運命

秋本シラキ

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運命(さだめ)

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白で覆われた部屋 日々日々 弱り果てる自分
感じながら 今日も 天井見つめる
この胸の鼓動 いつごろ静かになるだろう

あなたはいつも来る 絶やさず 笑みを零しながら
そして私は 堪える 口閉ざしたまま
あなたが憎くて 憎くて憎くて 仕方ない

「どうして私だけ?」

唇ギュッと噛み締めた あなたが そばにいると 溢れ出てきそうになるこの思い

「怖いよ苦しいよ 誰か誰か交換して」

毛布を 握ってる手 震えは止まることがなかった

目も開けられぬほどに 弱り果てた自分
いつもどおり 明るい声で 話しかけるあなたに

「どうせ私なんか 死んだってどうでもいいんでしょ?」

聞きいてみた

何も言わずあなたは 指鳴らし 口笛吹いて 
部屋出て行った

そして静寂の中に鳴く声がする
廊下であなたが 泣いていたそのとき初めて あなたの気持ちに気づく

愚か過ぎる自分 人の愛さえ忘れ でも
あなたは 見捨てずに そばにいて笑ってくれていた

大好きなあなたに 私は言う

「大好きだよ」

これしか できなかった 私の手にあなたの涙が落ちた

残酷な運命 でもあなたがいてくれれば
そばにいて! 一緒にいたい あなたの優しさ感じていたい

私は生きたい どうか生きさせてください
そしたら ずっとあなたが すてきな笑顔でいてくれるから
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