ラブプレイ~Hな二人の純愛ライフ~

中村 心響

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目の前に居るにも関わらず、カウンターの下で着信を見ればメールが入っている。

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

なに怒ってるの?俺のこと?

⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

「………」


“怒ってるけど夏希ちゃんのことじゃないよ”
送られてきたメールにあたしはそう返事をかえした。
舞花のことを言う気にもなれない…

取り合えず今日あったことは胸の内にしまって置こう…

そう思うあたしの顔は胸にしまうことさえ出来ない表情だったようで、夏希ちゃんはそんなあたしを喫茶店に居る間ずっと気にかけていた……。


バイトを上がって店を出る。

なんだか真っ直ぐに帰る気になれない──

家に帰ればたぶん夏希ちゃんと顔を合わせることになる。

それが何だか嫌であたしは携帯を手にして春姉に電話を掛けていた。

こういう時は春姉だ──

あのハイテンションが恋しくなる。

「ハイホーィ!」

これだこれっ!

電話に出た瞬間の明るい声に何だかホッとしてあたしは話し掛けた。

「春姉、飲みに連れてって!」

率直にお願いする。

「今、西麻布で飲んでるからおいで」

春姉の応えも即答だった。
多恵ちゃんが帰ってから久しぶりの夜の繁華街だ。

うし、今日は飲もうっ!

あたしは昼の出来事を振り切るように気合いを入れてタクシーを止めた。



春姉の待っている店に着くとカウンターで賑やかな笑い声がする。

盛り上がりを見せるその席に向かえば春姉の隣には高田さんがいた。

「よ!」

気さくに呼び掛けてくる。

「春子さんから急に呼び出し食らっちゃってさ…」

そう切り出した高田さんは今着いたばかりのようだった。座ったまま上着を脱ぐと椅子に掛けてネクタイを緩める。

カウンターに早速お決まりの“まずは、生!”それがドンッと並んでいた。

「じゃあ乾杯!」

春姉の号令でジョッキを合わせて口に運ぶ──

「はあ~幸せっ」

つい言葉がでた。炭酸のすがすがしさと同時に胸のモヤモヤも流されていく感じがする──

「春ねっ…」

「おうっ…」

「あたしは決めたっ…」

「決めるな勝手にっ…ヒック…」

「春ねとケツコンするっ…ヒック…」

「おうっ!…ヒック…」

カウンターで目を座らせる二人の女を横にして、高田さんは酔っ払いの語らいを笑いながら箸を動かす。


「すごい勢いで飲み始めたと思ったら……やっぱ面倒見るために俺は呼ばれたわけだ……」

観念したように呟く高田さんに居酒屋の大将も笑って返していた。

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