男装バレてイケメン達に狙われてます【逆ハーラブコメファンタジー】

中村 心響

文字の大きさ
62 / 312
第二章 闘技会編

2

しおりを挟む


アルは喜びにうつつを抜かしてる場合じゃないっ!
と気持ちを引き締め、悶々とした表情のレオをキッと見据えると突然踵を返してコーナーの角の隅に向かって走った!




「えっ!?あ、ちょっ…

待てっ!逃げんじゃねぇ!その剣の秘密をっ──」



レオは走り出したアルを本能的に追い駆けた💧


… よしっ!思った通りっ追い駆けてきたっ──



作戦Bは既に実行されていた・・・


… もう少し‥ギリギリまで引き寄せないと・・・

貴重な一発・・外したら、後はない!



アルはレオと程よい距離を保ちながら走り、コーナーの角ギリギリのラインまできた所で突然、再び踵を返し地面を蹴りつけてレオの方に勢いよく飛び込んだっ!!!




… おぉっなんだっ──
覚悟を決めて俺様の胸に飛び込んでくるつもりだったのか!?♪
手の込んだ芝居うちやがってっラブリーな奴めっ──



レオは喜びに顔をほころばせ、キラキラとした表情でアルを抱き留めるために両手を大きく広げた!


一方アルは勢いに乗ったまま体制を低くし肘を構えるっ!!!


… お願いっ!
うまく入って!!!





アルはレオの鳩尾(みぞおち)をしっかりと狙っていた!



筋肉隆々のレオをこの一発で仕留めるにはレオの気を削ぐ事と相当の勢いをつけて肘鉄を打ち込む事は必要不可欠である。


そしてその勢いであわよくば、コーナー外に飛び出してくれれば‥と、コーナーギリギリの角までレオをおびき寄せる策をアルは練ったのだ。



野獣の本能として、逃げれば追ってくるのは初戦のシドの時にも確認済みだ。ただシドの場合は詰めが甘かった・・・


強靭な体のレオ相手に剣一降りで勝てるはずがない・・・


ならば、一撃で失格にする方法を。そっちを選んだほうが勝てるチャンスはあるはずっ!


アルはそう考えたのだった‥



アルはもっと加速度をつけるためにもう一度地面を勢いよく蹴った!



「おおおっ!

よっしゃっこ〰〰〰ぃ」



気合いを入れ、仁王立ちでアルを受け止める準備をするレオ!!



「‥あ!‥」


だが、力み過ぎたアルはバランスを失いよろけながらレオに突っ込んでいく!!!



──!?っ…しまったっ…


貴重な一発がぁ〰〰っ


顔面蒼白になるアルの体は構えていたレオの腕を擦り抜けるっ!




「……!っ…おょょっ!?」

アルの為にスタンバった両腕をスカスカと交差させるレオの間抜けな表情が突如

ぐにょぉ~

という効果音とともに業火を纏った鬼の形相に変化した!!!



…あ...れっ!?



会場の女性観客達は息を飲み口元を押さえ、男達は何故か己の股間をかばう!!




スローモーションで倒れ込むアル目には屈折してうずくまる狂犬レオの姿が映っていた……‥




主賓席でも男衆全員が股間をかばっている💧



「・・・・ぁちゃ〰💧

やっちゃったかぃ???」



「・・・・ああ💧・・・

ストライクだ・・・💧

ありゃ、復活すんのは難しいぞ…

へたすりゃ再起不能だなぁ💧
ルイス、後で見舞状でも送ってやれ‥そんぐらいやってもバチは当たんねぇだろ?💧」



二人は屈折した姿のまま担架で運ばれるレオに手を合わせた💧


周りから屈強な体格の男達が担架で運ばれるレオに走り寄り必死に声をかけている‥



― お頭ぁ!しっかりしてくだせぇっ


― お頭ぁ!!せっかく明日から縄張り拡大するってぇのにっ──!

― お頭ぁ俺達ぁど〰すりゃい〰んすかっ!?





さすが山岳一の大山賊の頭だけあって、人望が厚いレオだったのだが──‥

その日、白眼を剥いて泡を吹く気を失ったレオにかわいい舎弟達の声が届くことはなかったのだ……






ピ〰〰〰〰〰!


「勝者っ !

ディアノル・J・バートン!」





―ワァーーーー!



レオを見送り、自分の股間をかばいながら審判員がアルの勝利を宣告するとら静まり返っていた場内が再び沸き上がり始めていた💧

しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

処理中です...