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9章 愛の天秤
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「荷物は纏まった?」
「うん、少ないから纏めるって程でもないけど…」
夏希ちゃんの新しい仕事。新ドラマの撮影が来週から始まる。
明日から夏希ちゃんは自分のマンションでの生活に戻る。その為、今夜は荷造りに追われていた。
荷造りって行っても元々が短期の旅行みたいなものだった為に荷物はとても少ない。
おまけに半分は次に泊まりに来たときの為にとあたしの部屋に置いていく予定。
歯ブラシや下着、ほとんど置いていくつもりでいるらしい…
そうなると健兄にバレるのも時間の問題のような気もする…
「スペアキーは俺持ったままでも大丈夫かな?」
「いと思う。息子みたいなもんだって健兄言ってたし…」
「髭が?」
その問いにあたしは頷き返す。夏希ちゃんは微かな笑みを浮かべながら自分の荷物を紙袋一つに詰め込んでいた──
「晶さんどうしたの、考え込んだりして?」
荷造りを終えたらしい夏希ちゃんが、目の前でしゃがみ込むあたしの頬をクスリと笑いながら撫でた。
・
その手を首に回して引寄せるとチュッと軽く唇を重ねる。
「淋しい?」
離した唇で短く囁くとまたキスをした。
今度は少し長めに唇に吸い付く──
「晶さん…できるだけ逢いにくるから」
「うん…」
おでこをコツンと付けて、言葉とため息を漏らしては口付けを交す。
夏希ちゃんが居候にきてから丁度三週間──
あっという間だったな…
月は蝉がいよいよ鳴き始めた真夏日──
八月に入ろうとしていた。
あの日──
事務所から帰ってきてから今日までの数日間、何故か夏希ちゃんは禁欲生活に入っている。
何かしら本人の考えもあるようで、でも、我慢してるのは何より明らかで──
あたしは何かと葛藤する夏希ちゃんが面白くてついつい誘惑してみたりなんかして……
「ねえ、夏希ちゃん?今日もシないの?」
「シない!」
短パンにキャミソール、もちろんノーブラで。
テレビを向く夏希ちゃんの顔を四つん這いで覗き込んでわざと迫ってみたり。
真っ赤になってそっぽを向く夏希ちゃんは萌え度かなり高しっ!
やばい、なんだか子宮疼くんですがっ!?
あたしっめちゃめちゃヤっちゃいたいんですがっ!?──
「うん、少ないから纏めるって程でもないけど…」
夏希ちゃんの新しい仕事。新ドラマの撮影が来週から始まる。
明日から夏希ちゃんは自分のマンションでの生活に戻る。その為、今夜は荷造りに追われていた。
荷造りって行っても元々が短期の旅行みたいなものだった為に荷物はとても少ない。
おまけに半分は次に泊まりに来たときの為にとあたしの部屋に置いていく予定。
歯ブラシや下着、ほとんど置いていくつもりでいるらしい…
そうなると健兄にバレるのも時間の問題のような気もする…
「スペアキーは俺持ったままでも大丈夫かな?」
「いと思う。息子みたいなもんだって健兄言ってたし…」
「髭が?」
その問いにあたしは頷き返す。夏希ちゃんは微かな笑みを浮かべながら自分の荷物を紙袋一つに詰め込んでいた──
「晶さんどうしたの、考え込んだりして?」
荷造りを終えたらしい夏希ちゃんが、目の前でしゃがみ込むあたしの頬をクスリと笑いながら撫でた。
・
その手を首に回して引寄せるとチュッと軽く唇を重ねる。
「淋しい?」
離した唇で短く囁くとまたキスをした。
今度は少し長めに唇に吸い付く──
「晶さん…できるだけ逢いにくるから」
「うん…」
おでこをコツンと付けて、言葉とため息を漏らしては口付けを交す。
夏希ちゃんが居候にきてから丁度三週間──
あっという間だったな…
月は蝉がいよいよ鳴き始めた真夏日──
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あの日──
事務所から帰ってきてから今日までの数日間、何故か夏希ちゃんは禁欲生活に入っている。
何かしら本人の考えもあるようで、でも、我慢してるのは何より明らかで──
あたしは何かと葛藤する夏希ちゃんが面白くてついつい誘惑してみたりなんかして……
「ねえ、夏希ちゃん?今日もシないの?」
「シない!」
短パンにキャミソール、もちろんノーブラで。
テレビを向く夏希ちゃんの顔を四つん這いで覗き込んでわざと迫ってみたり。
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