異世界の鍛治屋さん~お店の裏は裏ダンジョン!?~

ホージー

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8章 鍛冶屋と共和国

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望「まどろっこしいねぇ?そんな薄汚れた共和国でも、無いと世界が安定しないなんてのもおかしな話だけどさ。」



金田「今は魔王軍幹部で騎士団長を務めている男が指示を出して行動している様だが、

あまり成果は得られていないみたいだ。」 


望「あの真面目が取り柄の奴か・・・。何で魔王軍なんかに入ったのかと思ってたんだけど、

私にはない統率力がある、魔王軍を変えるのはああ言う人間なんだろうね?」


金田「だけど今はまだ元魔王の力が必要だ。どうにか今の魔王に掛け合って、

全面的に協力出来ないか頼んでもらえないか?」


望「愚問だね。私がやれと言ったらやる。言う事聞かなかったらどうなるか・・・フフフ。」


そう言って元魔王は、不吉な笑い声を漏らしながら金田の指示通りに魔王城がある方向へ向かって行った。


金田「・・・・・・間違えて倒すなよ?」


金田は一抹の不安をその背中に感じながら、もう一つの可能性が起こらない事を祈っていた。


金田「・・・さぁて、そろそろ俺も向かうか。救援物資が必要だろうからな!」


そう言って金田は、籠いっぱいの野菜と近くで拾った少し大きめの木の枝を手に持ち、鍛冶屋へと歩を進めだした。


・・・・・・・・・・・・


加治屋「・・・あぁ・・・、動かなさ過ぎて体が痛い・・・。」


主「ストレッチでもしたらどうだ?そんな事だと、共和国の兵士が襲ってきても対応できんぞ?」


加治屋「そうしたいんだけどな・・・。地面が体を離してくれないんだよぉ・・・。」


主「何て屁理屈だ。・・・それと悪い報告がある。」


加治屋「良い報告はないのか?」


主「無い。どうやら兵士がこの裏庭に幻術をかけているのがバレたみたいだ。」


加治屋「幻術?お前そんな物使えたのか?すげぇな?」


主「お前のその鈍感さに私は驚かされるよ・・・毎回な。」


加治屋「・・・で、すぐ来るのか?」


主「時間の問題・・・だろうな。」


騎士団長「・・・やはりだ・・・。わずかにだが裏庭に続くこの扉、幻術の類がかけられている。

しかも精神に直接働きかけて、気力を衰退させる物か・・・。」


兵士長「そこまでわかるのですか?」


騎士団長「俺だって昔は単身で魔王軍に挑もうとした事がある。その為には様々な魔術や武術を研究した。

だが結局、当時君臨していた魔王と対峙しただけで勝てるビジョンが浮かばず、

戦わずして敗北してしまったがな。」


兵士長「騎士団長殿がそこまで・・・。魔王・・・同じ人間であるはずなのに、何故そこまでの差が・・・。」


騎士団長「だから俺は共和国軍へ入隊し、個の力ではなく、結束の力で魔王軍を壊滅させると心に決めた。」
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