SOBE

秋本シラキ

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最終回 夢の紅白出場~後編~

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今思えば、SOBEは偶然誕生したバンドであり、数々の難関を乗り越え、奇跡を生んできたバンドである。



2007年1月8日、成人式。

真澄「・・・あれ!?郷原!?」

莉緒「お~~真澄~~!!久しぶり~~!!」



真澄はまず莉緒に再会した。そこには、たくさんの昭和小のOBがいた。

ヨウマ「ねぇ、俺誰だかわかる?」

真澄「え?・・・ん~~、ちょっと誰だかわからないな~」

ヨウマ「俺、有馬だよ~~」

真澄「うっそ~~~!!!???」



ここから怒濤の再会劇が真澄を待っていた。(ここから先は本人役以外の人も出てきますが、ご了承下さい)



純「俺わかるよな?」

真澄「・・・あ~~室井ちゃんじゃん!!」

浩一「俺わかる?」

真澄「え?・・・・誰?」

浩一「俺、今村」

真澄「え~~!!??ずいぶん変わったね!!」



さらに

パル岡「俺わかる?」

真澄「え?ごめんわかんない・・・」

パル岡「俺、松岡」

真澄「え~~~~マジで!?」



みんなすっかり大人になっていたので、名前を言われなきゃわからない人達だらけだった。そして、真澄は幸希を目撃する。

真澄「ねぇ、あれ平良?」

莉緒「そうだよ~」

真澄「ちょっといってくるわ」



真澄は幸希の背中を叩いた。



真澄「俺誰だかわかる?」

幸希は即答した。

幸希「わかるよ~~真澄でしょ~?」

真澄「お~~~~~!!!!!」

真澄は感動した。



それから成人式が始まった。久しぶりの再会で、真澄は舞い上がっていた。



成人式が終わり、真澄は先生の手紙のコーナーにいた。ここにいれば誰かに会えると思ったからだ。



と、そこに二人の女子が現れた。

真澄「・・・・横井!?」

よこちん「・・・あ!!真澄!!」

お互いすぐにわかった。



歩「私誰かわかる?」

真澄「・・・・・あ!西本さん!?」

歩「そ~~!!」



手紙のコーナーにいてよかった。



それからしばらくよこちんと歩と会話し、さっき再会した人達で記念撮影を行なうことにした。真澄のカメラには、パル岡が歩に乗っかってる写真が撮られていた。


それからまた多くの友人に再会した。

真澄「あれ!?島田??」

しまこ「お~~真澄じゃんか~~!!元気かよ~~!?」



しまこの性格は変わっていなかった。

しまこ「なんかねぇ、私よくこの辺に来るんだけど、あれ真澄かな?って人を見るんだよね~~」

真澄「それ多分俺だと思われるよ(笑)」



セオスにも再会した。

セオス「俺誰だかわかる?」

真澄「誰!!??」

セオス「一回も同じクラスになったことはないけど、俺は君の事を影で支えてたよ」

真澄「誰だ~~~???(笑)」



真澄はしばらく考えたが、わからなかった。

セオス「俺、頼人」

真澄「頼人!!!!!!!!!?????????」

真澄は本気で驚いた。

真澄「おい久しぶりじゃね~~かよ~~!!!あ、てか俺達3、4年の時同じクラスだったよ?」



セオスは嘘を付いていた。

セオス「ごめん、俺瀬尾」

真澄「え~~~???マジっすか!?」

真澄は2度驚いた。



そして八木っちょにも会った。真澄は彼とは頻繁に会っているので、あまり再会とは言わないが・・・

真澄「あれ??場所ここじゃないんじゃ??」

八木っちょ「変えてもらっちゃった」



せっかくなので八木っちょや莉緒達と記念撮影した。しかし、残念なことに写真が少しぶれていた・・・



それから外に出なくてはいけなくなったので、外に出た。そこでまたしまこに会い、しまこと外に出た。

しまこ「ね~~真澄のお父さんって相変わらずおもしろい人なん??」

真澄「え?う~~ん、まぁそうかな」

しまこ「私ねぇ、小学校の卒業式で真澄のお父さんがすっごいはっちゃけてたのを覚えてるんだよね~~」

真澄「よく覚えてるね(笑)俺覚えてないや(汗)」



外に出てからもいろんな人に再会した。

真澄「俺誰だかわかる?」

さいち「わかるよ~~真澄でしょ~~変わってないね(笑)」

真澄はみんなから変わってないと言われていた。

真澄「綺麗になったな」

さいち「もともと(笑)」


それから

真澄「・・・・・あれ!?一郎!!??」

一郎「・・・・・・・あ!真澄か!!(笑)」

一郎はしばらく考えてから真澄だとわかった。

一郎の性格も変わっていなかった。

真澄「お前変わってねぇな~~」

一郎「真澄も変わってねぇよ~~」



それから大我にも再会した。

大我「俺のこと覚えてる?」

真澄「・・・あ!川口君!?」



みんな真澄のことを覚えていたので、真澄はずっと興奮したままだった。ここで真澄が携帯を開いていた時だった。

セオス「あれ!?B’z好きなの!?」



セオスの目には、真澄の携帯のメールブロックが映った。B’zのライブ会場で売られているメールブロックだった。

真澄「え?・・・うん、大ファンだよ」

セオス「マッジで~~~!!!???イエーーーーーーイ!!!」



セオスは真澄の手を握り、その場でクルクル回転した。



セオスは嬉しそうにみんなに話した。

セオス「ちょっと今のでうちらもう解り合えたわ!」



さらに

セオス「DVD買った??」

真澄「買ったよ~~、大学サボって買いにいったもん」

セオス「あ!!俺も!!イエーーーーーイ!!!」



セオスは再び真澄の手を握り、その場をクルクル回転した。



それから一行は近くのレストランへ向かった。真澄はヨウマとよこちんと歩と同じテーブルになり、懐かしい話で盛り上がっていた。

真澄「なんかさ~~、お前国語の時間、教科書読む時さぁ、すっげ~女性役になりきって読んでたよね」

ヨウマ「そうだっけ!?」

歩「あ~~、赤い実はじけた・赤い実はじけた、でしょ?」

真澄「何それ??(笑)」



 真澄は覚えてなかった。

よこちん「あ~~そんなのあったね~~!!赤い実はじけた・赤い実はじけた(笑)」

真澄「何で覚えてるの!?(笑)」



そこから魚を捌く話などが出てきて、真澄は余計わからなくなった。



それから一行はプリクラを撮った。11人とゆう大人数で撮った。そして巣鴨の居酒屋で飲み会をすることとなり、一旦解散した。そして歩は京都へ帰った。みんなに会うために京都から東京まで来たとゆう話を聞いて、真澄は感動した。



真澄は一旦家に帰り、コートを着て巣鴨へ向かった。巣鴨駅に待ち合わせで、真澄が一番乗りだった。そこでセオスやヨウマやよこちん達と再び合流。パル岡があるものを持ってきた。

パル岡「ちょっとなつかしいもの持ってきちゃった」


それは、卒業アルバムだった。実は巣鴨に来る前に、真澄は家で軽く眺めていた・・・



そして居酒屋へ向かった。そこには何人か先に店に入っていて、また懐かしい友に再会した。

真澄「俺誰だかわかる??」

ぴな「わかるよ~~~」



店に入っていきなりぴなに再会した。そして飲み会が始まった。やはり懐かしい話や、小学校を卒業してからの話で盛り上がっていた。



真澄は、まだ挨拶してなかった友香に挨拶した。

真澄「佐久間さんだよね?俺誰だかわかる?」

友香「わかるよ~~ん。さっき会場で真澄君のお母さんに会ったよ」



実は、真澄の母と友香の母は、彼らが赤ん坊の頃公園デビューで知り合っていた。



と、そこにあらたに2人の女子がやってきた。最初誰だかわからなかったが、誰かがその女子を「中丸さん」と呼んでてわかった。

真澄「え!?中丸さん??」

中ちゃん「あれ!?真澄君??」



そしてもう一人

真澄「あ!小松さんだ!!」

さくら「久しぶりじゃ~~ん!」



中ちゃんは随分イメージが変わっていたが、さくらは変わっていなかったのですぐわかった。



それからさいちが合流。

さいち「お~~っす」

真澄「お~~また会ったな」



それから泰彰に再会。

真澄「お前誰??」

泰彰「俺、泰彰だよ」

真澄「うっそ~~~~~!!!!!?????本当に!?」

泰彰は別人になっていた。



時間は0時になった。真澄は明日学校があったので、ここでみんなとお別れとなった。

真澄「そんじゃみなさん、また会いましょう~~!!」

みんな「お疲れ~~~!!!」


あれから1年、真澄は友人を集め、カラオケに行き、莉緒の歌声に惚れた。そして莉緒とさいちをバンドに誘った。そして運が良いことに、セオスがギタリストでヨウマがベーシストだったことが判明し、バンドが結成された。マネージャーしまこも誕生した。



それからライブを重ね、オーディションライブに参加するが、1回戦敗退。リベンジに成功したが、突然のさいちの入院。しかしさいちは第2ステージに間に合い、見事決勝進出。



しかし、決勝で惜しくも4位とゆう結果に終わり、涙を飲んだ。そしてちょうど就職を考えなくてはならない時期だった莉緒が、決勝戦敗退を機に脱退。しかし、ここで奇跡が起きた。



それは、幸希社長からの願ってもいなかったスカウトだった。これにより、莉緒はもう一度バンドに戻ることを決意し、デビューを果たす。



しかし、デビューシングルは50位とゆう結果に終わり、莉緒は酔っ払いに絡まれて顔を怪我する。



しかし、そんなことにも負けずにセカンドシングルを発売し、初登場13位となる。そして3枚目でベスト3入りを果たす。この年はレコード大賞で新人賞を獲得。



そして2011年、SOBEはシングルでもアルバムでも1位に輝き、レコード大賞も受賞した。



そして、紅白出場・・・・・・・

ぴな「それでは歌っていただきましょう。SOBEで『諦めないで』です。どうぞ」


真澄がカウントを取った。セオスがうつくしいメロディを奏で、ヨウマとさいちが同時に入り、真澄がドラムを叩き始め、イントロが終わる。そして莉緒が歌い始めた。



この時、ぴなは真剣な眼差しでSOBEの演奏を見ていた。

ぴな「(いい曲ね~~)」



1番が無事に終わり、そのままセオスのギターソロ。セオスは明るい表情でギターソロを奏でる。審査員達も良い表情で見ていた。



そして最後のサビまで来た。莉緒の目に、少し涙が浮かんできた。

純「あ!目が潤んでる!」

浩一「頑張れ!!」



演奏は順調に行き、全国民が見守る中、演奏が終了した。会場からは盛大な拍手が沸き起こった。

莉緒「ありがとうございました~!」



テレビを見ていた人達も拍手を送った。

八木っちょ「お疲れ~~!!」

一郎「なんていいバンドなんだ・・・」

よこちん「すご~~い」

歩「感動した~~」

泰彰「もう、私からは何も言うことは無いな」

大我「もう、彼らはうちに戻ってこないのかと思うと、寂しいなぁ・・・」

しまこ「すごい!本当にすごい!!」

幸希「また来年もお年玉あげなきゃ」



そしてぴなが話した。

ぴな「いやぁ、とっても良い演奏でしたね~~。とても感動しました」



この時、瞬間最高視聴率は40%を越えた。



この後、SOBEは番組の最後まで残り、他の人達の演奏を聴いていた。

真澄「まだまだ大御所が出てくるな~」

セオス「みんなかっこいいよな!」



そして、エンディングがやってきた。SOBEは再びステージに立ち、紙吹雪が舞う中、紅白が終わった。




こうして、SOBEの紅白初出場は幕を閉じた。


と、20年前の話を、真澄はある人物に話していた・・・・・・・・・



真澄「とゆう感じでお父さんは頑張ってきたんだ。そして今があるんだ。お前も何か目標を決めて頑張れよ」

真澄の息子「うん!僕ね、お父さんと同じ夢に向かって生きていくよ!」

真澄「本当か!?そりゃあ嬉しいなぁ」

真澄の息子「だからドラム教えてよ~~」

真澄「わかったよ。よし、んじゃ明日の日曜日、お父さん仕事無いから教えてあげるよ」

真澄の息子「やった~~~!!!」



時は2031年。真澄は45歳で、真澄の息子は5歳。真澄はSOBEを結成して、この年までずっと売れ続けてきた。莉緒の歌声はこの年まで、ファンを魅了し続けてきた。



そして今、真澄の息子が父と同じ夢に向かって生きていくことになった。真澄の息子は将来、どんなミュージシャンになっているのだろうか・・・



           ~完~
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