に構わないよ?もともと共和国軍を潰すつもりで魔王軍に入ったからねぇ。
共和国の体質が私には合わない事もあったからね?今からでも潰しに行く?」
金田「お前だったら本当に軍一つ壊滅させそうで冗談に聞こえないよ。今はそれより加治屋の援護だ。
このままだとあいつもただでは済まされないかもしれない。」
望「具体的にはどうするの?ぶっ飛ばせば良いの?」
金田「いや、時間稼ぎだ。それに元魔王と言えど影響力はまだあるだろ?魔王軍の全勢力を使い、
世界に警告するんだ。共和国軍はこの世界を滅亡に向わせようとしているってな。」
望「それで本当に信用されるの?」
金田「今の共和国は、表向きは平等を謳っているが、実際はかなり富裕層に肩入れしている状態。
つまり前世と大して変わらない。そんな所を信用する程民は馬鹿じゃない。」
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◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
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