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1章 裏の開門
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しおりを挟む男達は加治屋の挑発に構わず、門の周辺に張り巡らされていたロープを跨ぎ”空間”に侵入した。
加治屋「何の警戒もせずに入って来たな・・・まぁこっちはその方が都合は良いけどな?」
そしてその声の後、男達の動きは徐々に鈍くなりだした。
男1「な・・・何だ・・・体が・・・重い・・・?」
男2「まさか・・・これが店主の力・・・だと?」
加治屋「俺は何もしちゃいねぇよ。ちょっとした防犯システムってやつだ。」
???「・・・・・・・・・。」
男3「防犯システム・・・だと?なら何故・・・お前は・・・平気なんだ!?」
加治屋「俺は慣れてるからな?この程度の重力ならわけないさ。」
そしてそれを証明するかの様に、加治屋は身動きが取れなくなっていた男達に向かって悠々と歩き出した。
???「・・・そうか、どうやらそこの扉の奥に何かありそうだな・・・?」
男1「く・・・くそっ!調子に・・・乗るな!!」
どうにか体を動かし、向かって来た加治屋に男が拳を振り上げると・・・。
加治屋「流石に遅ぇだろ?止まって見えるどころの遅さじゃねぇぞ。」
加治屋はその拳の手首を掴み、その拳を地面に身体ごと抑えつけ始めた。
男1「ぐぐぐぐ・・・何だこいつ・・・どこにそんな力を・・・?」
加治屋「人は見かけによらないって言葉があるだろ?今まで通って来た修羅場が違うんだよ。」
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