魔物大好き《モンスターマニア》は気づけば華麗にモフモフ天下無双していました

王子様の白馬

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第1章 チュートリアル編

第13話 まさかまさかのチート発覚!?

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 光に包まれた体はほのかに温かかった。
 目の前の光が弾け、視界が開かれる。

「おっ……見覚えのある景色」

 眼前に広がるのは、昨日モンスターと戦闘を繰り広げたフート草原だった。
 草花の優しい香りが鼻腔をくすぐる。

「そんじゃ、いっちょやりますか。レアなモンスターを手に入れるために!」

 レアという言葉は非常に魅力的だ。俺に関して言えば、生き物全般に対してのことのみでもあるが。
 本心を言えば、エイティが遭遇率の低いレアなモンスターだと聞かされたとき、だいぶ心が踊っていたのだ。……同時に文句も言っていたがな!

 俺は絶滅危惧種という言葉にすぐ涙腺を刺激されるし、新種の生き物を発見したとされればすぐにこの目で見てみたいと考えて、初公開には必ずといっていいほど自ら足を運んだ。……たとえ、それが日本以外の場所だとしても!

 そのせいで食事が1日1食になったり、もやしだらけの生活を送ることとなってしまったこともあった。
 ――が、後悔はない!

 手元に握られた黒い石を見ると、何やら59,38と書かれている。草原に来るまでは描かれていなかった。

 ……これは、わかりにくいが制限時間だな。

 つまり、59分38秒ということだろう。
 そしてこの数字が全て0となれば、ギルドに移動するわけか。

「それじゃ、ミーコ」

 呟くと、カードだったミーコは可愛らしい白い毛並みを持つモンスターへと変化する。
 きゅるりとしたオッドアイで見つめられ、危うくもノックダウンしてしまいそうになるが、つい先程クエストが始まったばかりだ。……我慢、しなければ。

 視線を周囲に移すと、見たことのない針山のようなモンスターがいた。

「いくぞ! たくさんモンスターを倒して、ミーコの仲間のモンスターを紹介してもらうぞ」

 俺たちはそっとモンスターに近づこうとする。
 獲物はミーコよりも3倍ほど大きい…………ハリネズミのようなモンスターだった。

 待て……あの棘、素手で触るには危険すぎるな。

 俺は素手のままモンスターを殴りつけるイメージをしたが、すぐに拳が血だらけになるだろうことを予期する。

 なにせ普通のハリネズミの針山とは格が違うほど、まるでなにかのツノのように一本一本の針が大きく、太い。

 草原を見渡すと、少し離れたところに自分の拳5個分ははあるだろう岩を見つけた。
 俺は持っていた移動石を無くさないようにとショルダーバッグにしまい、目的の岩まで歩く。
 手に取ると、やはり見た目以上に軽かった。

 これも、スキル《怪力》の力だろう。

 周囲には所々にテイマーがいたが、皆自分のことに集中しているのか俺を見る余裕もなさそうだ。

 さくっと終わらせればいいか。

 テイムドモンスターでなく、俺自身攻撃しているところを目撃されれば頭おかしいやつ認定されることも否めない。バレたくはない。
 だが、今はなりふり構ってる余裕はないんだ!
 そう。全てはのために!

「ミーコはあのハリネズミっぽいモンスターを引きつけておいてくれ。お前が危なくなる前に、俺がトドメを刺すから」
「みゃっ」

 ミーコは鳴くと、すぐに獲物の側に近づく。
 そして地面を軽く掘り、砂をかけて挑発した。

 ミーコよりも頑丈そうで、大きい体をもつハリネズミモンスターは「ぐぇ!」とまた間にそぐわない声で鳴いた。

 どうやら様子を見る限り、ミーコの挑発に乗って怒りを覚えているのだろう。
 モンスターがミーコに意識を奪われている間に、俺は背後に近づいた。

「…………っそれ」

 そして持っていた岩を勢いよく振り下ろす。

「ぐ、ぐぇええぇぇえ!!」

 振り下ろされた時に発生する重力と俺自身の《怪力》が合わさり、太い針はポキリと折れる。
 肉と骨を同時に粉砕する感触を覚えた。
 モンスターは断末魔の叫びをあげ、そのまま地面に伏した。
 緑色の血液のようなものが草と土の大地に広がる。

「みゃー」

 ミーコはぱたぱたと俺の足元にやってきて、優しく鳴いた。

「まずは……1匹目だな。大丈夫だよ、ミーコ。俺はべつになんてことない。おっ、カードだ」

 倒れたハリネズミっぽいモンスターは消え、カードと赤いビー玉のようなものが地面に落ちていた。
 俺はそれらを拾い上げる。

「なになに。No.2の……スパイクマウスか」

 俺はもう一つのドロップアイテムに目を向ける。
 今までのアイテムのような素材には見えなかった。

「まあ、とりあえず拾っておかないとな。あとで、鑑定してもらえばいい話だし」

 時間も限られている俺は、早速つぎのモンスターを探そうと周囲に意識を向けた。


 ――。

 ――――。


「これで……トドメだ!」

 俺は目の前のキツネというには体が丸いモンスターに最後の一撃を仕掛ける。
 強く拳を額にめり込ませると、モンスターはピクリとも動かなくなった。

 そしてまた、カードとドロップアイテムが残される。

 最初に倒したスパイクマウスの他に、昨日も討伐したラピットとスリープゴートそれぞれ1匹ずつ倒した。

 そしてこの狐もどきのモンスターで4体目だ。
 カードを拾い上げるとNo.5 マッドフォックスと書かれていた。……やはり、体は多少(?)丸いが、狐だったらしい。

 そんなことを考え、ドロップアイテムを拾おうとした瞬間――。

《ピロン!》

 作られた効果音が頭の中に響渡った。
 俺はいきなりの事に気が動転し、思わず目を大きく見開く。

《テイムドモンスターのレベルが一定に達しました。よって、天啓によりスキルの取得が可能となります》

 …………え? なんだって。スキルの取得が可能?

 無機質な女の声が耳に届く。

 俺は一瞬驚いたが、おっさんの言っていたことを思い出し、ああそうかと納得する。

「ミーコのスキルが増えるってことか」

 俺はステータスボードを呼び出し、眼前に映し出された透明な板を眺める。だが――。

「あれ?」

 俺は目をこすった。
 たしか、おっさんはテイムドのレベルが10上がるごとに、スキルが与えられると言っていた、はず。

 だが――。

「ミーコはLV.5だぞ? ……何故だ」

 悩みながらも、ミーコのスキル《魅了》のあとに、

(※新たなスキルを1つ【取得】できます)

と、記されていた。

 俺は疑問に思いつつも、赤く色のついた【取得】の文字を指で触れる。

 すると画面はブラックアウトし、なんとミーコの頭上限定で明るい光が射し始めた。
だがそれも10秒ほどで消える。

「い、一体なんだ? ……これが、スキル取得の天啓? を受けたってことなのか」
「みゃー?」

 俺はすぐにステータスボードを見た。
 先ほどまで完全に黒一色だったが、元通りに復活している。
 どうやらスキルを得る際にはステータスボードが使えなくなるらしい。

「……ってどれどれ……ミーコはいったいどんなスキルを得たのか?」

 俺はミーコのステータスを見た。

・・・

テイムドモンスター【ミーコ】LV.5
HP:50/50
MP:40/50
スキル一覧:《魅了》《誘引》

・・・

「《誘引》? 引きつける感じのスキルっぽいな」

 ちなみにMPが10消費されているのは、一個前のラピット戦で《魅了》を使ったからだった。

 俺は《誘引》と書かれたスキルの詳細を知ろうと、以前と同じようにクリックした。
すると、ステータスボードにページがもう一つ現れる。

・・・

スキル《誘引》
能動的アクティブスキル。
モンスターを周囲に呼び寄せることができる。発動者の熟練度、潜在能力によって効果範囲が変わる。発動時間はレベルによって変化する。スキル《誘導》の下位互換。レア度は中の下。

・・・


 ちょうどいいスキルじゃないか!

 俺は内心、このスキルを与えてくれた天に感謝したくなった。
 ミーコの危険は伴うだろうが、俺の肩に乗って発動すれば守ってやることも出来る。
 それに、今のこのクエストだと自分が動いてモンスターを見つけにいかなければならない。
 だが、ミーコのこのスキルを使えば向こうから寄ってくるのだから。

「よし、使ってみるか。……っとその前に、新しいカードをさくっと収納してみるか」

 俺はバインダーを呼び出し、一番最初に狩ったスパイクマウスと先ほど取得したマッドフォックスのカードを収納しようとする。
 ふと、モンスターの討伐数を数えるためにカードの数を数えるのではということが頭をよぎる。

 まあ、バインダー見せてからさっき登録したって言えば大丈夫か? ……でも、カードの枚数で狩猟モンスターの数を数えるなんて、制限時間前に討伐したモンスターカードを中に混ぜちゃえば分からないんじゃ? 不正バリバリにできるぞ。
 んー、今考えても分からん。帰ったら教えてもらえるし、まあいいか。

 とにかく今はバインダーに収納してみようと思う。誰もいないところでやるの初めてだし、慣れておかなければいけないのだ。

 まず、スパイクマウスのカードを窪みに入れる。
 すると――。

《カードが5種集まりました。よって、天啓によりスキルの取得が可能となります》

 …………ん? んん?

 また、ミーコのときと同じような無機質な声だ。
 やはり女のようにも聞こえるが、同時に子供の声のようにも聞こえる。……判断が難しい。

 それよりも、カードが5種集まったからスキルが取得できるって言ったか!

 おっさんは10種類集まったら新たなスキル取得ができると言ってたよな……。どういうことだ?
 ミーコもLV.5でスキル取得することになったが、俺もバインダー収納5種類ごとにスキル取得できるってことか。

 おっさん説明が嘘? ……いや、わざわざ嘘つく必要性も感じられないし、それはさすがにないだろう。
 じゃなけりゃ…………これ、ギフト関連の力の可能性もあるな。なんとなくだけど、結構チート的な奴なんじゃないか?

 パッとはしないことのように思えるが、スキルの力の恩恵を十分に理解している俺はすぐにこれはかなりヤバイやつだとわかる。

 なにせ、例えばほかのテイマーがバインダーに30種類のカードを収納してスキルを三つ取得できたとする。
 生まれたときから基本的に一つはスキルを身につけているらしいから、合計で四つということか。

 それに対し、俺が30種のカードを収納すれば合計七つのスキルをものにしているというわけだ。

 地味だが、バインダーへの収納枚数が増えれば増えるほどこの恩恵はでかくなっていく。
 それがまだ、人間専用の四文字スキルならそこまで愕然とすることはないだろう。
けれど、俺のこれから得る可能性のあるスキルは――。

 焦りで全身に汗をかきながら、バインダーの収納する際の窪みの下に【スキル取得】の文字が現れていることを知る。

 俺は息を飲みながら、その文字に触れた。

 その途端――俺の体に天からの光が当たる。ほんのりと温かい。
 それもやはり10秒ほどすれば自然と消えた。

「この光……一体なんなんだ。どういう原理で引き起こされてる……」

 摩訶不思議な超常現象にふるりと身を震わせながら、ステータスボードのページを見る。

 お、俺の新しいスキル……確認しなければな。

 視線を透明な板に向けた。

・・・

識別No.4548714【パーカー】
固有ギフト:魔物大好きモンスターマニア
スキル一覧:《怪力》《瞬足》

・・・

 相変わらず寂しい簡素なステータスページだ。
 HPもMPもないし、体の能力を数値化したような定番のステータス情報が記されていない。

 俺は新たに与えスキル《瞬足》を見て、ああやっぱりかと茫然自失となった。
 、と。

 このペースでバインダーに収納していけば、人の2倍多くのスキルを得ることとなるだろう。
 それが四文字スキルならよかった。
 《HP回復》とか《◯◯上手》シリーズ(?)なんてモフモフたちと生きていくためにも非常に理想的だ。

 けれど、俺のスキルはなぜかモンスター専用なんだ!

 これじゃあ、どんどん人外への道を歩み始めている。人の道を外れ、挙げ句の果てにはモンスター化だなんてことがあったらどうすればいいのだろう。

「……けど、受け取ってしまったもんは仕方なしだよな。……スキルも別に使わなければどうにでもなる……か?」

 そこそこポジティブシンキングで頭を切り替える。
 今はクエストの途中なのだ。しっかりしなければ。

 《瞬足》スキルはおそらく素早さが上がるとか、足が速くなるというような効果だろう。

 まだ時間は始まってからそう経っていないが、少しペースを上げるべきだろう。
 俺とミーコの新しいスキルも使ってみたいことだし。

 俺たちは早速なるべくほかのテイマーがいない場所に移動し、ミーコに《誘引》発動を頼む。
 木がぽつぽつと生えている、草原とは言い難い場所だ。林とでも言えるか。

 これで、モンスターを集め、一息に倒していくという寸法だ。
 ミーコの安全のためにも、発動後は俺の後頭部にでもしがみついていてくれと伝えておいた。
 ちなみに今は肩の上でのんびりと欠伸をしている。

 スキル発動は終わったのか? と一瞥しようと思ったそのとき。

 あれ? ……なんか、地響きが聞こえねえ?
 あははは……嫌な予感がするんだか、気のせい、だよな?

 なにかが大量に近づいてくる気配を感じる。

 気のせいだと言ってくれ……ああ、まさか……。

 俺はゆっくりと周囲に視線を配った。
 そして自身の状況を理解し、顔を強張らせる。


 近づいてきたモンスタ――20匹以上が、俺たちを取り囲むようにしてこちらを伺っていた。

 俺はまさに大ピンチに陥ることとなったのだ。

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