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しおりを挟む柔らかそうにカールした毛先。首に巻き付いた晶さんの腕に誘われるようにその髪に鼻を埋める。
掛けたばかりでまだ薬液の匂いが鼻を通り、あらぬ妄想が俺を支配する。
晶さんの髪に触れ、心にまで触れた──
それは許されまじき行為だ。
その妄想で浮かぶ男の幻影を消し去るように俺は晶さんの髪を揉みくちゃに乱すと唇を塞いだ。
舌を絡めながら晶さんのジーンズを下着ごと脱がす。
潤滑油が溢れ脱がした下着の布地にはネットリとした透明な粘液が膜を張っていた。
「今、濡れた?」
「………」
「俺のキスで濡れたよね?」
「うん…」
「なら許す」
間違っても美容師の男と食事中に濡れたなんて言わせない。
まあ、下着の濡れ具合からして今、溢れてきたのは一目瞭然だけど……
俺は言葉で攻めながら晶さんを俺のものだと意識付ける。
「あっ…っ」
蜜の溢れたそこを舐め尽くすように舌を大きく這わせてやった。
敏感なポイントをわざと外して周りにはみ出した粘液を吸い上げる。
啜る音、喉を通る濁音が静かな居間にいやらしく響いていた。
そこから顔を上げて自分のシャツを晶さんの目の前で脱ぎ去る──
そして上気した晶さんの頬に手を添えた。
「俺、今日はめちゃめちゃエッチに攻めるから覚悟して。」
「……っ…」
目を見開いた晶さんの両膝を大きく抱え上げると間から顔を覗かせて晶さんを妖しく見つめた。
・
白くて長い大腿の間から顔を覗かせる俺を少し怯えた表情で見つめ返してくる。
俺はそんな晶さんを見ながら厭らしく舌先を尖らせた。
剃毛された白い丘を二つに割り広げ、ツクンと頭を覗かせた粒を見せ付けるように舌で撫でる。
「ああっ…」
晶さんの口から切ない声が漏れた。
親指で両方に割り広げ、ぐっと肉の花びらを上に押し上げたら粒を包んでいた皮が捲れ、赤い陰茎の根元が晒される。
充血して少し紫がかったそこは硬くピクピクと脈を返していた。
「舐めて欲しい? それとも吸う?」
「……っ…」
晶さんは丸見えに勃起した自分の粒を見つめて顔を赤らめる。
俺は答えないままの晶さんの粒を目の前でゆっくり指先で回転させた。
「ああ、ダメっ…」
ヒッと声を漏らし、疼いた拍子に大腿が大きく開く。
「ダメじゃないじゃん、腰突き上げて揺らしちゃってんだからさ…」
「…んんっ……」
頭を突き出した粒の先端を中指の腹で優しくタッピングしたら晶さんはビクビクと腰を震わせた。
蜜を吐き出す入口から晶さんの腰が浮く度にトロリとした粘液が溢れる。
俺はそれを掬って晶さんの勃起した粒に塗り付けながら指先を引っ掻けるように動かした。
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