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第1章「Baby Doll」
第3話
しおりを挟む『くッ ハッ……』
名前も知らない、今日会ったばかりの男性。
性器を貪り、頂上へ導く。
『アユちゃ……ッ 出す、よ!』
男はそう言うと、私の頭を掴み腰を激しく打ち付けた。
口の中に広がる生臭さに鳴咽を漏らしながら私も応じる。
喉の奥に発せられた男の欲望は、どうしても飲み込めず、さりげなくティッシュに吐き出した。
子孫を遺すために作られた「それ」は、しばらくすると役目を失ったように透明に変わってゆく。
何だか……
急に虚しさを覚えた。
『また来てね!』
笑顔でお客様を見送った後、シャワールームで顔を洗う。
冷たい水が身も心も引き締めてくれた。
『よしっ』
もう一頑張りするか。
そう思ったその時、バンッと勢いよく扉が開き、転がるように何か入ってきた。
純白のカーペットに赤くシミを作る。
よく見れば、それは人間だった。
『アユちゃ、ん……助け……ッ』
顔はパンパンに腫れ上がり、鼻や口から血を垂らす男。
男は涙を流し、力無く私に助けを求めた。
『……真吾、くん?』
どこか聞き覚えのある声に、彼の名を呼ぶ。
彼はコクンと頷くと悲しげな瞳(メ)を見せた。
『……ナーがッ オーナーがッ……!』
腕が折れてしまったのだろうか。
明らかに変な方向を向いている。
これが、
これが掟を破った者の末路?
これほど酷いとは思わなかった。
『真吾ッ 真吾はここかぁ!?』
と突然、扉が開き黒服に身を包んだ男が3人程入ってくる。
『貴様! 真吾をかくまってんのか!?』
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恐怖の余り、声が出ない。
足もすくんでしまったようで、逃げる事すら出来ない。
『おい、真吾運んでけ』
そのうちに真吾くんは部屋から出されてしまった。
まるで重いゴミを引きずるかのように、ズルズルと……
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