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9章 鍛冶屋とバグ(チート)
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しおりを挟む金田「・・・どうやら始まったようだ・・・。」
金田は通信用のほら貝の様な物を耳に当てながら加治屋達に話しかけていた。
加治屋「状況は?」
金田「・・・早速、発揮している様だぞ?魔術部隊が設置したゴーレムの操作権限をいとも簡単に奪い、
しもべとして連れている・・・、全く予測が出来ないらしいぞ?」
加治屋「・・・あらかじめ兵士を配置して無くて良かったな・・・?
兵士を配置でもしていたら今頃詰んでいた。」
金田「だろうな・・・。だが、魔術部隊が用意したゴーレム、それなりの耐久力に攻撃力を併せ持つ。
それはそれで厄介なのは変わりは無いんだけどな・・・。」
加治屋「・・・・・・いや何でそんな物配置してんだよ?余計に難易度上ってんじゃねぇか?」
金田「レベルがそれなりに高い者でないとあの場は任せられない。
それにそこまで心配する必要は無いだろ?」
加治屋「どういうことだ?」
金田「人間でなければ問答無用で使用する事が出来る武器。それを使用するきっかけを作ったのはお前だろ?」
加治屋「・・・俺がか?」
金田「そうだ、だからこれが失敗に終わってしまったらお前の責任だがな?」
加治屋「・・・何となくわかってきたが・・・どう使うかまでは聞いて無いんだが?」
金田「まぁ気にするなよ。それに俺達もさっさとここの整備を進めないと・・・な!」
そう言いつつ通信を終えていた金田は手に持っていたつるはしを地面に打ち付けていた。
加治屋「こんなに悠長に話してる場合じゃなかった・・・な!」
それに続いて加治屋もつるはしを勢いよく地面に打ち付けていた。
2人がいた空間・・・、そこが完成する事こそがこの世界を守る為の最後の砦となっていた。
そしてここが完成しなければこの世界は・・・滅ぶ。
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