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遥か彼方の街:Vol.1 生と死【プロローグ】
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記憶の中、アイツの長い白い髪が揺れる
『ライヴちゃん!』
「なんだよ」
『うへへ~!これあげる!』
「…チッ…こんなのただのゴミだ」
『え~?そんなこと言わないでよ~』
「…うるせえ。お前には私の何がわかる」
…
『ライヴちゃん!付けてくれたんだね!』
「…チッ…髪留めがこれ以外なかっただけだ」
『あれ?でも普段はあまり髪留め付けないよね?』
「…っ…!バカヤロウ…!」
『あ!逃げた!まて~!』
…何故気づかなかったんだ
『ライヴちゃん胸大きいね~!』
「…うるせえ。私も大きいせいで困ってんだよ」
『サイズなになに?大きいと肩凝ったりするから分かるよ!』
「…DとEの中間」
『え!?私と同じだ!すごい!触らせて~!』
「…バカ…!お前なんかに触らせる訳ねえだろ…!」
あの時が戻ればいいのに
『屋上って風が涼しいね~』
「まァ…悪くはないよな…。街が綺麗だ」
『そうだね。みんな、今頃家族と一緒に美味しいご飯食べて、テレビ見て笑ったりしてるんだろうなぁ』
「…お前、泣いてる…?」
『…っ…。ううん…!全然…!ほら、早く帰ろ!私たちまだ16歳だから!早く家に帰らないと警察から怒られちゃう!お母さんからも!』
『そうだよね。お母さんからも…』
「お前…何か…」
『ううん!気にしないで!ほら、早く早く帰ろう!』
あの屋上から見た夜景がアイツと見た最後の景色だった
朝、何となくテレビを付ける
目の前に飛び込むのは『報道』という二文字
そして、電車の人身事故
〈自殺か。16歳少女が踏切で電車とぶつかり死亡〉
嫌な予感を察知し、すぐにスマホを起動し、アイツに電話を掛けた
『おかけになった電話番号はおでになりません』
何度も掛けた
何度も
何度も
アイツなら電話すればすぐに出る。授業中以外は
なのに、全く折り返しも来なかった
そして、その事故があった踏切に行った
あるのは、掃除されたがまだ微かに残された血痕だった
ネットで調べた。この事故を。
どうやら、遺書が入ってるバッグあったらしい
内容は覚えていない
確か、この後警察に行き、警察を何か説得してそのバッグを受け取ったことは覚えている
だが、この文だけは覚えている
『今までありがとうライヴちゃん。私は【天国】に行くから』
今、私は踏み切りにいる
アイツの所に行く。アイツはきっと色々抱え込んでた
アイツ1人にさせる訳にはいかない
今、行くからな
近づく電車の音
高く鳴る警告音
もし、これでアイツに出会えるなら、
私はもう、悔いはない
さようなら
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
遥か彼方の街
Vol.1:生と死
開幕
『ライヴちゃん!』
「なんだよ」
『うへへ~!これあげる!』
「…チッ…こんなのただのゴミだ」
『え~?そんなこと言わないでよ~』
「…うるせえ。お前には私の何がわかる」
…
『ライヴちゃん!付けてくれたんだね!』
「…チッ…髪留めがこれ以外なかっただけだ」
『あれ?でも普段はあまり髪留め付けないよね?』
「…っ…!バカヤロウ…!」
『あ!逃げた!まて~!』
…何故気づかなかったんだ
『ライヴちゃん胸大きいね~!』
「…うるせえ。私も大きいせいで困ってんだよ」
『サイズなになに?大きいと肩凝ったりするから分かるよ!』
「…DとEの中間」
『え!?私と同じだ!すごい!触らせて~!』
「…バカ…!お前なんかに触らせる訳ねえだろ…!」
あの時が戻ればいいのに
『屋上って風が涼しいね~』
「まァ…悪くはないよな…。街が綺麗だ」
『そうだね。みんな、今頃家族と一緒に美味しいご飯食べて、テレビ見て笑ったりしてるんだろうなぁ』
「…お前、泣いてる…?」
『…っ…。ううん…!全然…!ほら、早く帰ろ!私たちまだ16歳だから!早く家に帰らないと警察から怒られちゃう!お母さんからも!』
『そうだよね。お母さんからも…』
「お前…何か…」
『ううん!気にしないで!ほら、早く早く帰ろう!』
あの屋上から見た夜景がアイツと見た最後の景色だった
朝、何となくテレビを付ける
目の前に飛び込むのは『報道』という二文字
そして、電車の人身事故
〈自殺か。16歳少女が踏切で電車とぶつかり死亡〉
嫌な予感を察知し、すぐにスマホを起動し、アイツに電話を掛けた
『おかけになった電話番号はおでになりません』
何度も掛けた
何度も
何度も
アイツなら電話すればすぐに出る。授業中以外は
なのに、全く折り返しも来なかった
そして、その事故があった踏切に行った
あるのは、掃除されたがまだ微かに残された血痕だった
ネットで調べた。この事故を。
どうやら、遺書が入ってるバッグあったらしい
内容は覚えていない
確か、この後警察に行き、警察を何か説得してそのバッグを受け取ったことは覚えている
だが、この文だけは覚えている
『今までありがとうライヴちゃん。私は【天国】に行くから』
今、私は踏み切りにいる
アイツの所に行く。アイツはきっと色々抱え込んでた
アイツ1人にさせる訳にはいかない
今、行くからな
近づく電車の音
高く鳴る警告音
もし、これでアイツに出会えるなら、
私はもう、悔いはない
さようなら
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遥か彼方の街
Vol.1:生と死
開幕
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