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しおりを挟む俺の手が熟れたそこに触れ、晶さんは身を委ねるようにして足を開く。
タイツの伝線に指を掛けて裂け目をもっと広げる俺の首に、晶さんは腕を絡ませて唇に吸い付いてきた。
「……っ…夏希ちゃんの変態…」
「晶さんもね」
離した唇から吐息を漏らし、感じながら赤らんだ顔でそう口にした晶さんを覗き込む。
タイツをビリビリに破き、その生地から覗く生肌の艶かしさにそそられて、俺は厭らしく長い脚を撫で回した。
目を向ければもうそれは見るも無惨な有り様だ──
でもそれがやけに興奮させる。破けたタイツを履いたままのセックスは、二人のラブタイムのスパイスとなってこれからも一役買ってくれそうだ。
そう思いながら俺は、可愛く唇に吸い付いてきてくれる晶さんを思いきり抱き締めてキスを堪能する。
躰の余裕ができた分、今度はゆっくりと愛を味わう行為に没頭する。
舌先を絡めてつつき合い、顔を離しては密やかに二人して笑みを浮かべ見つめあった。
こんな可愛い顔して俺とのデートを思い浮かべながら服を選んだんだろうか…
その様子をすごく見たい気がして胸が疼く──
「ねえ、晶さん…」
「ん…」
「今度は俺と一緒に買い物行こう…」
「………」
「タイツ沢山買ってあげるから」
「………」
そう口にした企む俺の顔に、晶さんは微かに白い目を向けていた……。
・
冷たい風が道路に落ちた街路樹の葉を扇いで躍らせる──
時はそろそろ12月。
寒さに一瞬だけ身を縮め、あたしはバイト先までの道を歩いていた。
夏希ちゃんは今日はロケだと早くに家を出て行った。この間のバイトの番組と同じロケらしい。
何気に楽しみな様子を浮かべながら、玄関で靴を履く夏希ちゃんにあたしは尋ねた。
「今度は何するの?」
「秘密! いってきます」
嫌にニヤニヤして夏希ちゃんはキスをすると家を出て行った。
ニヤニヤするようなバイトなんだろうか?
どんな物なのかまったく想像できないでいる。
夏希ちゃんからかなり遅れてマンションを後にするとあたしは通勤時間、約15分を掛けて和らぎに到着していた。
店の裏口から入ると何やら騒々しい──
色んな機材を抱えた人達が厨房を占領している姿が見える。
「これは何っ? 何事っ!?」
その人々を眺めているママさんに後ろからそう声を掛けていた。
「あ、晶ちゃんおはよ」
「あ。おはようございますってか、これなに?取材?」
「撮影よ」
「撮影?」
グルメなんちゃらだろうか?
そう言えば前にそんな番組が取材にきたことがある。
ワンコインランチを始めた当初、この界隈の飲食店の特集を組んだ番組の撮影。
ただ、今日はその撮影よりもなんだか仰々しい雰囲気が漂っていた。
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