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しおりを挟む「しょうがないから腹いせに別の男とデートしてやったさ」
「……──!?」
鼻をほじるふりしながら言ってやった。
「デートってっ!?」
「ラーメン食べた」
「………それだけ?」
「今のとこはね。次は肉の塊、喰わせてくれるって」
「肉!?」
「あーあっ、楽しみだな肉の塊!」
「──次はないよっ当たり前じゃん!何いってんの!?」
「次があるかないかはあたしが決めるっ!」
「そっ…」
はっきりと言ったあたしの言葉に夏希ちゃんは悔しげに口を結ぶ──
「晶さんは俺のだから決めるのは俺っ!ぜったい次のデートはさせないっ…」
「──…!」
夏希ちゃんはラリアットのようにあたしの首に腕を回しずるずるとベットに引きずっていく──
「こんなに俺を煽ってくれちゃって…晶さん知らないよどうなってもっ…」
「え?」
「俺今日、打ち上げで焼肉だったからめちゃめちゃニンニク喰ったっ」
ニンニク!?
自分も餃子食べたからさっぱりわからなかった──
「臭くても拒否権晶さんには無しっ──」
「………」
夏希ちゃんは決め付けてベットに押し倒したあたしの上に多い被さる。
・
なんだ…
二人してニンニク食べたなら気付かない筈だ──
夏希ちゃんは胸元に潜り込んだ顔をガバッとあげた。
「マジで臭いと思うけどごめんね」
「……大丈夫…」
「………」
「あたしも餃子食べたから…」
「……じゃあ…ディープキス、オッケ?」
「オッケ…」
胸元にいた夏希ちゃんの顔がイキイキしながら上に寄ってくる。
「じゃあ…餃子の薫り…いただきます」
微かに赤く緩んだ頬に笑みを浮かべ夏希ちゃんは軽く口付けた唇を押し付けたまま、熱い舌を中に潜らせた。
吸い付くように重ねながら顔を交差させる。
「ごめん晶さん…」
吐息を漏らし夏希ちゃんは唇を離してそう呟いた。
「舞花に言った言葉に深い意味はないよ…」
「………」
「曖昧にはぐらかしてた俺が悪いから──…舞花にはちゃんとはっきり俺のこと諦めるように言うから」
「それで諦めなかったら?」
「──…」
夏希ちゃんは頭を抱えた。
「その畏れ非常に有り!」
困った顔して踞った。
「今度何か言ってきたらあたし止まらないよ?毒吐きまくっちゃうよ?」
「──吐かせないように努力します…」
結構真剣な顔して誓いを立てると夏希ちゃんはあたしのオデコにゆっくり唇を押し充てていた。
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