159 / 403
21章 本気の猛攻撃
しおりを挟む「返信する内容でもないよ」
晶さんは目を見開いたままの俺に携帯を閉じながらそう言って聞かせた。
「……高槻?」
「………」
「なんでアイツからメールくる?──」
「………」
「晶さん?…」
晶さんは俺と目を合わせなかった……
「もしかして続いてる?」
「続いてないよ」
「メール見せて」
「……見てもなんでもないってっ」
「なら見せて」
晶さんは引き下がる気配のない俺の様子に強く溜め息を吐いた──
何かを諦めた様に携帯を俺に差し出す。
渡された携帯を開いて見れば高槻と表示された着信が3日置きくらいの間隔で記録されていた……
「連絡取り合ってんだ?…」
「……取り合ってない。向こうが掛けてくるだけ」
目を合わせないままの晶さんの言葉を疑う自分がいる──
俺って女々しいヤツなんだろうか…
恋人の電話を隈無くチェックする男ってどうなんだろう──
……たぶん…
俺が晶さんの立場なら間違いなく逆ギレもいいとこだ──
今までの俺なら……
自分のテリトリーに土足で入られたような勢いで逆ギレする…
晶さんの電話のリダイヤルを開けば確かに晶さんから掛けた様子は見られなかった。
・
俺の行動から目を背けたままの晶さんを見て、俺はそのままメールを開く。
受信されたばかりの元彼のメールに俺は目を通した。
「はっ…すごいじゃんコイツっ…」
恋人の俺の存在なんて一切無視した内容だ。それを読んで思わず俺の口から強い苦笑が漏れていた。
「すごいね?──“今の男とケンカしたら直ぐ迎えに行くから連絡しろ”…だって……」
「………」
「なにこの熱烈なメール…」
「知らない。勝手に送ってくるだけ」
「……勝手に?ならメアド変えれば?電話も着信拒否すれば?」
「………」
「拒否しないってことはもらって嬉しいわけだ?」
「なんでそんな考え方…」
「晶さんメール読んでるし、着信着て電話に出るなら連絡取り合ってるのと同じだよ?そう思わない?…」
「………」
「晶さん、俺を裏切ってばっかじゃんっ…」
なんだよこのメールっ…
目を通す度に表情が険しくなる。
短い文面なのに直ぐにでも拐っていくような想いが窺える内容にどうしようもない苛立ちが沸いてくる…
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる