REGAIN OUR PARADISE!

秋本シラキ

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story5 電気を操る少年

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ユゴー男爵の敗北を水晶球で見ていたフェチアス総帥は、憤りを感じていた。



フェチアス「ユゴー!!何小娘に負けとんじゃボケ!あ~~許せん!!」



T-ハラー「まぁまぁ、そうカッカせずに・・・」



と、フェチアスが激怒しているのにも関わらず、アダーチク閣下が突然出かけると言い出した。



アダーチク「ちょっと俺でかけてくるわ」



フェチアス「お前、のんきなやつだな~」



アダーチク「まぁ気分転換にね。ちょっとバイクで一走りしてくるわ」



「バイク」・・・・・この言葉を聞いたヨウマ国王は、黙ってはいられなかった。



ヨウマ「ちょ、ちょっと待ったーー!!」



アダーチク「・・・・・あ?」



この楽園では、バイクの使用は危険との理由で禁じられている。



ヨウマ「バ、バイクの使用は認めん!」



アダーチク閣下はキレた。



アダーチク「あ~~???何だとてめ~~!!文句あんのかコラーー!!??」



ヨウマ「い、いや、その・・・バイクは、危ないから・・・」



アダーチク「てめぇ、俺がバイクに乗るの許さないってゆうのか?もし許さねぇんなら、ここでお前にとって全く興味の無いどうでもいい話を延々と話すぞコラッ!ピタゴラスの定理について2時間語られたいか!?スキューバダイビングの話を何回もされたいか!?どうなんだよオイ!?」



ヨウマ「(うわ~~・・・超興味無ぇ・・・(笑)そんな、ピタゴラスの定理について2時間語られても困るし、スキューバダイビングなんてまずやらないし、そんな話ずっとされても・・・・・(汗))」



ヨウマ国王は困惑気味な顔をした。



アダーチク「な?聞いてても疲れそうな話題だろ?とゆうわけで今からバイクで一走りしてくっから!」



ヨウマ「・・・わ、わかった・・・・・」



ヨウマ国王はバイクの使用を許可した。



1時間後、アダーチク閣下が帰ってきた。



T-ハラー「おかえりなさい!」



すると、帰ってきたアダーチク閣下は、動物を引き連れて帰ってきていた。


フェチアス「な、なんだそいつらは??」



アダーチク「アヒルと犬とヤギだよ」



フェチアス「ど、どこから持ってきたんだ??」



アダーチク「動物園だよ」



ヨウマ「(こ、こいつ、勝手に動物園から動物をパクってきたのか・・・・・)」



そしてアダーチク閣下は、動物に名前を付けた。



アダーチク「んじゃあ、アヒルはルンルンで、犬はドッグで、ヤギはせんべい!!」



リオス「(な、なぜにそんなネーミング??(笑))」



フェチアス「すっげぇ適当に付けたなおい(笑)」



アダーチク「んまぁなんとなくって感じでつけてみたよ」



謎のネーミングだった・・・・・



一方その頃、地上では・・・・・



サキータ「やっと一つ目の虹の欠片を手にいれられたわね!この調子で全部集めないと」



ピナクシー「そうね!」



サキータは二つ目の虹の欠片を探す前に、森の出口でちょっと一休みしていた。そしてサキータは、ある話をピナクシーに持ちかける。



サキータ「ねぇピナクシー・・・」



ピナクシー「・・・何?」



サキータ「あの・・・この先僕一人だけだと、ちょっと不安なんだ・・・僕、防御が低いし、素早さと攻撃力だけじゃフェチアスに勝てないと思うし、途中で絶対リタイヤしちゃいそうで恐いんだ・・・この世界で誰か、僕と一緒に行動してくれる人はいないのかな?・・・」



サキータは仲間が欲しいことをピナクシーに話した。



するとピナクシーは、こう答えた。



ピナクシー「そっかぁ・・・そうよね、一人だと不安よね・・・」



ピナクシーはしばらく沈黙し、そして口を開いた。



ピナクシー「今、神のお告げを聞いたわ!ここから東へまっすぐ進むと、あなたの力になってくれそうな人がいるそうよ!」



サキータ「ほ、本当!?」



ピナクシー「とりあえず、東へ進んでみようか?」



サキータ「う、うん!行こう!」



サキータは休憩を終え、東へ進んだ。



サキータ「一体、どんな人なんだろう・・・」



ピナクシー「どうやら少年のようよ!その少年以外にも、あなたの力になってくれそうな人は、他にも3人はいるって、セオロス様は仰っているわ!」



サキータ「え!?他に3人も!?じゃあ、5人でフェチアスに立ち向かえるのね!」



ピナクシー「かもね!」



サキータはなんだかワクワクしてきたと同時に、安心感を持った。



そして、二人はある家を発見する。


サキータ「ねぇ、なんか、今時珍しい古くさい家が建ってるよ」



ピナクシー「どうやらあの家にいるみたいよ!」



二人はその家に向かっていった。すると、家の前に人の姿が・・・



サキータ「だ、誰かいる!・・・」



ピナクシー「・・・どうやら、二人いるわね・・・」



二人は更に家に近づいていった。



サキータ「あ、あの少年、かな?」



そこで二人が目にしたものとは・・・



ヤスアーキ「さぁ、もう一回「電気玉」をやってみるのじゃ!」



コウイチーノ「はい!」



サキータ「な、何あれ??」



すると・・・・・



コウイチーノ「はーーーー!!!!」




「ビリビリビリビリ!!」



サキータ「う、うわーー・・・すごい・・・」



コウイチーノ(浩一)とゆう名の少年が、ヤスアーキ仙人(泰彰)から電気技の特訓を受けていた。



ピナクシー「どうやらあの電気を操る少年があなたの仲間になってくれるんじゃない?」



サキータ「そ、そうかもね!」



サキータはコウイチーノとヤスアーキ仙人に話しかけた。



サキータ「あの!すいません!」



コウイチーノ「はい?(あれ!?この娘、背中に翼が生えてるぞ!?もしや・・・・・)」



ここでヤスアーキ仙人が口を開いた。



ヤスアーキ「あ・・・あなたは、もしや・・・セオロス様の末裔ですか??」



サキータ「あ、はい、そうです」



コウイチーノ「なんと!!」



ヤスアーキ「こ、こんなところで・・・ビックリじゃ・・・」



コウイチーノとヤスアーキ仙人は驚いた。



ヤスアーキ「あ、あなたのような方が、なぜここへ?」



サキータは話した。



サキータ「僕、奪われた楽園を奪回するために、虹の欠片を集めているんです。でも、僕一人じゃ不安で・・・一個は見つけられたんですが、でも誰か仲間になってくれる人がいないと、やっぱり不安で・・・あの、もしよろしければ、僕と一緒に虹の欠片を集めてくれませんか!?」



サキータはお願いした。


ヤスアーキ「そうか、そうゆうことじゃったのか・・・」



そしてヤスアーキ仙人がコウイチーノに話した。



ヤスアーキ「コウイチーノよ、お前この方と一緒に楽園を取り戻してはどうじゃ!?」



コウイチーノ「ぼ、僕でいいんですか!?」



ヤスアーキ「大丈夫じゃろ!「電気玉」と「電撃タックル」さえあれば!」



コウイチーノ「う~~ん・・・・・」



コウイチーノは悩んだ。



しばらく考え、コウイチーノが口を開いた。



コウイチーノ「わかりました、僕、いってきます!修行の成果を試してみたいと思います!」



サキータ「あ、ありがとうございます!!」



コウイチーノが仲間になった!



ヤスアーキ「まだまだ未熟ではありますが、きっと頼りになると思うので、どうか彼をよろしくお願いします!」



サキータ「はい!!」



ピナクシー「(サキータ、よかったわね♪)」



サキータ「(うん!)」



この時、サキータとピナクシーが始めてテレパシーで会話した。



サキータ「(あ、そうか、彼らにはピナクシーは見えていないんだ・・・・・)」



こうしてめでたく仲間が一人増えた。コウイチーノは現在レベル7で、HP23、攻撃力21、防御12、素早さ11となっている。



そしてピナクシーは、サキータに次に向かうべき場所を教えた。



ピナクシー「(次は、どうやらあの目の前に見える火山に橙色の欠片があるみたいよ!いきましょ!)」



サキータ「(うわ~~火山なんて、そんな危険な場所にいくの!?(汗)まぁしょうがないか・・・)」



そしてサキータがコウイチーノにこのことを話した。



サキータ「えっと、仲間になってくれて早速なんだけど、いきなり火山に行くことになったから(笑)」



コウイチーノ「火山!!??なんでそんな危ないところに!?」



サキータ「・・・先祖様のお告げで(笑)」



コウイチーノ「・・・あぁ、セオロス様が仰ってるのか(笑)わかった、行こう!」



二人は火山へと向かった。


一方その頃、楽園では・・・・・



T-ハラー「総帥!」



フェチアス「なんだ?」



T-ハラー「あの小娘が、少年を連れて火山へと向かってます!橙色の欠片を取りにいったと思われます!」



フェチアス「そうか、火山へ向かったか・・・」



そしてフェチアス総帥は、手下を呼んだ。



フェチアス「よしわかった!おいグラG子爵とインバーシ伯爵!」



グラG・インバーシ「はい!」



フェチアス「この小娘と少年が火山に向かった。橙色の欠片をやつらに渡すな!」



グラG・インバーシ「了解です!」



二人は地上に投入された。果たしてサキータは、橙色の欠片を手に入れられるのだろうか!?




次回へ続く
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