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晶さんが俺か元彼、どっちを選ぶかのギリギリの賭けを俺から仕掛けるしか方法がなかった──
「今日は帰る──疲れてるならゆっくり休んで…」
ゆっくり休んでじっくり考えて…
俺を選らんで──
こんな事を思いながらも、彼女が直ぐにでも俺にすがり付いて来ないことが悲しかった──
必死で引き止めてくれないことに涙が滲んだ──
こんな時にこそ靴でも投げて体当たりで感情をぶつけて欲しいのにっ…
そしたら無我夢中で抱き締めて抱いてやるのに…っ
冷静に思い詰める晶さんに酷く胸が軋む──
あまり長く居ると今渡した部屋の鍵を強引に奪い返したくなるから…
俺は黙ったままの晶さんに背を向けて部屋を出た──
夜道で助かった
人気のない暗がりで気が緩んだ
軋んだままの胸が苦しくて俺は静かな道のまん中でしゃがんで泣いた
秘密の小部屋の大事な鍵を持ち主に返してしまった──
もう好きな時にあの部屋には入れない
逢いたい時に足を運んだあの小部屋に──
毎日逢いたいと想いながら通い詰めた秘密の小部屋に自由に出入りできる権利を……
俺は自分から放棄してしまった──
「三年どころか三日持たないって…っ…」
泣きながら絞り出す声が震える
「俺死ぬってっ!!寂しくてっ…──」
ゴツゴツしたキーホルダーの居場所だったジーンズのポケットがスカスカする。
俺の気持ちと同じ──
空っぽだ
秘密の小部屋に置いてきたトラ猫を今すぐ抱き締めに行きたくなる
好きだって想いをありったけにぶつけたくなる
俺を選らんでくれる確証のないまま無謀な賭けをしてしまった自分に後から後から後悔が沸いてくる──
こんな俺に
今宵吹き付ける秋風は
非情にも凍りつくほど冷たく感じられた──
・
無意識で辿り着いた自分の部屋…
どうやってタクシー拾ったっけ?──
色んな所の記憶が抜けている俺は暗い部屋で明かりを点けて手に握り締めていた物をテーブルに置いた。
合い鍵をそのまま返すことだけは出来ずにペアマウスの一匹を手元に置いて鍵を渡した。
離れ離れになったマウスは今はハートを形取ることはできないけど…
また直ぐに元に戻ることできるからほんの一時の辛抱だ──
自分に対しての慰めを含めた思いをリボンを付けたマウスに向ける。
「はあ──…っ…」
そう思いながら俺はやり場のない気持ちに強く息を吐いた。
軋んだ胸の痛みで呼吸が苦しい──
憔悴しきったままベットにうつ伏せで倒れ込むと枕に顔を埋めたまま両腕でそれを抱きしめた。
晶さんを抱き締めにいったのに──
まさかこんな展開になるなんて思いもしなかった…
「…くそっ…プロポーズなんかすんじゃねえよっ!!」
四年もほったらかしでなんで今頃──
「晶さんもそんなヤツに揺れてんじゃねーっつうのっ!!」
思いきり言いたかった言葉を部屋で一人で叫んだ。
俺が先じゃんっ──
プロポーズしたの
俺の方が先じゃんっ!!
思わず勢いで晶さんに言いたくなってポケットに手を突っ込んで携帯を握った。
「今日は帰る──疲れてるならゆっくり休んで…」
ゆっくり休んでじっくり考えて…
俺を選らんで──
こんな事を思いながらも、彼女が直ぐにでも俺にすがり付いて来ないことが悲しかった──
必死で引き止めてくれないことに涙が滲んだ──
こんな時にこそ靴でも投げて体当たりで感情をぶつけて欲しいのにっ…
そしたら無我夢中で抱き締めて抱いてやるのに…っ
冷静に思い詰める晶さんに酷く胸が軋む──
あまり長く居ると今渡した部屋の鍵を強引に奪い返したくなるから…
俺は黙ったままの晶さんに背を向けて部屋を出た──
夜道で助かった
人気のない暗がりで気が緩んだ
軋んだままの胸が苦しくて俺は静かな道のまん中でしゃがんで泣いた
秘密の小部屋の大事な鍵を持ち主に返してしまった──
もう好きな時にあの部屋には入れない
逢いたい時に足を運んだあの小部屋に──
毎日逢いたいと想いながら通い詰めた秘密の小部屋に自由に出入りできる権利を……
俺は自分から放棄してしまった──
「三年どころか三日持たないって…っ…」
泣きながら絞り出す声が震える
「俺死ぬってっ!!寂しくてっ…──」
ゴツゴツしたキーホルダーの居場所だったジーンズのポケットがスカスカする。
俺の気持ちと同じ──
空っぽだ
秘密の小部屋に置いてきたトラ猫を今すぐ抱き締めに行きたくなる
好きだって想いをありったけにぶつけたくなる
俺を選らんでくれる確証のないまま無謀な賭けをしてしまった自分に後から後から後悔が沸いてくる──
こんな俺に
今宵吹き付ける秋風は
非情にも凍りつくほど冷たく感じられた──
・
無意識で辿り着いた自分の部屋…
どうやってタクシー拾ったっけ?──
色んな所の記憶が抜けている俺は暗い部屋で明かりを点けて手に握り締めていた物をテーブルに置いた。
合い鍵をそのまま返すことだけは出来ずにペアマウスの一匹を手元に置いて鍵を渡した。
離れ離れになったマウスは今はハートを形取ることはできないけど…
また直ぐに元に戻ることできるからほんの一時の辛抱だ──
自分に対しての慰めを含めた思いをリボンを付けたマウスに向ける。
「はあ──…っ…」
そう思いながら俺はやり場のない気持ちに強く息を吐いた。
軋んだ胸の痛みで呼吸が苦しい──
憔悴しきったままベットにうつ伏せで倒れ込むと枕に顔を埋めたまま両腕でそれを抱きしめた。
晶さんを抱き締めにいったのに──
まさかこんな展開になるなんて思いもしなかった…
「…くそっ…プロポーズなんかすんじゃねえよっ!!」
四年もほったらかしでなんで今頃──
「晶さんもそんなヤツに揺れてんじゃねーっつうのっ!!」
思いきり言いたかった言葉を部屋で一人で叫んだ。
俺が先じゃんっ──
プロポーズしたの
俺の方が先じゃんっ!!
思わず勢いで晶さんに言いたくなってポケットに手を突っ込んで携帯を握った。
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